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図書室

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文字の連なり
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2019年6月の記事一覧

「魔笛」 野沢尚 著

出世の道を絶たれた若手警察官が連続爆弾魔を追う話。公安警察とか信仰宗教、洗脳、幼児虐待などのテーマが周辺を固める。
ところどころグロテスクな描写があったが、それ自体が目的ではないように感じ、気持ち悪さは感じなかった。
残り100ページ強ぐらいからロングスパートに入り、そこからは一気に読んでしまった。目まぐるしく場面展開し、クライマックスに持ってかれます。
過去を振り返る形で、犯人の一人称で物語は述

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「どう思う?」への模範回答例 ビジネス編

社会人になると、いろいろな場面で意見を求められます。新人だろうが関係なく、あなたはどう思うか、が問われます。そこではその意見の正否や知識よりもむしろ、あなた自身の考えを述べること自体に価値の重きが置かれています。

学生時代であれば、「ところで君はどう思う?」と急に問われて、どう答えていいか分からず黙っていても、先生なり教授なりが「まあ、これはですね」と先に話を進めてくれますが、会社という組織では

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そこにプレゼンがあるから、夏

入社してまだ3ヶ月ほどしか経っていない、夏の暑い日の話。

私が朝出社すると、先輩から、

「〇〇さん(私の上長)が、出社したらそこの番号に電話しろって」

キョトンとした私が自分のデスクの上を見ると、A4コピー用紙の紙面に無造作に書かれた携帯番号があった。

言われるがままに会社の電話から掛けると、上長の声がした。

上長「おはよう」

私「おはようございます」

上長「突然だが、今日が件のプレ

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こんなゲームがあったらやってみたいという妄想②

リーマンRPGの続き。

属性一覧

①人事

②総務

③経理

④財務

⑤企画

⑥開発

⑦マーケティング

⑧営業

⑨秘書

⑩システム

「サラリーマンサバイバル」大前研一 著

2001年初版の本です。マッキンゼー入社1年目の頃、終業後や土日に会社に出社して、マッキンゼーの過去のコンサルティング案件のレポート(マイクロフィッシュという媒体に記録していたらしい)をひたすら読んでいたというエピソードが印象的でした。

世のサラリーマンは、時間を会社に切り売りするだけの知的ブルーカラーから、自らが付加価値となる知的ホワイトカラーを目指そう、という内容だと思いました。

完全に余

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こんなゲームがあったらやってみたい妄想①

入社したばかりの新人が社会に揉まれながらも日々を乗り越えていくリーマンロールプレイングゲーム。マルチエンディング採用で、道中の行動、選択肢によって「会社乗っ取り」「転職」「企業」「引きこもり」等のエンディングが用意されている。

基本パラメータは、

HP:ヒットポイント。これが0になるとゲームオーバー。病院に搬送される。自宅からリスタート。所属部署によって初期設定値、成長率が異なる。

MP:マ

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僕の一週間



リーマンの特権は、職種にもよるでしょうが、基本的には勤怠スケジュールが一定なことです。平日を乗り越えれば週末が待っているという呪文のおかげで生きていけます。以下、私の平均的な一週間です。

月曜日・・・これから一週間やっていけるなんて自分が信じられない状態。午前中は8割方夢の世界に足を突っ込んでいる。

火曜日・・・ようやく少しエンジンがかかる。とはいいつつ、今日を除いてもあと三連勤かぁ、と世

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昼休みの過ごし方

昼休みの過ごし方

昼休みにみなさんは何をして過ごしていますか。

私は、オフィスの共有テーブルで家から持ってきた弁当を早々に食べ終えると、そそくさとオフィスを出て外に行くのが日課です。一人になって孤独から解放されるとはよく言ったもので、会社からなるべく物理的に距離を取るのが目的です。

私が行くところは様々です。前提として、会社の人に出会わなさそうなところ、というのがあります。

商業施設の地下駐車場の待合室。都会

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「使える!悪用禁止の心理学テクニック」 岡崎博之 編著

編著者には申し訳ないですが、こんなタイトルの本を買って読んじゃう奴の顔を見てみたいと思ったあなた、それは僕です。

普段は特に紙カバーなどもつけず、さらのカバーのまま本を読む僕ですが、カバーをはがし、なるべくタイトルが分からないように通勤電車で読んでいました。だってこんなタイトルの本を読んでいたら、あいつ危ないやつだと思われそうだと思ったからです。岡崎さんすみません。

こういう心理学テクニックっ

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