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朝日新聞「それぞれの最終楽章」④死の3人称
人の死について、一番切実に考えていた頃の記事です。
「妻への十戒」本文の中ではジャンケレビッチの有名な「死の人称」について、もう少し詳しく触れています。
「1人称の死」は自分自身の死。「2人称の死」は最愛の人の死。「3人称の死」は他者の死。
この「2人称の死」(愛する者の死)については、R・A・グロルマンは
「愛児を失うと、親は人生の希望を奪われる/配偶者が亡くなると、ともに生きていくべき現在を
朝日新聞「それぞれの最終楽章」③栗本薫/中島梓さんのこと
人生が根本から変わるような出来事が起こると、人は、さまざまな「因果」や繋がりの「縁」をつい考える。
「因果」とは何か。例えば淳子さんのことでいうなら、「ガンになった原因と理由」=「因」を探し求めることだ。頭では「因果」などないと分かっていてもつい探し求め苦しむ。だから「因果不落」=「因果を求める無限ループに陥ってはいけない」と言われる。
とはいえ完全には諦めきれないので「不昧因果」という言葉も
「それぞれの最終楽章」② 愛情は本当に同じ方向を見つめることか
朝日新聞「それぞれの最終楽章」連載2回目。紙面掲載は明日、土曜。デジタルはその翌日掲載です。
デジタル版は掲載紙面の倍くらいの分量があります。そしても、ちろんオリジナルの単行本は当然、そのまた何倍もの文章量です。それでも当初の原稿を1/3以上も削ってようやく一冊にまとめました。
削ったのは当然「語るほどでもない、普通のこと」です。
単行本では、告知から死までの3か月と、互いに20代で出会ってから逝
『kick the Bucket』と『Bucket list』
映画「最高の人生の見つけ方」の原題は「Bucket List」。
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが人生の最後に、世界中を旅して互いの望みを叶えるというお話だ。(netfrixで見られます)
例えば二人が「バケツを蹴る=死ぬ」までに叶えたいとして、その中に入れたリストは……。「涙が出るほど笑う」「見ず知らずの人に親切にする」「タトゥーを入れる」「マスタングでレース」「スカイダイビング
「朝日新聞 それぞれの最終楽章」(1)「悼亡詩」について
6月1日から、朝日新聞の「それぞれの最終楽章」紙面で、「妻への十戒」(ブックマン刊)を連載で毎週、紹介してもらいます。朝日新聞デジタルでも読めます。(デジタル版は毎週日曜日午前9時にアップされ、24時間は全文を無料で見ることが出来ます。デジタル版の方が写真も文章量も多くなっています。原稿は朝日新聞・高橋記者の署名原稿です)
せっかくなので、新聞の連載に合わせ、単行本で触れられなかったことについて
漫画「バーテンダー」再アニメ化で原作者が唯一希望した2つの事(城アラキ)①
お願いのひとつは、亡くなられたおふたりの名前をスペシャルサンクスとしてスタッフロールに加えて欲しいということでした。
ひとりは切り絵作家の成田一徹さん。
もうひとりがバーテンダー尾崎浩司さん。
成田さんからは銀座で飲みながら「バーテンダー」という漫画が生まれるきっかけになった言葉をたくさんもらいました。アニメにも使われているキメセリフはこの時に生まれたものです。
ただし、BAR(カウンターの横木