たくさんの【優しさ】を借りて生きていく、そして還元する。
この記事は【HSPママの子育て】に分類されるかもしれませんが、敢えて【自分らしく生きる】というテーマにカテゴライズしています。
なぜなら、【優しさ】を借りて生きていくこと、そしてその【優しさ】を還元することは、子育て中に限らず、社会で生きる上で必要不可欠なことだと思うからです。
* * *
優しさに触れると精神状態が変わる
人の優しさに触れることができると、驚くほどに精神状態が変化します。
ささくれだった心が安定し、なんとなくですが体の不調もマシになるような気がするのです。
それは音楽を聴いたり映画を観たり、好きな本を読んだりするよりずっとずっと強く、心を癒やしてくれるものです。
今回は【優しさ】に触れることの大切さについて、お話したいと思います。
たくさんの人の優しさに触れた1日
産後の2週間健診で、初めて息子と2人きりで外出することになりました。
新生児は原則外出はできないので、病院までは交通機関を使わずに、実家からタクシーで直接向かうことに。
初めての外出は不安でいっぱいでした。
息子の機嫌や体調がどのように変化するかわからないし、わたし自身も子宮収縮の痛みが治っておらず、さらに産後のホルモンバランスの崩壊で精神的に不安定な状態。
朝からピリピリしながら過ごしていましたが、帰宅する頃にはすっかり気持ちが晴れている自分に気付きました。
そこには、外出先で出会った方々のお力添えがあったのです。
▷タクシーの運転手さん
これまでは母に車で送迎してもらっていたのですが、今回は仕事の都合がつかなくなったので、実家から病院までタクシーを利用することにしました。
実はタクシーに乗るのが苦手なわたし。
(運転手さんとの相性に左右されるので)
しかし今回は幸運にも、行き帰りの運転手さんたちがとても良い方々だったのです。
行きはお孫さんが息子と同級生だという初老のドライバーさん、そして帰りはご自身の出産経験をお話しくださった、女性のドライバーさんでした。
初めての2人きりの外出で緊張していた上に、退院してからは家族としか会話していなかったので、彼らとお話しできたことは大きな息抜きになりました。
降車の際には、おふたりとも「育児頑張って!無理しないようにね」と優しいお声がけをしてくださいました。
20分くらいのことでしたが、とても安心しました。
▷カフェの店員さん
早めに病院に到着したので、病院内にあるカフェに入ることにしました。
赤ん坊を連れたわたしを見て、店員さんがすかさず「カフェラテにシロップはお使いですか?先に入れておきますよ」と言ってくださいました。
そのカフェはセルフサービスのお店でしたが
「食器はこちらで片づけるので、そのままで大丈夫ですよ」
「給湯器に温かいお茶がありますが、持って来ましょうか?」
と、なるべくわたしが動かないですむように、細やかな配慮をしてくださいました。
滞在時間は15分くらいでしたが、店員さんのお心遣いのおかげで、久々に無心の時間を過ごすことができました。
息子もすやすやと眠っていてくれていたので…。
どうもありがとう。
素直に【優しさを借りて】生きていく
出産してからまとまって睡眠をとることができず、ただでさえ他の人より睡眠時間を確保しないとしんどくなる自分にとっては、一種の拷問を受けているような状態です。
息子の成長とともに、この大変さは少しずつ楽になっていく……。
そう頭では分かっているものの、初めての育児は分からないことだらけで、加えてホルモンバランスの乱れとお産の疲れで、精神的にも肉体的にもボロボロになっていました。
息子が寝てくれる少しの間は睡眠時間を確保するのに必死で、趣味である読書や文章を書くことができなくなり、自分の時間を持つことができないのも辛いです。
実際、こうしてnoteを書いていても、出産前のように「考えながら」書くことができていない気がします(笑)
このような産褥期にあって「できないこと」がほとんどの状態において、人の優しさを借りることができるのは本当にありがたいことです。
そして、「できないこと」がたくさんある状態だからこそ、頼ることを怖がるのではなく、素直に人の優しさを借りることが大切なんですよね。
結局はそのことが早い回復に繋がりますし、長い長い子育て生活を息切れしないように完走するには、どうしたって人様の力が必要なのだと実感しました。
出産前の自分だったら、「自分で頑張らなきゃ!」と思ってしまっていたかも。
でも息子を産んだことで、「人の優しさを借りること」の大切さと、変な意味でのプライドの高さがなくなった気がします。
家族に助けられていたわたしはこんな記事を書いたのですが、
家族だけではなく、次にいつ会うかもわからないような人たちから受けた優しさというのは、人間が社会生活を送る上で欠かせないものなんだと思います。
いつか自分も還元できるように
妊娠してみて初めて妊婦さんのしんどさがわかったように、出産を終えて初めて、育児の大変さをわかったような気がします。
今の自分のように心細く途方もなく、そして物理的にしんどい状態にある人に、同じ経験をしたからこそできるサポートを出来たらいいな、と思います。
それはこの記事に書いたように、日常の中でのほんのちょっとした【やさしさの還元】かも知れません。
でもそのことが、今回わたしがたくさんの方に助けてもらったように、今度は誰かの気持ちを少しだけ楽にすることが出来るのかも……と思っています。
そして、これからわたしたちが生きる社会、子供たちが生きていく社会は、そんなふうに【優しさ】を感じてもらえる場所であればいいな。
【優しさ】を感じてもらえる場所を作ることが、次の世代に繋いでいくための課題のひとつなのかもしれません。
まずはそんな小さな【優しさ】を出し惜しみせず、かつ押しつけがましくなく、誰かの力になれるような人になりたいな。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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