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新しい環境、去る人、残る人

今日、0歳の息子の入園式があった。
そして、1歳の娘はひとつ上のクラスに進級した。


娘は0歳5ヶ月のときに保育園に入園した。

その頃の娘はまだ座ることすらできず、世界の区別がついていなかった。保育園に預けられて母親の私と離れても泣くことはなく、自我が芽生える頃は既に保育園に通うのが当たり前になっていた。

だから今日は、娘にとって人生で初めての環境の変化だった。


新しい教室、新しく増えるお友達。
それから担任の先生も変わった。3人の先生のうち、持ち上がりで担当してくれるのは1人だけだった。

そして、辞めてしまった2人の先生のうちの1人が、娘が1番懐いていた先生だった。


娘にとっては、人生で初めての別れだ。
最終日の3月31日は、ずっとその先生にしがみついて離れなかったらしい。娘はまだ単語しか話せないけれど、大人の言うことはよく理解している。別れが何かはわかってなくても、何かを感じ取っていたのだろう。

だけどとりあえず、大好きな先生がいなくなって初めての1日は、何事もなく終えられたらしい。
ほかの先生たちも、娘のことをたくさん気にかけてくれていた。



先生たちとそんなやりとりをしていて、ふと思った。

あたりまえだけど、その先生が辞めたことを誰も責めていない。
先生が辞めたことはとても寂しいけれど、彼女の今後を応援し、残された人たちは新しい環境に慣れていこうとしている。

なんでそんなことを思ったのか。
それは、私がもうすぐ去る人になるからだ。



恐らく、もうすぐ、転職活動を終える。
正式に内定を承諾したら、今いる会社を辞める調整に入る。

新しい環境に飛び込むのはまったく苦じゃないけど、去るのはとても苦手だ。

自分が辞めることによって、誰かの手を煩わす。よくしてもらった上司はどう思うだろう。

幸い、育児休業中なので、今辞めても急激に業務が増える人はいない。そして事業会社と違って戻ってくる日のためにポジションを空けておいてもらってるわけではない。
それでも、戻ってくるのを待っててくれる人がいる。ありがたいけれど、申し訳ない気持ちになる。


だけど、その先生が辞めた後の保育園の様子を見て、なんだか勇気をもらえた。

誠意を忘れてはいけないけれど、必要以上に申し訳なく思わなくていい。
よい関係を築いてきた人たちは、きっと私のことを応援してくれるだろうから。


先生には、きっともう会うことはないけれど、新天地でがんばってほしいな、と思う。
そして、傲慢かもしれないけど、時々でいいから娘のことを思い出してくれたら嬉しいな。


あとがき

以前書いた転職活動の進捗としては、明日正式なオファー面談をいただきます。その内容次第ではあるけれど、ほとんど心は決まっています。その面談を終えたらすぐに、今勤めている会社に離職の相談をすることになります。こんな記事を書いたけど、今からドキドキしています。

応援してくださった方、本当にありがとうございました!


転職活動の記録はこちら。
転職に悩んでる方に向けて、私の経験が参考になればいいなと思って書きました。


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