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無職だけど、次はどこ行こうってワクワクしてるの

今日の空は雨模様。日本には台風が接近しているようだ。

私は雨より晴れが好きなタイプだけど、
会社を辞めた今、特別な用事以外は天気に合わせて予定を組めるので、正直そこまで気がかりではなくなった。

なんなら、晴れていると
「外に出ないともったいない。日光を浴びなくては!」
と思ってしまうタイプなので、

むしろ雨で外がどんより暗いと、❝家の中に引きこもっていてもいい理由❞
のような気がしてしまって、少しホッとしていることに気づいた。

無職になった今、お金を稼げていないことへの焦りはあるし、自分がまた、いわゆる一般的な会社という組織でやっていけるのか不安はある。自信もない。

でも、それ以外の事に目を向けてみると、辞めてよかったと改めて思うことはいくつもある

まず、こうして午前中から好きなように文章を綴ることができる。

働いているときは、こんな些細なことが私には出来なかった。

平日は疲れてリビングで寝落ちし、土日は遊ぶ予定を入れるか、結局ダラダラして終わる。

それに、文章が好きだからこそ、テキトーに書くことはしたくなかった

ただ仕事中、どうしてもどうしても手が文章を打ち込みたくなって、
隙間時間を見つけては感情やポエムを綴り、
『タイトル』というタイトルをつけて、メールの下書きBOXに保存していた。

退職するとき、下書きBOXが200件近く溜まっていたのを見て、一人で笑いそうになった。

タイトルにもあるように、現在無職。そして基本は無気力状態な私だけど、
「次はどこに行こうかな」って、実は少しだけワクワクしていたりするの。

それは、「次はどんな仕事についてどんな環境にいってみよう」というのはわずか20%くらいで、あとの80%は、ふつうに出掛けるという意味でしかない。


私にはおばあちゃんが一人いる。

もう一人のおばあちゃん、そしておじいちゃんはもうお別れをした。

『おじいちゃんおばあちゃんの家に行く』という行事は、幼い頃から当たり前のように思っていたけど、この年齢になって、帰る場所が実家以外にもあることのありがたさと、貴重な時間であることを痛感した。

おばあちゃんの家に行くと、私はつい、
「あぁ、いつまでも孫でいたいわ。」と思ってしまうのだ。

この場所が、ずっと存在していてほしい。
本気でそう思っている。

それに、よく考えてみれば、自分の母親にとっては実家だ。
「ただいま」と心から言える場所なのではないだろうか。

おばあちゃんの家までは、車や電車で1~2時間といったところで
そこまで遠いわけではないのだが、
それでも大人になると会う回数は少ないものだった。

無職になった今、まず行きたい場所は『おばあちゃんの家』。

できることなら、田んぼが広がるあの場所で散歩をしたい。

他にはどうだろう?

実は『熱海』にも行ってみたい。

熱海の商店街で❝アワビ串❞なるものを食べてみたいのだ。
噂によれば一本900円と、無職にはつらいお値段ではあるのだが。

それに、4年間住んでいた京都にも行って、普段なかなか会えない友人にも会いに行きたい。

京都は特に土日が観光客で混んでいるイメージなので、できれば平日に行きたいという野望もある。

普段なかなか会えない友人といえば東京にも数人いるなぁ。。

とにかくお金は掛かる。
でもなんか、多少はもういいかな。

それと、行きたい場所は遠出だけではなくて。

実家にも気づけばしばらく帰っていない。
それこそ遠くはないのに、なんだかんだ帰っていない。

なんてことのないショッピングセンターに母親と行く時間が私はとても好きだ。だからそれもしたい。

ショッピングセンターも土日は混んでいるので、空いている平日にのんびり過ごすのはとても贅沢な気持ちになる。

6月には、一人で観に行きたい映画もあるし、
新しくできた水族館にも行ってみたい。

ユニバーサルスタジオジャパンの新エリアにも私はまだ行けていないな。


こうして書いていると、案外止まらなくなるものだ。

何をするにもお金は掛かってしまうのだけど、
でも、時間なくして行動はできない。
ましてや私はフットワークが重いほうなのだから。

少し前、長崎県でちゃんぽんを食べた。

雨宿り中にたどり着いた昼食のちゃんぽん

野菜が盛り盛り乗っている感じが苦手で、昔はちゃんぽんが好きではなかったのだが、この一杯がとても美味しかった。

野菜の美味しさが分かるようになったのもあるとは思うが、
今は食材の一つ一つにありがたみを感じられるからなのかもしれない。

よく考えてみれば昔から、「これいる?食べたい?」と聞かれて、
なんとなく「食べたーい」と答えて、なんとなく食事をとっていたのかもしれない。

友人とカフェに行っても、❝友人と話すための場所❞でしかなくて、
そこで出てくる料理を心から味わっていたことはあっただろうか?

日々のちょっとした贅沢が当たり前を生み、当たり前に埋もれて、ありがたみをすっかり忘れてしまっていたようだ。

ホテルで食べる朝食が高い理由も今なら分かるはず。

とある日の最高なホテルの朝ごはん

お金もないけど、人生は時間も限られている。
人間は歳もとっていく。

紙とペンだけあればいい、
行きたいところ食べたいもの、
書き出してみよう。


#創作大賞2024
#エッセイ部門

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