しきい

お話が好きで、図書館・図書室・本屋・kindleにお世話になってます。いろいろ読むうち…

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お話が好きで、図書館・図書室・本屋・kindleにお世話になってます。いろいろ読むうちに書くことに興味を持ったので、日々考えたことや本の感想を書きます。悪い所に目をつむれば概ねイイ奴です。 Twitter:https://twitter.com/isakanokaze6

最近の記事

人前でひとりになれるのか ~ひとり好きの戦略 分析編~

私は一人で居ることが好きだ。人前では言えないようなことを考えたり、喋ったり、叫んだりできるからだ。 人前に立つと、人が居ることを意識して自分の言動を制限してしまう。これが僕は苦痛だ。人に認識されることが嫌すぎて、話せば良いようなどうでもいいことまで話さずに黙って突っ立っている。 さて、今日からしばらく、人前に立っても一人でいるような気持ちを保つための方法について考えてみよう。 ● 他人を意識することで僕の言動は大いに制限されると書いた。人前に立つと、まるで透明人間にな

    • 3分間がんばればウルトラマンになれる

      ウルトラマンはヒーローだ。3分間しか地球上で戦うことができず、残り時間が短くなるにつれて胸に輝くカラータイマーが煽るように点滅・鳴動する。ユニークでちょっとおちゃめなヒーローだ。 彼は3分間しか地球上で活動できないが、地球人からは「ウルトラマン」と呼ばれる。僕は1日に8時間はたらいているのに。 ● 人は他人の特異点を見付けると、その人を特殊な存在だと認識する。 皆がウルトラマンをウルトラマンと認めるのは、ウルトラマンが地球でウルトラマンをしている瞬間に注目しているから

      • スタンプコミュニケーション

        昨今のチャットコミュニケーションには「スタンプ」という概念がある。私の調べによると新規に開発されるネットコミュニケーションツールにおいては全てに採用されている。ひっぱりだこだ。 「おはよう」とか「ごめん」というメッセージを送りたい時に、「おはよう」のスタンプ、「ごめん」のスタンプがあって、多くの場合は可愛らしく装飾されたキャラクターが発信者の代わりにメッセージをログに掲げてくれる。 視覚的なメッセージによって相手へ心を伝える試みが、絵を直接書かなくても使えるという画期的な

        • 無限の道を歩くには ~不安との戦い~

          目標を持ち、それを達成する。 人生を生きる上で目標遂行能力は多くの場面で計られている気分だ。僕も、今の自分の地点と目指すべき地点を見極めて、自分を目標へ近寄せて掴む行為に挑戦して、よく失敗して、しばしば妥協して、たまに成功する。 目標が遠くにあればあるほど、目標を達成するにはなんだか無限に歩いて行かねばならぬのではないか、という不安が生まれる。じゃあ、「自分は無限の道でも歩くことができる」ということを証明できれば、このような不安を打ち消せるのではないかと考えた。 ●

        人前でひとりになれるのか ~ひとり好きの戦略 分析編~

          『ONE PIECE』の「魔法」にめちゃくちゃ感動しました

          「魔法」が登場するお話はファンタジーである。魔法使いのおばあさんが登場して、「なんてかわいそうなシンデレラ。私が何とかしましょう」と言わんばかりに、シンデレラに都合の良い衣装と馬車を与えるシーンを見て、僕はようやく『シンデレラ』におけるファンタジィウムを感じるのだ。 シンデレラに魔法使いのおばあさんが出てこなかったら、ただただ陰湿なお話だよ。そんなの一体だれが喜ぶだろう。 ファンタジーの登場に僕は安心する。「これで大丈夫だ。だってこれはファンタジーなんだから、ファンタジー

          『ONE PIECE』の「魔法」にめちゃくちゃ感動しました

          最高の1日を求めて。

          空想のお話です。あなたは「今日をやり直す」権利を持っています。回数制限はありません。今日、24時を超える前に「今日をやりなおしたい!」と思えば、今日の0時まで時をさかのぼり、一日をやり直すことができます。 そして、言った通り回数制限はありません。10回やり直して頂いて結構ですし、20回やり直して頂いて結構ですし、100万回やり直して頂いて結構です。 すごいですね。 ● まず何をしましょうか。片思いの人をデートに誘ってみますか? それとも、手持ちのお金を丸ごと使ってしま

          最高の1日を求めて。

          人間は二種類に分けられる。

          人間は二種類に分けられる。男と女である。異性がいる生活を知らない人は、人生の半分を損している。 人間は二種類に分けられる。大人と子供である。子供がいる生活を知らない人は、人生の半分を失っている。 人間は二種類に分けられる。自分と他人である。他人が居る生活を知らない人は、人生の半分を棒に振っている。 ● スター・ウォーズを見ていない僕は人生の半分を損しているらしいと、風の噂で聞いたので、人生の半分を損している事について考えてみた。 僕も控えめながら、読み物や物語をたし

          人間は二種類に分けられる。

          雑記 「永遠の愛」を誓う奴は二流

          今日は恋バナをしようと思うんだ。わくわくするよな。 もう僕にとって「恋」って「魔法」とか「サンタクロース」みたいなもので、「そんな物、実在するわけないじゃないか! ・・・でも、ちょっとあって欲しいかも!」っていう、非現実的な存在になりつつあるんだよね。 「僕が君を好きだと思う気持ちは、果たして本当なんだろうか?」って疑問に思っちゃう。結局考えるのは自分のことばかりなんだ。すまない。 あと、「恋バナをしよう」って言ってみたかっただけで、雑記のテーマは「永遠の愛」にした。重

