はじめまして。居場所製作委員会です。
日頃の自分の役割を、ちょっと横において、
気兼ねなく、ユルめる時間と、
あるがままに過ごせる場を
柏市の公民館で第1・第3の日曜日に
製作しています。
私達について
柏市の障害福祉施設や介護などに携わる
スタッフやボランティアさんなどの
有志の人が集まって、
障がいの有無関係なしに
施設や制度を越えて、
もっといろんなことをしたい!
そして、何よりほっこりできる場がほしいと思い
活動をスタートしました。
当時、私達がいた通所施設では
偏見や差別に晒されてしまう人達の辛さや、
理解されない憤りや悲しみに、
じっくりと寄り添いながら、
仕事ではなく、
ひとりの生活者として共に過ごしてきました。
みんなも自分たちも生活が
それぞれに大変だったけど、
「お箸が転んでもおかしいお年頃」みたいに
何気ないことでも
子供顔負けするぐらい楽しみ
ドジしちゃってもお互いに
ユーモアでフォローして
乗り切ってきた日々がありました。
そこは障害者・健常者関係なく、
支援者と利用者という役割でもなく
世間の荒波の中にある
かけがえのない「灯台」を
「共有する仲間」でした。
時に、メンバー(通所する方)と
想いがすれ違い、
厳しい状態にあっても、
お互いの着地点を探すために
何度も対話を重ねることもありました。
そのすれ違いを丁寧にていねいに、
すり合わせることができたからこそ
お互いの信頼関係を強くすることができました。
その時間は人生の財産です。
人と人がもっとじっくりと
理解し合うことの大切さを学び
人は誰しも尊く、
等しく大切にされる必要があると
気付きました。
そのような時間を過ごす中で、
「人と関わる中で本当に大切なことは何なのか?」
それは
一般的な価値判断を脇におき
他者の生活史や、
個人史への想像力を持って、
想いを馳せること。
そして、個人をひとつの世界として捉えること。
その出会いは奇跡ということ。
このように自分たちが積み重ねてきた
文化を伝えていくことで
まだ見ぬ人の救いになるのではないか?と思うのです。
そして、正直、自分たちも救われたい。
そして、もうひとつ
障がい福祉に携わったから感じたこと。
一般的に「障がい者」を
「生きづらさを持った人」「個性」と
表現することがあります。
人によっては
「そこには自分と違う未知の世界の人だから怖い」
「助けたいけど、どうしたらいいか分からない」
「挙動不審な人」などなど
様々なイメージがあるかと思います。
身近にそのような方がいないと、
なおさら「想像がつかない」から
怖さが先に立つのだろうと思います。
だから知らないことを知るために対話が必要なのです。
それには一般的な価値判断ではなく、
他者の生活史や個人史への想像力を持って、
想いを馳せ、「こうかもしれない」
「もしかしたらこう感じるのかな?」と
幾度と繰り返される対話で、
お互いを知りゆく中で、
未知の怖さは消えてなくなり
お互いの信頼関係が築かれていくのだろうと思います。
そして、その「障がい」を理解すると、
それは「障がい者」ではなく、
最終的には、その個人にいきつき
私たち人間誰しも
同じ人間なのだと気づかされます。
そこにはマジョリティーも、
マイノリティもありません。
かけがえのない存在です。
このようにお互いを知る「対話」のプロセスに
時間をかける余裕がないのが、
今の世の中なのではないかなと思います。
それはこの記事の「障がい者」の話に限らず
親子関係や友達同士、恋人同士、職場関係
あらゆる人間関係に共通しています。
時間の「間」や「余白」には、
自分が揺らげる自由と
選択できる余裕があります。
その場に留まることもできます。
その中に「安心」があります。
その「間」を過ごすことで、
心が回復したり、見えてくるものがあり
前に進もうという意欲が沸いてくることを
私たちは、とてもよく知っています。
だから居場所製作委員会は、
オープン・ザ・モノローグなどの
「対話」の時間を大切に活動をしています。
その他、創作活動
ボードゲームや麻雀も勝ち負けよりも
そこに流れる空気感や、会話を大切にして
人と人が安心して繋がれる場を作っています。
ゆったり、安心のあるコミュニケーションを
福祉の中で終わりにするにはモッタイナイ。
微力ですが、
年齢問わず、生きづらさや、
ちょっと疲れちゃった人に
幸せのかけらをおすそ分けして
みんながほっこりできたらいいなって思います。
世代や役割を超えて「困った!」を言い合えて
ユーモアを大切に
助け合いながら明日の元気に繋げたい。
そしたら
人にも環境にも優しい世界ができるかもしれない。
そんなロマンティックな想いを持って
活動しています。
「人生大変だけど、この場があるから、なんとかやっていかれるよ!」
居場所製作委員会は
そんな心の寄り所に
なれたらいいなと思っています。
今後とも、どうぞ宜しくお願います。
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