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わたし2.5(あなたにむけて)

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自分を解体するエッセイじゃないけどそのような何か。 心のびょうき/詩人のこと/カウンセリング 誰かの何かになればいいね。
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記事一覧

カウンセリング行くことは変じゃないよ

わたしは二十代前半からメンタルクリニックに通っております。ネット上だと顔も見えないし(ネットリテラシーがないので一方的に顔晒してるけど)「行ってるよ!」と気軽に言えるんだけど、現実社会において、やっぱり、言えないのよね。これが。

ツイッターはリアル友人も結構見ているようなので(直接言われたことはあんまりないけど)リアル友人に知られることは、まぁいいやって感じなんだけど、友人と社会は、あまりにも違

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働けない人間の社会との接し方

以前書いた記事(新・解体するために)で『働くことで社会に還元する』云々を書きました。それについて最近はよく考えている。

社会に出てふつうに働くことが出来なさそうな私は一体全体どう還元していけるだろうか?頑張ってまた『おーえる』をやるのか?いやでも、たぶんできない。また同じことを繰り返す、そしたらどうすればいいのだろうか。とかとか。

有難いことに、わたしはなんだか詩が書けた。よい!と言ってくれ

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新・解体する為に(病気でもいいじゃん)

詩集を出して一年が経つ。それと同時に、会社を辞めてから一年経過。

『療養』の必要があったので、会社を辞めて、社会から離れ、身近な人たちの支えのおかげで一年間を生きた。社会から離れた一年、何をしていたかというと、よく言えばのんびり、悪く言えばなーんにもしていない。のです。やらなきゃ、とか、やりたい、とか、そういう気持ちはたくさんあったんだけど。ね。

各所で言ってますが、辞めてからまず本が読めなく

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心の病気と詩人と賞についてのちょっとした話

※ずっと下書きになっていたものを今公開してみることで、何かがあるかもしれない※

10月3日月曜日
ツイッターにて、詩と思想新人賞内定者には電話が来ると書かれており、電話がないのでわたしは落ちたのだ、仕方ない仕方ない、そう思いながらよくわからない気持ちになり、どうしてもアルコールを、ビールを摂取したくなる。
池袋にあるよく行く馴染みのバーに行き、久しぶりにマスターの顔を見ながらアルコールを摂取する

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鉄塔

私の故郷は海沿いの小さな田舎町だ。4階建てのマンションに小さい頃から住んでいて、歩いて10分ほどで海まで行ける。海岸通りは刈り取ったようにきれいな弧を描いている。海岸通りの端には火力発電所があって、三本の大きな煙突が生えている。それらが子供を生むように山沿いに送電線が並んでいて、この町にはやたらと鉄塔がそびえ立っていた。山のてっぺんにはかならず鉄塔があったし、それはいつも私や町を見下ろしていた。

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〈いま〉を解体するために

過去と未来の間に立つ私達にとって、漂白され薄まっていく〈いま〉の感覚とは一体どこからきてなにになるのか。いかようにも変わる〈いま〉という時間の一点から、私達が見つめているものはなにか。

時間と言う概念がわたしたちを現在に固定させ、固定された合理計算の支配によって私達は生活をし、日常をこなしている。その合理計算の弊害により、私達の〈いま〉という感覚は引き伸ばされて薄くなり足元は既に脆弱と化して

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