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百鬼堂農園

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土いじりなどしたことのないオッサンが畑に挑みます
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2024年6月の記事一覧

#68 百鬼堂農園(17) NOT UNDER CONTROL

#68 百鬼堂農園(17) NOT UNDER CONTROL

 妻が所用のため何日か実家に帰った。妻が育てているベランダの花に水をやり、リビングにPS5を移し、Rise of the RONINというゲームを始める。幕末を舞台にしたオープンワールドアクションロールプレイングゲーム(長い)。セールになっていたので買ったけど、キャラクターのクリエイトだけで疲れた。読まなきゃならん本が山積みで、ゲームどころじゃなかった。

 風の影響だろうか、ミニトマト苗1本がべ

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#66 百鬼堂農園(16) スキマが怖い

#66 百鬼堂農園(16) スキマが怖い

 写真は某バラのイベントにて撮影。昔はこの手のものにまったく興味がなかったんだけど、行ってみたらきれいで楽しかった。不思議なものだ。

 さて、みなさんはテトリスはお好きですか?わたしは好きだけれど得意ではありません。

 市民農園の方の多くは本当に畑作りが上手で、みっしりと、整然と、青々とした葉を繁らせている。当方の畑はまだスカスカ。全体の7割くらいに畝を立てたが、野菜を植えた面積は全体の半分強

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#65 百鬼堂農園(15) 野望のトマトタワー

#65 百鬼堂農園(15) 野望のトマトタワー

 満を持してミニトマトを植えようと考えていたが、このところ天気が悪かった。晴れ間に畑をみにいったところ、雨があがって2日たっても、まだ粘土状。ものすごい保水力である。長靴の底に泥がへばりつき、周囲を一周しただけで2センチくらい身長が高くなっている。作業できないことはないけど、難航必至のため着手できずにいた。

 天気予報をにらみつつ、ミニトマト栽培のための培養土と支柱を買うタイミングを見計らってい

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#63 百鬼堂農園(14) 左門豊作

#63 百鬼堂農園(14) 左門豊作

 「あ、おにいちゃん」

 畑への道すがら、さえない50代の私をおにいちゃんと呼ぶのは、市民農園のおばあちゃん、南東さんしかいない。全身黄色のおしゃれコーディネートで、マスクまで黄色い。きょうもカッコいいぜ。

 「●●の花がきれいに咲いてたよ。●●さんがいま畑にいたよ。これからホームセンターに行ってくるよ。きょうも頑張ってね」。矢継ぎ早に話して嵐のように去って行った。人付き合いが得意ではないこと

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#62 百鬼堂農園(13) 耕して、蒸されて、飲んで

#62 百鬼堂農園(13) 耕して、蒸されて、飲んで

 農具運搬だけでなく、買い物にも大活躍の電動アシスト自転車「農耕1号」である。前かごにいっぱいの苗を積んで市民農園の周囲を走り回り、農耕1号の勇姿を見せびらかしたい誘惑に駆られる。しませんけどね。

 午後から出勤ということがほとんどなので、畑仕事は午前中が多い。未明まで働いているのでそれほど早い時間には始められないが、ちょっとだけ畑の様子を見にいくつもりだったはずが、あっという間に2時間たってい

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