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エッセイ

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#高校生

一夜漬け(レム睡眠とノンレム睡眠のあいだに)

一夜漬け(レム睡眠とノンレム睡眠のあいだに)

試験勉強の取りかかりはなかなか踏ん切りがつかない。ふだんから勉強が習慣化していないと、その一歩は恐ろしく重い。

高校時代の私にとって、机とは勉強するところでなく、教科書をおいておく台だった。そんな私の試験前夜はつぎのようなものだった。

21:00から勉強しようと夕食の前から決めていた。世にいう一夜漬けだ。

20:54に観ていたテレビが終わると、よろよろと机の前についた。机の上を片づけたところ

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十七歳の地図ーー模範的新聞少年のたそがれ

十七歳の地図ーー模範的新聞少年のたそがれ

中上健次に『十九歳の地図』という小説がある。主人公は19歳の予備校生だが、とっくに大学進学をあきらめており、ほとんど予備校にも通っていない。

主人公は新聞少年でもあり、新聞を走って配って生計を立てている。
配達員の寮で暮らしており、日中そとの光の入らない週刊誌や食べかすの散らかった部屋で、寝汗と精液で湿気たふとんで眠っている。

少年は物理のノートに配達地区の地図を描いて、贅沢な家で温かいふとん

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ミュージック・アワー(フォークダンスの思い出)

ミュージック・アワー(フォークダンスの思い出)

高校生のときの話。体育の授業が終わって教室の席につくと、私はふり返り、
「ええのう、お前は1番上で。俺なんか小学校のときから1番下の土台で」

ななめうしろに座る友人に膝をさすりながら言った。
体育祭のピラミッドの練習をしたばかりだった。小柄な友人は「バカ、1番上に立って手ひろげるのも怖いんで」と言い返す。

「フォークダンスのステップ覚えた? あたし、ぜんぜん覚えられん」

友人のとなりの席の堀

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