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目に青葉、時々たけのこ(3)

皆様こんにちは。(前回の続きです)
 
さて、自分の日常と”たけのこ”との距離が短かった我が家の長男。中学卒業と同時に親元を離れ、広島県と愛媛県の間、瀬戸内海に浮かぶ島々を繋ぐ橋が織りなす道である「しまなみ海道」近くの島の学校で学んでいます。
 
GWに、我が家に帰省するとのことでその学校の寮までお迎えに行くと、部屋の中にたけのこの水煮がぎっしりつまった4リットルのガラス瓶を発見!
「これ、何?どうしたの????」
「いやぁ~寮の裏山を眺めていたら、たけのこが生えてそうだったから掘って茹でた。メンマにしたくて、ただいま発酵中」
って……なんと!?じっくり話を聞いてみるとまず、島には売っていないスコップとガラス瓶を買うために、自転車やフェリーを駆使して大きな島まで行った。精米所を探し米ぬかも入手した。裏山でたけのこを発見!友だち引き連れてかなり掘った。学校の補食室の小さな電磁調理器で1日かけて茹でた。なんで、そこまでしてまで、したかったのか?
「ただ夜食でラーメン作る時にメンマを入れたくなったから。」
それだけ。なるほど……
学業ではほめてあげられる点が、なかなか見当たらない長男ですが、「生きる力」だけは褒めてあげたい。母(つまり私)は、ただただ尊敬するのみです。メンマができたらぜひ実家(つまり私たち)にも送ってもらいたいものです。
そんな長男。帰省すると小学3年の次女はもちろんご近所のちびっこたちを引き連れ、さっそくたけのこを掘り、庭で下茹で作業。

下茹でのために、薪を割り火を炊く。
 



無心でタケノコの皮を剥ぐ、長男と次女。
 
「やっぱり家だと早いわ」とご満悦でした。母(私)といたしましては、そのガラス瓶をインテリアとして飾りたかったのですが当然ながら却下されました。未だ未だ、長男の成長を喜ぶ母の思いは通じていないようですね。

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