“Creative Strategy”の約束
私たちは、株式会社“Japan Life Design Systems(JLDS)”の“Creative Strategy(CS)”というチームです。
私たちJLDSのコンセプトとバリュー、組織体制などは一回目の記事でご紹介させていただきましたが
“CS”は、小売業を中心に「生活者の最前線」で活動する企業をサポート。
生活者との接点が一番多く、「時流」「生活者動向」のアンテナ基地として多くの知見を抱えています。
「時流研究」「生活者研究」を強みとする当社で果たす役割は大きいと言えます。
私たちは「マーケティングコンサルタント」と名乗っていますが、「マーケター」と「コンサルタント」には視野の違いがあります。
私たちは「生活者研究」のシンクタンク
マーケティングは「どんな戦略で売る?」「どうすれば業績が上がる?」といった「売れる仕組み」をつくること。
一方、コンサルタントは「そもそもなぜその商品を作るの?」「なんのために作るの?」といったゼロベースでクライアントの相談に乗ります。
つまり、根本的な課題解決をする活動です。
マーケティングは顧客視点(消費者視点)で分析し、戦略を立てれば良いですが、コンサルティングとなると生活者視点、つまり、消費という限定した視点ではなく、人々の生活全体に目を向ける必要があると当社では考えています。
マーケティングコンサルタントは、それを一体化させること。
ビジネス全体の課題解決に携わりながらも、細かいプロモーションのサポートまでを一貫して行っているからこそ、中長期な成果、短期的な成果、いずれに対しても貢献できるのです。
「生活者分析」のツートップ
私たちは時流研究、生活者研究を徹底することを重視していますが、特に大切にしている取り組みが2つあります。
1つは「IMAGINAS」、そしてもう1つが「インタビュー100」です。
●マクロ的生活者研究「IMAGINAS」
IMAGINAS(イマジナス)は新聞、雑誌など、記事を集めて傾向を読み解く「メディア分析」。
毎週火曜日の朝にメンバーが集まり、「次の時代の気配」を感じるニュースやキーワード、出来事をシェアし、一週間の間に起きた「変化」を見える化します。
これにより、時代考察のフレームワークを常に最新の状態にアップデートします。
会員様を募り、毎週送るレポートを年間購読していただいております。
詳しくは前回解説しておりますので、こちらも併せてご覧くださいませ。
●ミクロ的生活者研究「インタビュー100」
こちらは、主に商業施設に来館されるお客さま100人に20分〜30分のデプスインタビューを行う調査。
平日と休日で客層が異なるので、平日50人、休日50人という形で行うことがほとんどとなります。
また、時には「来館しない方の意見が聞きたい」というオーダーもあり、近くの公園などで非顧客層対象に行う場合も。
クライアント企業から「調査」という形で依頼を受けて実施しています。
こちらは、IMAGINASなどの時流研究、生活者研究を基に仮説を立て、生活者のインサイト(隠れたニーズ)を明らかにするというもの。
もちろん、実態調査(利用調査)として行う部分もありますが、より「消費者」ということに限定せず、「生活者」という視点で顧客を分析。
さらに今後のヒント(変化の兆し)を掴むことで、短期的な課題解決に留まらず、中長期視点での経営戦略に活かしていきます。
企業へのコンサルに活かすために行っているので、インタビュー100はかなりのお値ごろ価格で行っています。
あくまでもマーケティング全般でサポートするための入口の施策と捉えており、パートナーとしての共同作業だと考えているからです。
こうした「生活者」を徹底的に研究する姿勢は、小売企業各社からも認められており、小売業協会が“生活者を研究するための分科会”と位置付けている「生活者委員会」について、1996年の会設立以来、当社がコーディネーター(取り仕切り役)を務めさせていただいております。
「下流」からも「上流」を考える
私たちCSでは小売業という生活者と直接繋がり合う業界であることを強みに変えるため、「現場第一」と考えております。
答えはいつも生活者、お客さまの中に潜んでおり、それを丁寧に掘り起こすように努めています。
生活者を読み解くのは調査だけではありません。
イベント運営からでも来場者から多くのヒントをいただけると思っています。
例えば、イベントの参加条件をアプリ会員限定にすることで、ダウンロード促進を狙った施策があったのですが、ある親子で来場されたお客さまがこんなことを話されていました。
お母さまはミドル世代、お嬢さまは高校生でした。
100年人生時代になり、さまざまな商業施設でお客さまの100年人生に寄り添う努力をされていますが、このお客さまのお言葉は、テクロノジーの発達により、取り残されようとする未来の顧客の姿を映し出しています。
今までは若者が消費をリードしてきましたが、これからの高齢化社会はシニアがリードする時代です。
急速に進化するテクノロジーに対して、若者がリードしていた時代は良かったかもしれませんが、中高年世代に対してはアプリを使ってコミュニケーションをとる前段階の心配りが必要になります。
小売はOMO(オンラインとオフラインの融合)に向かっていますが、拡張しなければならないのは「人」であり「リアル」であると感じます。
小売(リアル)の原点である人(接客)がますます重要視される時代を予見して、どのように高齢化社会へのリテラシーを高めていくのか。
このように現場の1点から、経営戦略にまでつなげていくことも私たちの目指すところです。
私たちが約束するのは「成果」です
全てはクライアント企業の「永続的は発展」に貢献するのが私たちの役割だと認識しております。
中長期な視点を共有しながら、一つ一つの施策の「成果」に寄り添っていく。
昨今はSNSマーケティングに力を注いでいる企業が多いですが、運営を依頼していただいたアカウントについては、私たちは毎日「顧客分析」、「投稿分析」を行い、改善策を適宜ご提案することによって「最適化」を図っております。
また、クライアントが小売企業であれば、販売員、テナントスタッフとコミュニケーションを図り、リアルな声を収集。
お客さまのニーズや次の期待を丁寧に読み取り、柔軟な姿勢でより良いマーケティング戦略へとブラッシュアップしております。
また、先ほど例に出したイベントについても、時流をとらえ、顧客特性を分析し、企画を立案。
運営を通して、改善点を見つけ、改善策を実行し、より良い結果に導いていく。
そのかいあって、ある商業施設で毎年「パンマルシェ」を行っているのですが、回を重ねるごとに来場者数、購買数が増えているというのも、PDCAを回し、「販促の最大化」を目指す当社の企業姿勢が反映された結果だと自負しております。
このような努力を重ねることで、クライアント企業からは「企業の未来から、現場の細かいことまで相談できる会社はなかなか無い」と評価をいただいており、それが私たちの誇りです。
CSは現状に甘んじず、これからもカスタマーエージェンシー(顧客の代理人)として、企業と生活者の心を結んでいけることを願っています。
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