          雑記 「永遠の愛」を誓う奴は二流

          雑記 「真っ赤な他人」と「赤の嘘」

          「真っ赤な嘘」という言葉はアメリカの新聞小説で詐欺師が使い始めた言葉だ。「嘘を吐くとき、頭の中が赤くなる。考えをフル回転させなきゃいけないから」。この詐欺師はウソを言えば言うほど、自分の頭の中とウソを吐いている相手が赤色に見えるようになっていき、おしまいには……、少々ショッキングな結末となった。 新聞に載せるには少し野蛮な結末だったということで、ちょっとした話題になったらしいですね。・・・・・・まあ、嘘なんですけど。 「赤い」は「完全な」という意味で使われているらしいです

          雑記 「真っ赤な他人」と「赤の嘘」

          雑記 上手にやらないで下さい

          僕は物事に取り組むとき、「上手にやろう」と考える傾向がある。 とびっきりの仕事をやろう。 他の人に迷惑をかけないようにやろう。 自分の最大値を叩きだそう。 さっさとやろう。 と、些細なことから大層なものまで、さまざまな思惑が頭をよぎるが、いずれも「上手くやろう」という意識が根底にはある。 前向きで微笑ましいが、注意が必要だ。 ● 「上手くやろう」と考えると不幸になりやすい。 「下手にやれ」「手を抜け」と言うのではないが、実力以上の物を提供しようと張り切ると、多くの

          雑記 上手にやらないで下さい

          雑記 井の中の蛙、大海を有機ELディスプレイで知る

          『井の中の蛙、大海を知らず』 人の世にはびこる言葉の一つで、私が好きな言葉の一つでもある。『井の中の蛙』というフレーズが、何だか私にぴったりだなあという感想だからだ。 ところがどっこい、この言葉『井の中の蛙』を馬鹿にしているらしい。狭い世界に生きる生物は広い世界を知らない、見識が狭い生き物だと言うのだ。 なんと。よくもまあそんな無下なことを言ったものだ。カエルの事情も知らないで。憶測で他人を貶める行為は現代に始まった行為ではないらしい。無知に仕立て上げた上にその言葉を世

          雑記 井の中の蛙、大海を有機ELディスプレイで知る

          雑記 君はソシャゲのスタミナ使い切らないタイプ?

          僕は徹夜に強くない。 意気込んで眠らずに作業を続けても進捗は芳しくないし、日をまたいで昼になったときには既に頭はぼんやりとしている。というか寝てる。 そんな体質に抗って、必死に夜の生産性を上げることに精を出した時期もあったが、疲れるし寝坊するし、休日は寝床から出れないしでとうとう音を上げてしまった。 僕は夜に眠ることにしている。 起きているのは、新作ゲームの発売日か、本に夢中になっているときか、知り合いの記念日か、楽しく遊んでいるときくらいだ。 ● 床について眠る

          雑記 君はソシャゲのスタミナ使い切らないタイプ?

          雑記 ヘッドフォンをして社交ダンスが躍れるか

          今日はもっぱらネット小説で貴族令嬢ものを読んだ。 これらの作品では、99割の確率で「社交ダンス」というイベントが発生する。(厳密に言えば名前が違うのかもしれないけれど、男と女が手を取り合って、音楽に合わせて踊るという行事が開かれる) 女性のドレス姿に見惚れるとか、パートナーに積極的にアプローチするとか、社交の場を抜け出して二人きりの場を作るとか、ラブロマンスを発祥するための装置として良い役割を担ってくれる素晴らしいイベントだ。 僕にダンスの心得は無いけれど、幾度となく男

          雑記 ヘッドフォンをして社交ダンスが躍れるか

          雑記 知識の消化と吸収

          知識の習得はインプットとアウトプットが必要だと聞いた。(特にアウトプットが不足する傾向にあるので、アウトプットをすると良いらしい) しかし、僕はその二つを意識するだけで良いのかを少し疑問に感じたので考えてみた。 ● インプットとアウトプットをするということは、一度情報を自分に通しているということだ。 自分が情報を知ったとき、情報を通じて自分の解釈や感想、過去の経験と照らし合わせた情報の補強などが成されていると想像できる。 食べたものを消化、吸収して自分に必要な栄養に

          雑記 知識の消化と吸収

          雑記 空を照らしても星空は見えない

          職業柄、人気のない所へ出かける機会があるのだけれど、夜遅くなった帰りがけに空を見上げると、それはもうたくさんの星が輝いていた。 「星が降るような」という使い古された表現がしっくりくるほど素直な気持ちで、僕は星空を見上げていた。 街に帰り、周りが明るくなると星は見えなくなる。 綺麗な星空を見ようと考えたとき、必要な行為はがんばって空を照らすことではなくて、人気のない所へ行くことだと僕は知っている。 物を見るために光を消さなくてはいけないなんて、何だか不思議な気分だ。

          雑記 空を照らしても星空は見えない

          雑記 抽象の扉

          僕は抽象的に物事を考える癖がある。 例えば、犬が捨てられているのを見つけたとき、僕は目の前の可愛い犬の事はひとまず置いておいて、「犬を捨てることの善悪・捨て犬を無責任に愛でることの善悪・捨て犬を拾うことの善悪」について考えを及ぼす。 これのあまり良くない面は、結果を生まないことだろう。はたして、ここで僕が「犬を捨てる人は悪人だ」と結論をしても、犬は捨てられているし、僕は犬を救えない。僕の考えは目の前の犬のエサにもなりゃしない。 犬は腹を空かせ、僕は犬を見捨てる罪悪感を感

          雑記 抽象の扉