美術を語る作家・哲学者たち

文学や哲学をやっている人が美術について書いた文章は、越境的で興味深い。

今回は三つ紹介しよう。

 

ミロのヴィーナスについて、詩人・小説家の清岡卓行が書いている(『手の変幻』講談社文芸文庫)。
実にロマンチックな解釈である。第一詩集『氷った焔』の「石膏」もロマンチックだ。

セザンヌについて、哲学者のメルロ=ポンティが論じている(『メルロ=ポンティ・コレクション』ちくま学芸文庫)。
両者とも知覚へのこだわりが強いので、共鳴するところがあったのかもしれない。

ゴッホについて、劇作家のアントナン・アルトーが語っている(『ヴァン・ゴッホ』ちくま学芸文庫)。
美術批評というより、アウトサイダー論といった感じの内容だ。

 

以上!

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