永島 寛之

Employee Journeyを意識し、社会課題の解決のために働く日本人を増やしたい…

永島 寛之

Employee Journeyを意識し、社会課題の解決のために働く日本人を増やしたい。東レ、ソニー、ソニーUSAを経て、2013年ニトリへ。採用統括→人事の責任者。 ・厚生労働省「多様な働き方」普及・促進事業運営委員 ・厚生労働省「勤務間インターバル制度」普及促進委員

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  • 組織や人事や個人のキャリアを考えるためにオススメな本をご紹介

    悩んで手に取ったり、献本いただいたり、色々な機会で手にした本に助けられることは多いです。特に考え方や進め方が無限にある人事領域においては、他者の意見は大切かなーと、最近はそう思えるようになってきました。

  • 取材記事のご紹介

    主に人事関連、マーケティング関連での取材記事のご紹介です。

  • 登壇実績/予定

    社外への情報発信が大切な広報活動だと考え、注力しています。 優れたディスカッションテーマであれば、大小問わずに参加させていただいています。 お気軽にお声かけくださいませ。

  • 【採用広報】採用担当が持っておきたい広報視点とノウハウ

    採用広報とは何か?アフターコロナもビフォーコロナでも変わらない本質をお伝えします。

  • 「ジョブ型」に違和感を感じた時に読むべきもの

    #COMEMO

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企業と企業のマージナルマンであるアルムナイをどう活かすか(3)

前回は、企業の事業環境が変わり、オープンイノベーションなどの共創が増えてきており、より多様な視点で組織を理解し、企業と企業をつなぐ役割の人材が重宝され始めているというお話をさせていただきました。 今回は、働く個人の就業感と実際の働き方の変化を見ていきたいと思います。 転職やフリーランスの働き方を選択する人の増加かくゆう私自身も3度の転職を経て今はフリーランスのような働き方(一応、自身で設立したトイトイ合同会社の社員ではあるが)をしているわけなのですが、世の中の転職者とフリー

    • 企業と企業のマージナルマンであるアルムナイをどう活かすか(2)

      さて、前回は私自身がアルムナイに興味を持ったきっかけや、私のアルムナイ活動についてお話しさせていただきました。また、後段では組織の事業環境の変化と、その中でアルムナイが果たす役割が大きくなっていくのではないかという仮説についても言及しました。 今回は、アルムナイから一旦離れて事業環境の変化が組織をどう変えていくかということにつてお話しします。 企業間が共創に向かう事業環境の変化 近年、企業間の協創(共創)という言葉をよく聞くようになってきたと思います。具体的な動きとしては

      • 企業と企業のマージナルマンであるアルムナイをどう活かすか

        なぜアルムナイ活動に注目しているか元々は卒業生という意味であり、企業や団体を退職した人(もしくは人の集合)という意味としても使われる「アルムナイ」という言葉をニュースや記事で見かけるようになってきました。特に私が属する人事界隈では、人材不足の解消という文脈から、「アルムナイ採用」という動きが活発になってきています。 会社における組織活動が中心で、コミュニティ活動や市民参画が少ないことがウェルビーイング低下の原因とも言われている日本(OECD "Better life In

        • 『なぜ自信がない人ほど、いいリーダーになれるのか』は、女性管理職数のKPI設定よりも大切で本質的なことを教えてくれる。

          昨今では、「多様な人材の登用」が組織づくりのテーマとして重要視されてきていますが、「そもそもなんのために、どんな風に多様な人材が活躍する環境を整備していくか」という本質的な議論がなかなか進んでいないというのが、人事界隈での率直な感想だと感じています。 これは、「周囲の理解を深めよー!」的な単純なインクルージョンの話ではなく、「経営課題を解決するための多様性」を獲得するためのプランニングと組織デザインをどうするかという議論です。 「人的資本開示」の流れの中で、有価証券報告書

        企業と企業のマージナルマンであるアルムナイをどう活かすか(3)

        • 企業と企業のマージナルマンであるアルムナイをどう活かすか(2)

