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ファイブ・オー・オー
ファイブオーオーのビールを飲んで、
夜の散歩、
池袋のラブホが光る。
バーで繰り広げられるラブホの話し。
片手にみんな持つアルコールと笑い声、
それほんとうなの、
って聞けないから
ファイブオーオーのビールで
カンパイを繰り広げる
平日夜の二十一時。
あのラブホがすごくて、
女の子同士の気持ちいいし
カワイイし女のコってほんとう
kawaiiし息してくれてありがとう
って支離滅裂なのを全部
何か
透明海岸から鳥の島まで/書評
透明海岸から鳥の島まで 秋亜綺羅
細長の白い表紙をめくると、一編一編の詩の物語たちが凄まじい熱量と共に私の頭の中になだれ込んで来た。最後まで読み終わるってもよくわからず、しかし表紙を手繰っていた。私はいつの間にか真っ白な紙の上に立って、沢山の物語を眺めていた。そこに難しい言葉はひとつもなく、言葉と言葉とを優しく(時には力強く)結び付けていく作者の暖かな手と、それによって生み出される物語があるだ