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妄想する決算

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決算を読んで未来が見えるポイントを解説しています。
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2023年9月の記事一覧

信越化学工業【4063】塩ビ、シリコンウエハーでトップの企業が苦戦している理由

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは信越化学工業株式会社です。
半導体の素材として利用されるシリコンウエハーで世界トップの企業として知られている企業です。

事業内容と業績のポイント

それではまずは、事業内容から見ていきましょう。

信越化学工業の主な事業セグメントは以下の4つです。
①生活環境基盤材料事業
②電子材料事業
③機能材料事業
④加工・商事

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花王【4452】値上げの難しい製品を扱う企業の現状

主要指標に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは花王株式会社です。

事業内容と業績のポイント

それではまずは事業内容から見ていきましょう。

花王の事業セグメントは①コンシューマープロダクツ事業②ケミカル事業(油脂製品・機能材料製品など))と2つあります。

コンシューマープロダクツ事業は
(1)ハイジーン&リビングケア事業(衣料用洗剤・台所用洗剤・住居用洗剤・

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エーザイ(8847)事業の現状と、レカネマブ承認に繋がったある判断

主要指標に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのはエーザイ株式会社です。

日本の製薬企業としては売上6位の企業となっており、武田薬品、第一三共、中外製薬、アステラス製薬とともに、5大製薬会社と言われている企業の1つです。

素人の私が具体的な医薬品の効果に触れて、間違いがあるといけませんので、今回は医薬品の具体的な内容には触れずに書いていこうと思います。

事業内容

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三菱マテリアル【5711】銅の企業は市況の悪化を受けて苦戦へ

主要な指標に採用されている銘柄を全て取り上げるという事でやっているこのnote、今回取り上げるのは総合材料メーカーの、三菱マテリアル株式会社です。

事業内容と業績のポイント

まず、事業内容から見ていくと
①高機能製品:銅加工品、電子材料、アルミ等の製造販売
②加工事業:超硬製品の製造販売

③金属事業:銅鉱山、銅精錬が主力
④環境・エネルギー事業:水力発電などの再エネ
となっています。

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三越伊勢丹HD【3099】実は百貨店が過去最高益を狙えるほど好調となっている理由

主要指標に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは株式会社三越伊勢丹ホールディングスです。
2011年4月1日に三越と伊勢丹が統合して出来た百貨店企業です。

事業内容と業績のポイント

それではまずは事業内容を見ていきます。

三越、伊勢丹、丸井今井。岩田屋といった4つ暖簾で事業を展開しており、店舗としては国内20店舗、海外26店舗、商業施設内などに展開している中小

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シャープ【6753】不審な取引で大赤字になったシャープ失敗の歴史

主要な指標に採用されている企業を全て取り上げる、という事でやっているこのnote今回取り上げるのはシャープ株式会社です。
テレビなど、白物家電の企業としてよく知られていますね。

事業内容と業績のポイント

それではまずは、事業内容から見ていきましょう。

シャープの事業セグメントは大きくは2つ、細かく見ると5つあります。
(1)ブランド事業:シャープブランドとして展開している事業
 ①スマートラ

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日本製鉄【5401】 国内市場が縮小する中でも過去最高益となるほど好調な理由

主要指標に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは日本製鉄株式会社、日本の製鉄メーカートップの企業です。

事業内容と業績のポイント

まずは日本の鋼材市場環境から見ていきます。

国内の鋼材消費量の推移を見ていくと1990年をピークとして下落傾向にあります。
それでも2000年代までは、一定の規模を維持していましたが、リーマンショックで大きく下落して以降は大きく減少

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ファーストリテイリング【9983】ユニクロが過去最高益の理由と現状

主要指標に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは株式会社ファーストリテイリングです。

ご存じの通りユニクロやGUなどを展開している、日本最大のアパレル企業です。

ユニクロではどちらかというと定番の商品を長く販売しており、GUではトレンドの商品を早いサイクルで展開しています。

事業と業績のポイント

それでは、まずは事業内容と業績のポイントから見ていきましょう。

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長谷工コーポレーション【1808】国内マンション建設企業の現状

主要指標に採用されている銘柄を全て取り上げるという事でやっているこのnote、今回取り上げるのは株式会社長谷工コーポレーションです。

事業内容と業績のポイント

「マンションの事ならわかるんだ♪」のCMで知られているようにマンション建設の最大手企業です。

長谷工の事業セグメントは①建設関連事業(マンション建設)②不動産関連事業(マンション分譲や賃貸)③サービス関連事業(リフォーム・マンション管

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ブリジストン【5108】プレミアム化で収益性改善を進める今と今後

主要な指標に採用されている銘柄を全て取り上げるという事でやっているこのnote、今回取り上げるのは株式会社ブリヂストンです。
もちろんタイヤメーカーとして知られているあのブリヂストンです。

事業内容と業績のポイント

2021年時点でのブリヂストンの世界のタイヤ市場に占める市場シェアは、ミシュランに次ぎ2位で12.5%となっています。

2022年12月期の市場別の売上構成を見てみると
日本:2

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日産自動車【7201】業績の改善は進むも顕著になった中国市場のリスク

主要指標に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは日産自動車株式会社です。

事業内容と業績のポイント

それでは事業内容と業績のポイントから見ていきましょう。

まずは日産の2022年度の市場別の販売台数の構成を見ていきます。
中国:31.6%
日本:13.7%
北米:30.9%
欧州:9.3%
その他:14.3%
となっており、中国や北米が主要市場で日本は全体の1

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アサヒグループホールディングス【2502】海外展開を進め成長する現状と重要性の増す国内ビールの好調

主要指標に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのはアサヒグループホールディングス株式会社です。
アサヒビールとして知られている企業ですね。

事業の内容とポイント

日本市場では皆さんご存じの通り、ビールを中心に酒類、そのほか飲料、食品の製造販売を行っている企業です。

日本市場の2022年12月期の売上構成としては
酒類:61.3%
飲料:28.6%
食品:9.9%

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企業分析目次(日経平均採用銘柄)

主要指標の採用銘柄の決算や企業の事業内容を取り上げています。
note(文章)の他にVoicy(音声)で聞くこともできます。

日経平均採用銘柄水産

ニッスイ(1332):①note(文章)

鉱業

INPEX(1605):

建設

大成建設(1801):
大林組(1802)
長谷工コーポレーション(1808):①note(文章) ②voicy(音声)
鹿島建設(1812):
コムシスホール

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