私のサンティアゴ巡礼を語ろうと思う

2016年6月30日 私はカミーノ・デ・サンティアゴ(サンティアゴ巡礼)に出かけた。 今から5年前のことだ。 本来こういうブログ的なものは、リアルタイムで書くものだと思う。 だが、とてもじゃないけど1日に平均25kmを歩いた後に更新なんてできなかった。いや、その前にパソコンを持って行かなかった…

晩夏のカミーノ④ ~ラベの犬祭り

アタプエルカは、原始時代の人骨が発掘された村なのだという。失礼ながら、こんななんにもないところに……と思わずにはいられなかった。太古の昔はこの辺りも、おいしい木の実が穫れる森だったのだろうか? せっかくなので、世界遺産の遺跡を見てみたい気もしたが、巡礼道からは少し離れていたので断…

晩夏のカミーノ③ 〜死と再生の森

3日ぶりの太陽が輝いていた。去ってしまったと思っていた夏が、また戻ってきたみたいだった。私もMiwakoも天を仰いで深呼吸し、幽かな夏の香りを少しでも吸い込もうとした。 巡礼者で混み合う朝食会場に、マルタの姿はなかった。確かにここに泊まっていたはずだが、彼女はうんと朝早く出発したのかも…

アメリカの3大ロングトレイルで暇つぶし。

ほそぼそと連絡を続けているアメリカ人のカミーノ友達が、ワクチン接種がすんで、今は、渡航禁止が解除されるまでの間の暇つぶし?に、アパラチアン・トレイル(AT)という2100マイル(約3500km)の道を歩いているというので、どういう道なのか調べてみた。 なんでもアメリカ3大ロングトレイルの1つら…

晩夏のカミーノ② ~美しい世界にて

昨夜はごく上等な赤ワインを一杯だけだったので、二日酔いなんていうこともなく、目覚めは爽やかだった。昔風の大げさなベッドから起き上がろうとして、私は腕の痛みに顔をしかめた。 ビロリア・デ・リオハの宿の朝食は、例によって卵料理こそなかったが、薄切りのハムにチーズに新鮮なフルーツと、女…

今日のタロット一枚引き・星読み

2021/05/18(Tue) カードは「神の家」。 視点を高く持つ。 同じ土俵で戦わない。 自分の土俵に立つ。 月は終日獅子座。 土星と天王星のTスクエア。 ちょっと抑圧や身動きできない感も感じやすいかな。 双子座の金星水星とセクスタイルもあるので、 楽しいことで気分転換してやり過ごそう。 難しい…

晩夏のカミーノ① ~再び星の道へ

夜のマドリッド・バラハス空港は、思いのほかひと気がなく、息を潜めたように静かだった。どこか別の星に、間違って降り立ってしまったのだろうか? 熊野名産の皆地笠(みなちがさ)に、カメラを向けてくる観光客の姿もない。私もMiwakoも言葉少なく、足早にタクシー乗り場に向かった。 三羽ガラスで…

春のカミーノ⑮ 最終話 ~ナヘラからサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダへ

「今日は、先に出発するね」決意をこめた表情でMiwakoが言った。春のカミーノを歩き始めて、11日目の朝──三羽ガラスの巡礼、最終日である。 最後の日くらい、仲間に迷惑かけたくないのだという。今日の行程は、ナヘラからサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダまでの21.3km。幸い、ほぼ一本道な…

春のカミーノ⑭ ~ログローニョからナヘラへ

古来「星の道」と呼ばれるカミーノで出会い、ともに歩いた人というのは、自分の鏡であり、先生であり、メッセンジャーであり……もしかしたら、前世でも、少なくとも知り合いだったかもしれない。 私たちは今回、最初から三人連れだったし、アルベルゲ(巡礼宿)にも泊まらないので、そういった出会い…

春のカミーノ⑬ ~ビアーナからログローニョへ

ビアーナのホテルの朝食ビュッフェには、卵料理がふんだんに用意されていた。トルティージャはもちろん、目玉焼きにゆで卵にスクランブルエッグ、スペインでは珍しいポーチドエッグまであった。 パラドールとまではいかないが、さすが旧伯爵邸のホテルだ。一瞬ここがスペインの巡礼道であることを忘れ…