        • 企業と企業のマージナルマンであるアルムナイをどう活かすか

        • 『なぜ自信がない人ほど、いいリーダーになれるのか』は、女性管理職数のKPI設定よりも大切で本質的なことを教えてくれる。

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          4本

        記事

          リーダーシップ、マネジメント、社員の自律でお悩みの経営者と人事担当は『できるリーダーは「これ」しかやらない』の図解&ノート版で自身のリーダーシップを確認することから始めよう。

          著者の伊庭正康先生には、前職(ニトリ時代)にとーってもお世話になっていて、入社3年目までの社員のビジョナリーリーダーシップ研修の設計構築から実施まで全てお願いしていました。 できるリーダーは、「これ」しかやらないは、そのベースになっている内容で、今回ご紹介する図解&ノート版は、そのビジュアル版というより、研修版みたいなものです。えっ!これ出しちゃうの?というくらい、先生の研修ノウハウが詰まっているような本です。 伊庭さんは著作が多いので、どれをご紹介しようか迷っていましたが

          リーダーシップ、マネジメント、社員の自律でお悩みの経営者と人事担当は『できるリーダーは「これ」しかやらない』の図解&ノート版で自身のリーダーシップを確認することから始めよう。

          たくさんの優秀社員を組織に抱えているのにイノベーティブにならない組織は、『「越境企業」のはじめ方』から始めてみよう。越境を目的化してもいいと思えました。

          人事や組織の本質的な部分だけが精撰されている、CELMさんの機関誌である『CELM BELIEF』を愛読している関係で、意見交換などをさせていただいていた瀬戸口さんの近著です。 ニトリの有望な若手を越境学習『TEX』に参加させていただいたり、色々と企業が一皮剥けるための相談をさせていただいていました。 ここまで大胆にノウハウを出してしまうのかーというのが、拝読させていただいた感想です。 特に第4章の「リーダーシップ・エクスペリエンスをデザインする」は、とても大切な考え方で、

          たくさんの優秀社員を組織に抱えているのにイノベーティブにならない組織は、『「越境企業」のはじめ方』から始めてみよう。越境を目的化してもいいと思えました。

          CGC改定で形式的で保守的な業務が増えた人事の方は、『コーポレートガバナンスの進化』で攻めのCGを取り戻そう!

          2015年のCGC (コーポレートガバナンスコード)の公表、2021年のコード再改訂に至り、いよいよ、人事も主体的に取り組まざるを得なくなってきたCGC対応。どの部署の誰が何を担当しようか、バタバタしながら部署間の綱引きをしている組織も多いとよく聞きます。 そして、「取締役会」とか「指名報酬委員会」と聞くだけで、泣く子も黙ってしまう日本においては、なかなか仕事が保守的、規律的、規制的になってしまうことが多いです。社外からのアドバイスやコンサルティングもそこに拍車をかけてしま

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          『オウンドメディアリクルーティングの教科書』を参考に、経営戦略に連動した実効性のある人事戦略のエグゼキューション能力を持とう。

          「経営戦略と人事戦略の連動を!」ととても古くて新しい人事課題がありますが、自社の課題感と優先度を掴んでいれば、戦略を連動するのはそんなに難しくないんです。いわゆる人事系コンサルタントに頼ったり、本やWEBにある情報をベースに立案すれば、まあまあそれっぽいものを作れたりします。 でも、戦略は連動したけど、実行(エグゼキューション)を連動させるのがとても難しいんです。いや、簡単なのに組織の保守性で難しくなっているといった方がいいかもしれません。 「まあ取り敢えず、やりながら考

          『オウンドメディアリクルーティングの教科書』を参考に、経営戦略に連動した実効性のある人事戦略のエグゼキューション能力を持とう。

          『できる30代は「これ」しかやらない』は、20代の人と30代の人を部下にもつ50代の人が読むと組織の生産性向上につながる。

          マニュアルに見えてマニュアルではない「これしかやらない」シリーズは結構好きで、色々と読ませていただきましたが、松本利明氏の『できる30代は「これ」しかやらない』は読み応えがありました。 30代は仕事の取り組み方を習得(というか、自分で決める)時期でもあり、自分の「型」を形成する時期だと思っています。その「型」のヒントが本書には随所に散りばめられています。 「不得意なことを克服している時間はない」はその通りだとお思いましたし、そこから第3章の「効果の出る仕事」に集中せよ、第4

