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「わたしの書斎が、レストランになる日」

 日曜日。
 わたしの一番嫌いな日だ。
 家族の出入りがなく、みんな、リビングにいるからだ。
 誰がリーダーかはすぐに分かる。
 テレビのリモコンを持っている奴だ。

 それは、妻である。
 おいおい、リーダーはやめろ!と言いたい。
 見たい番組が見れないだろう。

 こういう妻の独裁制政権が我が家にしかれ、わたしは、レジスタントしていろいろと考えた。
 書斎の改良である。
 大型テレビを書斎に置いた。これで、好きな時に好きな番組が観れる。
 さらに、食器棚、電子レンジ、冷蔵庫も購入し、書斎に置いた。好きな時に好きな食べ物を食べることができる。
 炊飯器とフライパン、ガスを引けばバッシチだ!!
 妻に会わず、過ごせる。
 最高!
 ウイスキーグラスを揃え、ワインクラーも入れた。
 
娘が、ドアをノックし、
「ご馳走になりに来ました」という。
「お好きものをどうぞ」というと、
「それでは、冷えたビールをください」という。
「ハイ、どうぞ、ミックスナッツ付きですよ、おねぇーさん」というと、
「おいしいわ、ありがとう!」という、
その時、妻が部屋に入って来た。
「あなた、部屋におまるを置くのを忘れているわね、今日、届いたのよ、トイレットペーパーと一緒にここに置いていくわよ」という。
わたしは、娘と顔を合わせ、「お・ま・る、だって、ひどいね!!」
という。

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