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喪われた命が遺したものを想う
台風が過ぎていくまで、おうちで仕事にしよう。
そう思って、YouTubeで作業用BGMを探そうと思ったのに。
なぜだかこの曲が目に入ってしまって、指がうっかり再生ボタンをカチッと押してしまった。
ああ……イントロを聞くだけで切ない。
素直に伸びる声と、ストレートで、それでいて直截的でない歌詞。
いろんなことが思い出されてきて、なんだか泣いたり笑ったりしたくなった。
私がこの曲をちゃんと聞いたの
新型コロナがインスパイアした愛すべき作品たち
新型コロナウイルス(以後、コロナちゃんと呼称)は、情報の嵐としても、巷を席巻していますね。
その脅威とか不安とか正確な情報の拡散などは、他の人にお任せするとして、私は私の領域で発信したいことがあります。
それは、コロナちゃんが我々人類をつついてもたらしてくれた創造性です。
コロナちゃんの影響力は、いかんせん、人の手の及ばない程に大きくなりつつあると思っています。(その中でも、人として最善を尽くすの
熊野比丘尼の奄美紀行 しまっちゅ編 ~不羈の民の住む島へ~(後編)
(前編はこちら)
5マイルでのお手伝い期間を終えてから数日は、奄美大島でいろいろと見てから帰ろうと思っていました。
WWOOF期間も残り1週間かという頃、おとうのお兄さん、生駒さんが大島から来ていたので、大島でどこへ行き何を見るかを相談してみたところ、思いがけずこう言ってくれました。
「じゃあ、うちに泊まれば?一緒にハイキングでもしよう」
あまりの親切にびっくりしながらも、お言葉に甘えて、奄美大
熊野比丘尼の奄美紀行 しまっちゅ編 ~不羈の民の住む島へ~(前編)
年明けから1か月、奄美の加計呂麻島へ行ってきました。
「奄美には何があるの?」
「アマミノクロウサギが見たいの?」
など、親や知人から明後日な方向の質問ももらったけれど、なぜ行くのか、自分でもよくわからなかったのです。
2年前に初めて旅行で来た時の、実家以上にリラックスしてしまったあの不思議な空気、奄美大島の中をバスでずーっと南へおりてきて、さらに船で加計呂麻島へ渡ってきた時の、自分の中の時間感
インスタ道に垣間見る、日本のしたたかな強さ
私は、どちらかというと流行に疎い。
大学の頃に携帯電話を持ったのは友だちの中で1番遅かったし、Instagramもアカウントは持っているけれど、あまり使いこなせてはいない。
撮影テクやいろんなアプリを駆使してインスタ映え写真をアップするような素敵女子たちとは、一生わかりあえないんじゃないかなと思っていた。
そんな私でも、妹からこんな話を聞いた時には驚愕した。
「インスタ女子たちのポイントは、写真
熊野比丘尼の熊野紀行-熊野の入り口編-
本命の熊野紀行、第1弾!(何弾まであるんだろう? 笑)
このシリーズを始めるにあたって、「熊野は捉えどころのない聖地だ」と書きましたが、わかりにくさのひとつとして「熊野エリアの入り口は複数ある」ということも、挙げられるかもしれません。
そこで、熊野紀行は、まず、入り口編からスタートしたいと思います。
熊野初心者の三択多くの方にとって、熊野旅の始まりは海の近くになります。
紀伊半島では、空港も鉄道
熊野比丘尼の中国紀行-武漢の思い出編-
友人がFacebookでシェアしていた武漢の映像作品を見ました。
これを見ていると、いろんな思いが湧き起こってきます。
人の気配が異様に少なくて、街並みが美しいな、とか。
こんな大変な時なのに、そんなこと思って不謹慎で申し訳ないな、とか。
車の大渋滞のイメージしか無かった武漢が、こんなになっちゃうなんて痛ましいな、とか。
こういう作品を創れる若い人たちがいるって、頼もしいな、ちょっと羨ましいかな