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映画・舞台感想

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内容が日記と混在しているものが多々。記事のタイトルに映画のタイトルがふくまれていないものも、多々。
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#日記

「ぽに」「ともだちが来た」

「ぽに」「ともだちが来た」

2日続けて異なる舞台を観に行くなんてはじめてだ。時間を融通できたタイミングで観たい作品が渋滞していて運よくチケットを取ることが出来て…いろんな積み重なりがあってその上にこの2日間の贅沢がのっかっている。

1日目はKAATで劇団た組の『ぽに』。

Aブロック以外はほぼ同じ目線の高さで観る囲み舞台。会場に入ると真ん中に円形の舞台、舞台を囲む4方向に座席が並んでいる。舞台には公園のようなセットが組まれ

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2021年6月6日 ピサロ千穐楽

2021年6月6日 ピサロ千穐楽

初演の稽古開始2020年1月31日から実に493日。昨年の初演と今年の再演を合わせて36公演、ピサロの旅が終わりを迎えた。
今も緊急事態宣言下であり、決して状況は楽観できるものではないけれど、その中で20日間無事幕は上がり続けた。
朝目覚めると、よくない知らせが入っていないか確認し、ひとまず今日の、目の前のひとつの無事を祈る、去年の上演期間から習慣となったことだ。昨年は本当に数時間先のことすらどう

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2021年1月24日 拍手が届くように

2021年1月24日 拍手が届くように

つい先日、年末だお正月だと思っていたのにもう1月も終わりが見えてきた。刺激のない毎日はあっという間に過ぎ去っていく。

上演される3月には状況が好転しているだろうという期待と共に楽しみにしていた劇団ヒトハダの公演について、先日残念な知らせが届いた。
仕方のないことだし、そうするしかないことだし、それをどこかで覚悟もしていた。小さな劇場でのお芝居だからこその決定だったのかもしれない。

頭ではわかっ

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2020年12月24日 クリスマスに願いを込めて

2020年12月24日 クリスマスに願いを込めて

取っていたチケットの日程が中止になってしまったPARCOSTAGEの『チョコレートドーナツ』。
先日無事幕が上がり、関わる方の思いが繋がって本当に良かったと思いながら、どこかで観に行けたらと、日々自分と家族の予定と公演スケジュールとのにらめっこを続けていた。先日、運よく各所調整がつき当日券の縁も手繰り寄せることができ、観劇が現実のものとなった。

天井まである大きくて真っ赤な扉を通り中に入るのは3

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2020年11月9日 震える空間に震える思い

2020年11月9日 震える空間に震える思い

月曜日。慌ただしく過ぎていくけれど、唯一子どもたちのお迎えを夫にお願い出来る(その確率が高い)、私にとっては貴重な貴重な曜日。

そう出来る時はありがたくお願いして、少し寄り道して買い物をしたり立ち読みをしたり、TULLY‘Sでコーヒーを飲んで帰る程度の息抜きだけど、今日は特別、日比谷のシアタークリエで上演されているミュージカル「RENT」を観にいく。

エンジェルシート、当たるわけないよねと思い

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2021年3月7日 Hold Me in Your Heart,Hold You in My Heart

2021年3月7日 Hold Me in Your Heart,Hold You in My Heart

一番都合のいい映画館での公開は1週間限定とあったので予約可になり次第チケットの手配をした「松竹ブロードウェイシネマ『キンキーブーツ』」。
自分の席の位置を確認しようと今朝映画館の予約サイトを見ると「売り切れ」の文字。映画館でチケットが売り切れる、最近なかなか見ないよな、おんなじ思いでスクリーンに向き合う人がたくさんいるのかな、と天外者の公開当時のことが蘇る。

私が行った映画館には、ポスターもフラ

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2020年12月11日 客席が埋まった映画館

2020年12月11日 客席が埋まった映画館

一時の停滞を経て一席おきではなくチケットを販売する映画館が増えてきたとはいえ両隣が埋まっていて、見渡す席が埋まっている光景を見たのはいつぶりのことだろう。

春馬くん、見てる?
こんなのって久しぶりだよ。
きっとたくさんの人が抱いている思い。

ポップコーンの咀嚼音も、アイスの飲み物の氷の音も、スマートフォンのバイブレーションも聞こえない。
上映予定の作品の予告や映画館からのお知らせ、映画泥棒から

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2020年11月29日 TAMA映画賞授賞式

2020年11月29日 TAMA映画賞授賞式

第30回TAMA映画祭、その中のイベントである第12回TAMA映画賞授賞式を見に東府中へ。

去年の夏、宮沢氷魚くんが「his」で主演する告知があってから東京での公開が終わるまでの7〜8ヶ月。
宣伝での露出、予告の解禁、完成披露試写、公開舞台挨拶、ヒット御礼トークイベント、と勝手にずっと伴走してきた気持ちのこの作品で氷魚くんが賞を取ったこと、本当に嬉しい。
嬉しそうにしている氷魚くんの姿が嬉しい。

