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【祝】今年も賛美歌創作作品誕生!~バベルとペンテコステの歌~

 テキスト形式では1ヶ月半以上、この作品が生まれてからもちょうど半月が経ってからの投稿となりました(汗
 ということで、今年も不思議な形で賛美歌創作作品が生まれました。これで、2016年に創作を始めてから7年連続のことになります。
 過去の遍歴についてはこちらのマガジンでご覧ください。

 今年のペンテコステ(聖霊降臨祭(日))は、割と遅めの6月5日でした(ペンテコステの日取りはイースター(復活祭)に左右され、イースターは「春分の日以降の最初の満月の次の日曜日」という決まり方をします。ペンテコステはイースターの7週間後(50日目)です)。私が今年度通っている教会(実習先、インターン先的な感じです)では、翌週の12日の礼拝で関連するメッセージ(説教)が語られました。その際に朗読された聖書は、「バベルの塔」で有名な旧約聖書 創世記11章1~9節でした。

1さて、全地は一つの話しことば、一つの共通のことばであった。
2人々が東の方へ移動したとき、彼らはシンアルの地に平地を見つけて、そこに住んだ。
3彼らは互いに言った。「さあ、れんがを作って、よく焼こう。」彼らは石の代わりにれんがを、漆喰の代わりに瀝青を用いた。
4彼らは言った。「さあ、われわれは自分たちのために、町と、頂が天に届く塔を建てて、名をあげよう。われわれが地の全面に散らされるといけないから。
5そのとき主は、人間が建てた町と塔を見るために降りて来られた。
6主は言われた。「見よ。彼らは一つの民で、みな同じ話しことばを持っている。このようなことをし始めたのなら、今や、彼らがしようと企てることで、不可能なことは何もない。
7さあ、降りて行って、そこで彼らのことばを混乱させ、互いの話しことばが通じないようにしよう。」
8主が彼らをそこから地の全面に散らされたので、彼らはその町を建てるのをやめた。
9それゆえ、その町の名はバベルと呼ばれた。そこで主が全地の話しことばを混乱させ、そこから主が人々を地の全面に散らされたからである。

新改訳2017

 説教題が「バベルからペンテコステへ」とされたほどには、バベルの塔の出来事と聖霊降臨の出来事は非常にリンクするものとして語られることが多いです。前者では共通だったはずの話し言葉がバラバラになり、後者ではバラバラの言葉を持つ人々の前で、同じ言葉で話していたはずの人々(イエスの使徒(弟子)たち)がバラバラの言葉で話し始めたからです。
 既述の通り6年連続で創作曲(礼拝奏楽曲を含む)が生まれている中で2022年も折り返しの6月を迎えた私は若干焦りを覚えていたのも事実でした。「何か取っ掛かりはないかなぁ」と思索を巡らし始めていた矢先に、この説教を聞きながらあれよあれよとアイディアが生成されていったのです。と書いたくらいですから、その説教の中で語られたエッセンスもいくつかも織り込まれた詞となっています。

1.「塔を建てて、名を上げよう。この街に安住しよう。」
  人の思い 神を離れ 混乱下され 散らされた。
2.約束の聖霊により 神の民は国を越えて
  一つとされ、神の国を 世界の果てまで 宣(延)べ広める。
3.グローバル化 いよよ進み、訳す技術 向上しても
  それでもなお分かり合えぬ 主よ、この世界を憐れみませ。
4.聖霊により愛を満たし 知恵と力に溢れさせて
  主の救いを告げるために 主よ、私達を用いたまえ。

※動画収録語に歌詞を2ヶ所訂正したため、上掲の歌詞と動画の間には2ヶ所の齟齬が発生しています。再収録が面倒だったので…(^^;;

 「将来的には自分の作品集を出したい」と一応思っているだけに、賛美歌集にはあるあるの「主題・用途」を設定しています。YouTubeのサムネイルでは隠れてしまっていますが、「聖霊・ペンテコステ、宣教、一致・革新・連帯」です(過去作品も含め、ほぼ讃美歌21に準拠しています)。
 また、引照聖句も設定しています。上掲の創世記以外については下記の通りです。

ガラテヤの信徒への手紙3章26~28節(新共同訳
あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです。そこではもはや、ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです。
使徒の働き1章8節
しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」
テモテへの手紙二1章7節(新共同訳)
神は、おくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです。
詩編67編2~3節(同上)
神がわたしたちを憐れみ、祝福し 御顔の輝きを わたしたちに向けてくださいますように
あなたの道をこの地が知り 御救いをすべての民が知るために。

特記のない限り新改訳2017から引用

 歌詞についてもう少しコメントすると、1節は創世記に完全準拠といった感じです。2節の「国」と「神の国」は敢えて対比させてみました。また、1・3節で人間社会の(罪の)現実を、2・4節でそこに介入してくださる神の働き(現実)を描いています。

 今回も音声ファイルを動画に加工しましたが、その方法を確認するために立教大学のサイトを参照させていただきました。
FAQ - Windows10でmp3(音声ファイル)をmp4(動画ファイル)へ変換する方法

 見出し画像は、収録に使用した在学校チャペルのグランドピアノです(あまり頻繁には調律できていないそうですが^^;)。創作作品の紹介映像を作るに当たってピアノを使用したのは今回が初めてでした(過去:出身教会(新発田キリスト教会)のリードオルガン(YouTubeチャンネルのアイコン)、実家のキーボード、在学校の電子オルガン)。
 在学校については結構詳細な紹介記事を出していますので、よろしければご覧ください。

 YouTubeチャンネル自体のリンクも貼っておきます。今年度も再生回数は順調に推移していて、ありがたい限りです。


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