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IKEA:自分で組み立てる行為によって主観的な製品価値と修理可能性を高めている(CASE 11/100)

▲「IKEA」とサステナビリティ

IKEAは1943年スウェーデンで創業し、組み立て可能な家具、キッチン用品、家庭用アクセサリーなどの商品を設計および販売している家具ブランドです。当初、田舎町で創業したIKEAは、都市に暮らす顧客に家具を販売するため、カタログから製品を選び、郵便注文する販売モデルで全国に広まりました。

IKEAの家具は、パーツや部品ごとに分けて隙間なく梱包し、開封後ユーザーが独自で組み立てる必要のある「フラットパック設計」の家具で知られています。1953年にフラットパック設計の製品の設計を開始し、郵便注文で家具を輸送する際の高い輸送コストと損傷率を低減し2008年以来、世界最大の家具小売業者となっています。

フラットパック設計の優れたポイントはコストを削減するだけでなく、ユーザーの製品への愛着を高める点にもあります。 Harvard Business Reviewの「The IKEA Effect(イケア効果)」に掲載された調査によると、人々は、同じ家具であっても、完成済のものよりも、自分で組み立てた方に63%高い金額を支払うという結果が出ています。このように、「自分の手で作りあげる」というプロセスが、物への愛着を育成し、高く評価する。ひいては、長く大切にしたくなるのではないでしょうか。

ここからは私の考察ですが、フラットパックの優れたポイントはもう1点あります。ユーザーは製品が自宅に届いた際、使うための必須行程として一度自身の手で組み立てるというアクションをとります。そのため、いざ製品が壊れたときに修理への抵抗が低くなることにも繋がっていると考えています。実際IKEAは、大小さまざまな種類のスペアパーツ – ソファの脚から追加のヒンジに至るまで – を提供し、修理に対応しています。

サステナブルな世界を実現するための最初の重要なステップは、自分たちが所有する製品との関係をより長期化することかと思います。 IKEAは、ユーザーが製品の作成プロセスに関与すると、製品とのより深い絆を築くことを示しているように感じます。

▲参照資料

▲キュレーション企画について

イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。
2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

i.lab Senior Experience Designer 島田 怜南

▲i.labについて

i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。

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