見出し画像

#21 「立場:このままやったらあかん。自分何しにきてんねん。」

立場が変わると見える景色も、考え方も変わることがしょっちゅうあるなぁと思います。特にアメリカに来てからの4年間は環境も立場も激変したので、それも助長させます。
一年前は学生。半年前は新入社員。今は結婚して主夫と言う名のニート?そんなことを考えていましたが、今日は「立場」という点にフォーカスして、さらに「学生」だった時に考えていたことを書いてみます。

————————

日本でも学生をさせていただき、幸運なことにこのアメリカでも学生をさせてもらった。
今振り返ると、アメリカに来た当初は本当に、24時間が全て自分中心で、自分の為だけに生活していたと言っても過言ではない。
アメリカに来た目的:英語をしっかり準ネイティブレベルまで上げること、そして日本という国を超えたコミュニティに入ること・認められること。
その目的の為、色々悩んで、自分が嫌いになって、そして良くも悪くも自分しか見ていなかった3年間。多くの人に迷惑をかけて、大事な人を傷つけてた3年間だった。

————————

画像1

あえて中西部ミシガンの田舎、留学生が少ない白人80%強の学校を選んだのも、言語面でもそして何よりも自分の殻を破る為にも必要だったから。

でもあえてこの環境を選んだのに、
・日本語学科があったりと日本語を話す機会が沢山あって、日本語・日本語コミュニティに流れてしまう自分がいた。
・自分と同じルーツを持つ人たち・自分を無条件で認めてもらえる・自分の居場所がある安心のコミュニティに逃げてしまう自分が常にいた。
・自分の挑戦と正反対の方向に歩みを進めている自分がいた。

もちろん、日本語学科があったおかげで助手や家庭教師として働かせてもらえたし、学生と先生として教える両方があったおかげで知り合えた友達も本当にたくさんいる。そこには感謝しかない。

「このままやったらあかん、自分何しにきてんねん」

そう自分にツッコミを入れた日は数え切れない。
————————

個人的に、日本では「社会や集団の中での自分」を重要視してきたように感じるが、アメリカでは恐ろしく個人の力が試されているような気がした。
特に30人ほどのクラスで唯一の有色人種という状況も多々ある中で、自分で自分を表現して、周りを認めさせなければ生き残れない。自分の存在価値を示さないと生き残れない、そんな弱肉強食とも言えるような恐怖が自分の背中には常に隣り合わせだった。
悪気なく僕に特別優しくしてくれる教授がいたりもしたが、特別そうされるのはそれは僕は自分の能力不足のせいだと思ったし、とても居心地が悪かった。先生には留学生だとか日本人だとか関係なく平等に接して欲しいと頼んだこともある。

————————

一度大学を卒業した身でアメリカの来ることへの覚悟もあったし、中途半端にできないと自分を常に追い込む気持ちもあった。正直、苦しかった。苦しかったのは自分に実力がないことがわかっていたからだろう。
今思うと周りを見る余裕なんて全くなかったなと思う。自分の余裕がないときにどうして人や周りのことを気にできるのだろう。
抽象的な表現だけど、自分の見ている景色は本当に内向きで、外に向いていなかった。たまに外を見たときに、自分の見たい景色が見えなかったら、目を塞いでいたようにも思う。
まさに「臭いものに蓋をする」。そんな状態。それで傷つけてしまった人も沢山いる。

要するに自己中心ってこと。アメリカの学生時代は「自己中心」がぴったりなそんな学生生活だった。

結果も正直不十分。自分に勝った回数より負けた回数の方がはるかに多い。自己中に生きて、周りに迷惑かけて、そして負けた。今改めて振り返ると、本当に自己中だ。


画像2

↑苦手だったクラスの写真。

「結果と過程」よく判断の基準で使われる言葉ではあるが、アメリカの学生時代は結果では負け。でもまだまだ過程。都合よくそう考えるようにしている。

これから長い人生の中で、この「このままやったらあかん。」と自分に発破をかけるあの追い詰められた心境は、この先の結果につながるはず。
繋げないと迷惑をかけた人たち、傷つけた人たちに示しがつかない。
自己中に生活した学生時代の結果、自分の周りにいていくれた人たちの為にもこれから頑張ろう思う。

————————

特別、結論もない自己中な文章になりましたが、綺麗にまとめようとすることの方が、うわべばかりのつまらない文章になると思うので思いのまま書いてみました。
別に留学しなくても皆思うような立場の変化。過去を振り返ることもときには大切ですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
みなさん、これからも健康第一で。
ほなまた。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,895件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?