yuzuki-pengel

小樽出身の札幌人です。美しい言葉と景色と空想が好きで、すぐに物語を作ってしまいます。 …

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小樽出身の札幌人です。美しい言葉と景色と空想が好きで、すぐに物語を作ってしまいます。 アイコンはオリジナルキャラ天使ペンギンのペンジェルです。本を読むことと、神社仏閣巡りと古代の歴史が好きです。 https://blog.goo.ne.jp/lovepengel

マガジン

  • 遊月の読書日記

    遊月が読んだ本の感想、書評、それに基づくエッセイなど

  • 古代浪漫紀行

    古墳や縄文遺跡が好きなのは、そこに生きていた人がいるから。 何を考え、どんな風に生きていたのかを想像すると、気が遠くなり、そして浪漫を感じるのです。 邪馬台国はどこなのか? 古代の日本を作っていた秦氏や、出雲王国は今どうなっているのか? 大和はどのようにできてきたのか、などなど。 旅をしたり、本を読んで考察したことを綴ります。

  • 奈良と京都の京(宮殿)を巡る旅

    2024年4月に奈良と京都の宮殿(跡)や古墳、かつて古い神々を祀っていた人たちの足跡などを巡ってきました。 (石舞台古墳、箸墓古墳、三輪山、鞍馬山、下鴨神社、上賀茂神社、神泉苑など) そのレポートです。

  • 高尾山登山レポート

    札幌からわざわざ飛行機に乗り、高尾山21回健康登山を目指しています。 毎回新しい発見がある高尾山のレポートです(*^_^*)

  • 七十二候で美しい日本語を学ぶ

    かつて暦として使われていた、一年を5日ことの72に分ける七十二候。その名称は、気候の変化や動植物の様子が短い文で表されています。 美しい言葉なので、それをテーマに、作家の方の名文や、創作したエッセイを綴ります。

最近の記事

KINGDOM観てきました

泣きますよね。 原作を読んでいるので、ストーリー知っているんです。 ああ、こうなっちゃうんだよなと知りながら、そうならないでほしいと願い(無理だけど)そしてそうなり泣く。 (ネタバレできないので、説明がふわっとしている笑) これが映画のシリーズラストとなるようでして。 とっても残念。 楊端和(長澤まさみ)様に会えないとか。 あと、山崎賢人(字がちゃんとでなかった)と吉沢亮。 はしかんちゃんと、玉木宏と(もういいって笑) ていうか、もう、大沢たかおさんです。 今回の主役はも

    • 【今日読んだ本】東京藝大 仏さま研究室 (樹原アンミツ著)

      読書記録として。 ストーリー 秘境・東京藝大抱腹絶倒ゼミ生活! 2浪、3浪は当たり前、時には10浪以上の学生も……パンダと桜で賑わう上野公園に隣接する東京藝術大学。通っている学生も教授も少し変わった人ばかり。そんな東京藝大で、仏像の保存について研究する通称「仏さま研究室」の修了課題は、なかなか過酷で学生泣かせだ。 様々な思いを抱え、真心を込めながらも、「模刻」に悪戦苦闘する学生たちを描く、クスっと笑えてグっとくる青春ストーリー。 (Amazonのサイト内本の概要より)

      • 冬の乾通り(皇居)一般公開を見てきた話し

        ✴︎冬の皇居(2023年12月2日訪問)✴︎ 母の介護や今後のことを話し合うため、兄夫婦がいる東京まで姉とでかけまいて。ついでにパワスポ巡りもしてきたことについてレポートします(*^_^*) 皇居乾通り一般公開について 12月2日は、午前中の飛行機で飛んで、午後から東京駅で兄夫婦と合流して話し合うはずでした。 が、東京に行った日が、「令和5年秋季皇居乾通り一般公開(11/25~12/3)」だったので、予定を変更して姉と兄夫婦と四人で乾通りを歩いてきました。 大学時代から

        • 【今日読んだ本】とっぴんぱらりの風太郎(万城目学著)

          読書記録として。 ストーリー 時は戦国、豊臣から徳川の時代への大転換期。 重なり合った不運の末に、あえなく伊賀の国を「クビ」になった忍びの者、風太郎。 しかたなく出た京でぼんくらな日々を送るなか、彼が出会ったのは一個の「ひょうたん」。 老獪に語りはじめる謎の「ひょうたん」に誘われるようにして、風太郎の人生は時代に翻弄されながらも転がり始める。 第150回直木賞候補 2014年本屋大賞ノミネート作品 (Amazonのサイト内本の概要より) 書き出し そもそもが、こんなは