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2020年11月23日 私も、仙台の佐藤

2020年11月23日 私も、仙台の佐藤

昨晩のアイネクライネナハトムジーク、じんわり心に響いている。登場人物の笑顔で終わると嬉しくなる。優しい温度の笑顔で終わる映画、久しぶりかもしれない。

仙台といえば、のあの仙台駅の西口の風景。S−PALにLOFTにPARCO、今は東口の開発も進んだけど、当時の(今も、かな)仙台の一番外向きの顔の風景。夜のペデストリアンデッキ、あんなに人の往来あったかぁ?と懐かしく眺めた。

いろんな人の人生を聞い

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2020年11月27日 佐々木!佐々木!佐々木!

2020年11月27日 佐々木!佐々木!佐々木!

今週の頑張りは、今日映画館に行く時間を作るためだった。

「佐々木、イン、マイマイン」

3月の初め、なんとなく世の中がコロナに支配され始めていた頃、なにやら雲行きが怪しいけど、この映画が無事完成し公開されることが希望となるようにと願かけするような思いで、このプロジェクトが募っていたクラウドファンディングに参加した。
それ以降、どこかでいつも、あぁ佐々木はどうなったかな、と気にかけていた。
創る側

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2020年11月20日 ホテルローヤルにみた「諦め」と「強さ」

2020年11月20日 ホテルローヤルにみた「諦め」と「強さ」

映画館で見る公開予定映画の予告はどれも魅力的だ。
今はアプリやSNS、情報収集の手段はたくさんあるけど、物語の始まりを楽しみに高揚する気持ちで見る劇場での予告は他のどの媒体で見るそれより作品の空気感が伝わる魅力的なもの。あれもこれも自分の中の「観たい映画リスト」に登録されていく。

春の停滞期間があったからか、だいぶ前から予告を見ていた気のする「ホテルローヤル」。
Leolaさんの歌う主題歌「白い

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2020年10月20日 映画館で見たかった、「東京公園」

2020年10月20日 映画館で見たかった、「東京公園」

少し遠い映画館まで見にいこうか、見に行けるのか、何度もシミュレーションしたけど、やっぱり難しそうで、Amazon PrimeVideoで「東京公園」。
2011年、撮影はその前年だったのかな、若い若い春馬くん。あの直視出来ないほどにきらめくラストシンデレラの広斗のわずか2年前。その2年に一体何があった?と聞きたくなるほど、東京公園の光司は初々しく、若さと爽やかさで出来ていた。そして、女優陣(井川遥

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2020月10月15日 木曜日の映画館

2020月10月15日 木曜日の映画館

木曜の映画館。
金曜から封切りになる映画を控え、ひっそりと上映最終日となる作品達の寂しさを感じる日。

「ミッドナイトスワン」

苦しくなってしまうかなと、気になっていながらチケットを買う勇気が持てなかった。場所と時間の縁もありやっと腹を括り(?)映画館に向かう。

やりたいこと
やりたくないこと
抗えないこと
諦めること
仲間
異質の他人
連帯
嫉妬
挫折
欠落
ちいさいものを守らねばという本能

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2020年8月13日 妻でも母でもなかった私を思い出す

2020年8月13日 妻でも母でもなかった私を思い出す

先日WOWOWで放映された『SUNNY 強い気持ち・強い愛』、録画していたものをやっと観れた。
今の子よりずっと洗練されてなかったし、ずっと、なんていうか…健康的だった、それでも怖いものなしで箸が転がってもただただおかしかった、女子高生時代。
映画の主人公達のルーズソックスが1800円なら私は1200円、位ではあったけど、懐かしくて恥ずかしくて、あっという間の2時間だった。

広瀬すずちゃんが春馬

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