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初めてのボードゲームを作る人へ

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初めてボードゲームを作る人に向けた記事をまとめたものです。
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記事一覧

ボードゲーム開発のテストプレイは初回が肝心

どうも、いせごんです。
今回はボードゲーム開発におけるテストプレイについての話です。テストプレイ全体というよりも、初歩的な内容で心構えのような感じです。

そもそもボードゲームを作るのは楽しいことです。特に最初のアイディアが浮かんで、それを形にしようとする瞬間、ワクワクが止まらないですよね。ですが、実際にプレイヤーが遊ぶことを考えると、テストプレイは絶対に必要です。その中でも、自分自身も初めてやる

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素材からボードゲームのルールを考える話

どうも、いせごんです。

今回は簡単なボードゲームを作ってみようということで、ボードゲームの作り方の提案です。
そして、この内容はとある中学校に特別講師として呼ばれたときにやったワークショップの内容です。
ボードゲーム開発には、色々なアプローチがあります。

例えば「成功と失敗のある遊びを考えてみよう!」というものです。
ただし素材をたくさん用意します。色々な素材を五感を使っていじることで、何か遊

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アイディア自体をどう考えているかでその価値が変わる話

どうも、いせごんです。

あるアイディアを聞いたときに、価値がないと思う人もいれば、あると思う人がいます。
少し考えてみると、アイディア自体をどのように捉えているかによって変わるんだろうなと感じました。

結論からいうと、私自身はアイディアはアイディアであって、改善の余地のあるものとして捉えています。不完全であればあるほど、私が介入する必要が強くなるので、価値を感じます。
また質よりも量に価値を感

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ボードゲームのコンセプトってどうやって決めるの?

どうも、いせごんです。
今回はボードゲームのコンセプトに関する話です。
私は普段はゲームプランナーのような仕事をしていて、色々なコンテンツを制作しています。その中で毎回コンセプトを考えるのですが、いろいろなアプローチがあって、どうするかうんうん考えています。
ですがボードゲーム制作では、なぜ作りたいかが明確なのであまり頭を悩ませることはありません。
その理由は簡単で、課題解決型のボードゲーム制作を

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ボードゲームを新しく作る時は、シンプルにしてみようという話

どうも、いせごんです。

ボードゲームを新しく考える時は、まずシンプルに考えてみようって話です。

最低限削ってみたら、どうなるのか。
そもそもそのゲームで何をやりたいのか。
なにをやってるのか。

つまり、その行為は面白いのかっていう話です。

例えば、私はゲームマーケット2023春に「ぱくぱっくん」というゲームを出しました。

最低限の要素としては「指で弾く」ことです。この行為は私にとっては面

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ボードゲームのルール調整そのものはこの3つを意識する話

どうも、いせごんです。

今回はルール調整そのものの話です。方針とかではなく、そもそもやれること自体の話です。
ボードゲームを作っていく過程で、できることは大きく3つしかありません。
それは変えること、増やすこと、減らすことの3つです。

今回のルール調整の話も言ってしまえば、この3つです。

例えば、じゃんけんを考えてみます。
書き方によって好みが出ると感じたので、Wikipediaに載っている

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ボードゲームってなんやねんという話

どうも、いせごんです。
ボードゲームは人によって、その意味合いが異なると思っています。ボードを使っていないものはボードゲームと認めない人がいたり、そういうのもひっくるめてアナログゲームという言い方をしたり、いろいろな人がいますよね。

私自身のスタンスの話をすると、ボードゲームはその人がボードゲームって言ってたらボードゲームでいいんじゃないの?っていう緩い派です。つまり、カードだけのゲームでも、ボ

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ボードゲームを作りたいなら、たくさんのボードゲームを遊ぶ必要がある話

どうも、いせごんです。
初めてボードゲームを作るなら、まずはたくさんのゲームで遊ぼうっていう当たり前の内容です。
ただこの当たり前がわかっていても、実行に移せないことは往々にしてあります。というか人間のメンタルは弱いのと、自分はできると思っちゃうんですよね。

もちろんそこには一長一短があるので、一概に悪いとは言えません。
とはいえ、先人の知恵を使わないのは狩りで木の枝を使ってライオンを倒すような

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ボードゲーム開発でプロトタイプをどれだけ簡単に素早く作れるかが大切な話

どうも、いせごんです。
今回はボードゲームのプロトタイプをどれだけ早く作れるかっていう話です。つまり、道具をどれだけ用意できるかっていう内容です。

私自身は比較的少ないカードでゲームを作ることが多いので、無地のカードは300枚以上ストックされています。
一時期、①Wordで3×3の枠を作ってカードを作って、②印刷して、③切り取って、④スリーブに入れて、という4ステップでプロトタイプを作っていまし

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初めてボードゲームを作るときに、改めて現役クリエイターが痛感したもっとも大切なこと

どうも、いせごんです。

今回は初めてボードゲームを作る人に向けた内容になっています。
個人で、特に一人で作る場合により重視した方がいい点をお話しします。

私はこれまでほとんど一人で8つのボードゲームを作ってきました。イラストやデザインなどで関わってもらったこともありますが、概ね一人で作っています。
自分でゼロから作っているので、アイディア出しから始まり、プロトタイプの作成、テストプレイ、I

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