        KINGDOM観てきました

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        • 遊月の読書日記
          11本
        • 古代浪漫紀行
          4本
        • 奈良と京都の京(宮殿)を巡る旅
          2本
        • 高尾山登山レポート
          5本
        • 七十二候で美しい日本語を学ぶ
          8本
        • 美しい文章や表現レッスン
          9本

        記事

          【今日読んだ本】虹果て村の秘密(有栖川有栖著)

          読書記録として。 ストーリー 推理作家になるという夢を持つ12歳の秀介(しゅうすけ)は、同級生の優希(ゆうき)と虹果て村で夏休みを過ごす。「夜に虹が出たら人が死ぬ」という村の言い伝え通りに、男性が密室状態の自宅で殺害される。折しも土砂崩れのため犯人と共に村に閉じこめられた二人は知恵を振り絞り謎に挑む! 本格ミステリの名手による珠玉の推理。 「夜に虹が出たら人が死ぬ」という村の言い伝え通りに発生した“密室殺人”の謎に少年&少女探偵が挑む! 懐かしくも新しい本格ミステリの逸

          【今日読んだ本】虹果て村の秘密(有栖川有栖著)

          月子の世界の月を探す旅 1

          プロローグ 月子からの挨拶 わたくしはこの本の進行役の環月子(たまきつきこ)と申します。 苗字の「環」は、ぐるぐる回る、巡る、囲むなどの意味があるので、月が巡る、月に掛かる金の輪など。そんなイメージでしょうか。 「環」には他にもいくつかの意味があります。例えば古代の装身具の一種で、玉や鈴などを紐に通した腕飾りとか、弓を射るときに左のひじを覆う筒形の道具で、のちの弓籠手などの意味も持つもの、など。 ほらね、なんだか弓が出てきちゃうんです。弓は三日月に似ていて、月のイメージも

          月子の世界の月を探す旅 1

          旅する物語

          3月に東京を中心に、高尾山や三峯神社に行きました。 4月には奈良の大神神社や三輪山、石舞台、箸墓古墳、京都の鞍馬山などを巡りました。 そして6月に再び関西に行き、4月に周れなかった明日香村をサイクリングで見て回り、滋賀の石山寺、秦氏を巡る古墳や広隆寺などを巡ってきました。 そんな旅行記をまとめているところなのですが。 私には特技というか、ちょっとした癖がありまして。 昔から、特定の場所に立った時、何かにふと触れた時、まるでサイコメトラーみたいに、どどっと誰かの人生の物語が

          旅する物語

          銀色のオオカミと夜空を眺めていた

          母が光の世界に帰っていった。 姉との奈良と京都旅行から帰って来た翌日に、母が入院した。 旅行は母が体調が悪くなる前の去年の夏に予約していたもので、出発前には母の体調に特に問題がなかった。だから旅行を満喫して帰って来た。 まるで私と姉が旅行から帰ってくるのを待っていたかのように、その翌日に母は体調が急に悪化したのだ。 認知症ではあったけれど、その日までは、特に体に問題はなく。 3月に施設に入ったばかりで、 「みんな親切だし、一緒に話す人もできたし、ご飯もおいしいし」 などと

          銀色のオオカミと夜空を眺めていた

          【今日読んだ本】鹿男あをによし(万城目学著)

          ストーリー 2学期限定の臨時教師として奈良女学館にやって来た小川。ほんの少し神経衰弱気味の彼は、ある朝、気分転換に散歩に出た奈良公園で“鹿”に話しかけられるが――!? (Amazonのサイト内本の概要より) 書き出し きみは神経衰弱だから。 焼魚の背骨を除きながら、教授は言った。 どういうことです? とおれが訊いても、教授はそういうことだよとやけに素っ気ない。 「ずっと研究室に籠ってばかりというのもいけないよ。もっと外の空気も吸って、人間の幅を広げることも必要だよ」

          【今日読んだ本】鹿男あをによし(万城目学著)

