巡礼26日目　to アルスーア（14.2km）セルフでフルコース

2023年11月6日 20:38

👣melide - boente - a castañeda - ribadiso - arzúa

それぞれ豊かに、あさごはん、よるごはん

前日に引き続き、この日も15km弱の予定だったので、アルベルゲでのんびりあさごはんを食べる。手持ちのあまりものをかき集めたみたいなあさごはんも、カフェスペースのテーブルが心地よくて優雅な気分。

あさひを眺めながらコーヒーを飲んでいたら、昨日筋トレしていた男の子（※巡礼25日目参照）がやってきて、「一緒にいい？」と相席する。出発まで、彼女の準備ができるのを待っているのだそう。

浅いボウルで具無しのラーメンをすすりながら、いかに電子レンジを駆使して（ラーメンを）作ったかを可笑しそうに話す。ヨーロッパで、ラーメンはスープヌードルとして定着しているみたいで、彼はしょっちゅう食べるらしい。「アイラブyum yum　※タイの袋麺」と言っていた。私は、「機会があったら是非」とサッポロ一番（塩）をおすすめ。

仕事をやめた退職金でここに来たのだとか（プリミティボの道を歩いてきたとのこと）、ガリシア超寒いよね？とか、ここ（アルベルゲ）は静かで自然もあって最高だよね、とか、いろいろと他愛ない話をする。ドイツではタコを食べたことなかったけど、ここにきて食べたら超おいしくてふたりしてハマったんだ、とか。

「次はもっと勤務時間数の少ない仕事がいいんだよな～、俺は30時間くらいが丁度だな。」というので、「ふーん、それって週？」ときいたら、「いやいや！週じゃなかったら、それほぼ休みでしょ！」クックッと笑いながらツッコまれる。「ああ・・・そうかあ！」私も笑った。

なんだろう、このほどよいやる気のなさ？というか、力の抜けた感じ・・・とても話しやすくて自然で、すぐ友達になれそうな感じがした。昨日は一日休憩をとって、彼女と二人で街を散策したのだという話に、筋トレする余力について納得する。

良い旅をね！と別れを告げて、チェックアウトまであと10分というところで出発。この日もタイミングがずれているのか、ほかの巡礼者の人達とすれ違うこともあまりなくて、緑豊かな道をひとりのんびりと歩く。15km弱の道のりに、午後早くアルスーアに到着した。このくらいだとずいぶんラクだな～15kmなら休みの日をとらなくても毎日歩けそうかも。

アルベルゲにもいちばん乗り、余力たっぷりで買い出しにスーパーへ。巡礼中ここまで卵を食べる機会がほとんどなくて、無性に食べたくなることがたまにあったのを、パック売りを買うわけにもいかずに（食べきれないし重いし暑いし腐りそうで）あきらめていたのだけど。

余力のあるままじっくりスーパーで過ごしていたら、もう卵買っちゃえ、という気分になって6個入パックを購入した。

4つはゆで卵にして、そのひとつをサラダに入れて食べて、残りをあしたのあさごはん＆道行きランチ用の卵サンドにしよう・・・あとの2つはパックに入れたまま持ち歩けばいいや、割れず腐らず、あしたのよるご飯に使えることを祈って！

やたら具体的に使いみちを考えて、自分を説得する。

で、なぜだかパルプ入のオレンジジュース1Lと、このところ気になっていたズッキーニのポタージュ500mlも買ってしまった。ついでにニンニクひと玉も。

スーパーからの帰り道、エコバッグが普通に重い。「やっちまった～！どうかしてたわ！」一瞬ひるむも、「いやいや、大丈夫！よるごはんしっかり食べよう！あさもガッツリ食べればいいんだし！」と、有無をいわさず勢いで気持ちを切り替えて、ゆで卵付（重要）サラダ、ズッキーニのポタージュ、タコパスタ、チェリー、ヨーグルト、パルプ入り（重要）オレンジジュース、私的フルコースのよるご飯を楽しんだ。

巡礼者ミサからの帰り道（食べすぎてお腹パンパン）、絶対においしいと思われるムード漂うお店を発見する。「ここで食べてみたかったなあ。」私のアンテナが反応してる・・・どうしても入りたくなって、コーヒーを飲むことにした。

スーパーがあって、キッチンも使えるところ（＝アルベルゲで自炊できる街）に、おいしそうなレストランやバーもあったりするので、なかなか難しいところ。