          両手を合わせて宙を拝む

          仕事が休みだった先週の水曜日に、実家の掃除に行き、そのあとで姉と一緒に母のお見舞いに行きました。 去年の終わり頃から認知症が進み、もう一人で暮らせませんと認定されてすぐに施設を見つけて入ったのが3月。 「施設の人はとても親切だ」 と喜んでいたのも束の間、わずか3週間で救急搬送されてしまった。 肺の半分くらいに膿があり、その他諸々あって。 もう退院することは難しいと医師に宣告されていて。 だけど水曜日の母は違った。 あれ? もしかして退院できるんじゃない? とこちらが驚くほ

          両手を合わせて宙を拝む

          【今日読んだ本】私が語りはじめた彼は(三浦しをん著)

          ストーリー 私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか……。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。 書き出し 二千年以上前の話だ。 寵姫が臣下と密通ていることを知った若き皇帝は、まず彼女のまぶたを切り

          【今日読んだ本】私が語りはじめた彼は(三浦しをん著)

          雑草という名の植物も人もいない

          先日実家の駐車場で、3時間ほど草むしりをして以来、雑草を見ると抜きたくなります。 今まで一度も「草を抜きたい衝動」に駆られたことなどないのに(笑) 実家に廃墟感が出ないように、週一回は何かしらやっており、母がいた時よりよっぽど手がかかると思いました。 それでも家の中に母が溜め込んでいたものを少しずつ整理して、家がどんどんきれいになっていくと、こちらまで気持ちが良くなります。 それに比例して母はだんだんと生きる時間が短くなっているような気がします。 いわゆる「毒親」であっ

          雑草という名の植物も人もいない

          映像をインスタにあげたくなる美しい映画〜陰陽師0

          夢枕獏さんの「陰陽師」シリーズ大好きです。 なのでしっかり見てきました。 そして、とても良かったです✨ まず、映像が美しい。 京都の瑠璃光院のような美しい世界で奏でられる箏と龍笛。 寝殿造の庭に池に突き出た釣り殿で酒を酌み交わす様子が、静止画面にしてずっと見ていたいほど、雅で美しい。 部屋の床に散りばめられた花びらを着物の裾で攫っていく優雅さや、陰陽寮の書庫的な場所で一人書物を読む山崎賢人の晴明の美しさにため息。 多分「陰陽師」と言うと、野村萬斎さんの作品を思い浮かべる方

          映像をインスタにあげたくなる美しい映画〜陰陽師0

          日本最古のお寺で運命の数奇さを思う

          明日香村にある飛鳥寺は、596年に蘇我馬子によって建てられた日本で最初の大寺院です。 当時は現在の約20倍もの壮大な寺院で、大陸からたくさんの技術者を呼んで、日本で初めて瓦を製造するなど、最新の技術で製作されました。 この寺を中心に天皇の住居がおかれ、大陸からたくさんの情報や技術が入るようになり、日本で初めての首都として100年ほどの飛鳥文化が栄えたとされます。 今は小さな村の古いお寺という印象で、周りに目立つ建物などはなく、かつての首都の中心地だとは気づかずに、うっかり通

          日本最古のお寺で運命の数奇さを思う

          奈良の古代を巡る~破壊されたことで唯一無二になった古墳

          6世紀頃に作られたとされます。 巨石30個を積み上げて造られた石室古墳で、その規模は日本最大級。 皆様がイメージする古墳は、緑の草に覆われたこんもりした小山かなと思います。 ↓こちらは卑弥呼の墓とされる(奈良が邪馬台国説にで)箸墓古墳。 こんな感じで緑の小山と周辺を守るための堀や池があるイメージ。 こちらの石舞台古墳も、もともとはそのような小山状だったのですが。石室を覆っていた盛土が失われて、露出しているのです。 その石室の天井石の上面が平らなため、まるで舞台のように見え

          奈良の古代を巡る~破壊されたことで唯一無二になった古墳

          ごめんねぇの一言で

          人は新月に生まれ、満月に去っていくと言われています。 伝説でも何でもなく、圧倒的にそういう確率が高いことがわかっています。 不思議ですね。 トップの写真は小樽南駅の有名な桜。 小樽はまだ桜あまり咲いていませんでした。 娘は新月に生まれたのですが、その夜は5人もの赤ちゃんが生まれました。 入院している間は、一日に1人か2人、もしくは生まれない日があると言うのに。 「新月の夜なのに、なぜ助産師が1人しかいないんだ」と、助産師が何度も叫んでいたので、産院では、新月の夜に子供

          ごめんねぇの一言で