          『できる30代は「これ」しかやらない』は、20代の人と30代の人を部下にもつ50代の人が読むと組織の生産性向上につながる。

          私と一緒に、最強の戦略人事とグリーン人事の確立にチャレンジしませんか?(レノバHRの仲間募集!)

          6/17より、レノバにて執行役員CHROを任命され、レノバHRチームと一緒に、新生レノバHRチームを再構築しています。 枢要な社会課題の解決に向け、レノバの事業戦略はは領域を海外と新事業に拡大させており、現在のプロフェッショナル集団をさらに広く深く強化していく人事戦略が必要になっています。 私もこれまでの経験と知識をすべて投入して、この社会的に意義のある事業に邁進していきたいと思っていますのが、まだまだ私の能力だけでは達成できるようなものではないと、途方に暮れています。

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          人事施策の「副作用」までを明示した『人と組織の行動科学』は、実用型研究書であり、まさに処方箋です。

          セミナー登壇にご一緒させていただくたびに、色々と「勉強」させていただいている、伊達洋駆さんの新刊を一足お先に拝読いたしました。 最新の人事課題から古典的な人事課題まで、人事をやっているとよくぶち当たる44項目の課題を【課題明確化→研究知見で理解→エビデンスに基づく解決策→副作用の明示】というフローで明快に解き明かしてくれます。 コンサルタントであれば、商売道具のような解説パターンを惜しげもなく、公開されてしまうあたり、次々と新しい領域に広く展開されていく伊達さんらしいなぁと

          人事施策の「副作用」までを明示した『人と組織の行動科学』は、実用型研究書であり、まさに処方箋です。

          『新しいキャリアの見つけ方』を読んで自分だけではなく、部下や同僚のキャリア資本の整理を手伝ってあげよう

          いつもお世話になっている、プロティアン・キャリア協会代表理事の有山徹さんの新刊です。 キャリアオーナーシップを自分自身の手に取り戻し、「キャリア資本」を整理、強化して、キャリアをデザインしていくという、現代版プロティアンキャリアの考え方には、個人的にも大変共感しており、自分のためだけではなく、自社のキャリア教育の考え方に取り入れたりしております。 第3章の「自分の武器・価値を見える化する」という考え方は、日本人にとってはとても大切な考え方で、キャリアの過去・現在・未来をしっ

          『新しいキャリアの見つけ方』を読んで自分だけではなく、部下や同僚のキャリア資本の整理を手伝ってあげよう

          登壇実績2022(全15回)

          2022.01.26 日経転職版「キャリアセミナー」2022.01.27 若手人財の見つけ方・育て方2022.02.24 プロフェッショナルリクルーティング2022.03.03 組織のイノベーターを考える(iroots)2022.03.08 HR Techの最新動向と経営戦略2022.03.14 日経BP Next Working Style Day2022.06.20 グローバル人事塾 166回2022.06.21 CMO Japan Summit2022.08.26. 熊

          登壇実績2022(全15回)

          『NETFLIXの最強人事戦略』を読んで、自由と責任の組織文化についてゼロベースで考えてみよう

          2年前にNext Culture Summitというイベントで主催のNewsPicksさんからいただいた本ですが、2年ぶりに読み返しました。当時私は組織開発室に着任したばかりで、等級制度や評価制度などの「伝統的な人事制度」を理解するので精一杯で、なかなか本書の内容は頭にスッと入ってきませんでした。というか、「シリコンバレーの企業とは違うから」などとシャットダウンしてきた気がします。 それから2年が経ち、人事制度改革なども指揮していく中で、「伝統的な人事制度」というものは、経

          『NETFLIXの最強人事戦略』を読んで、自由と責任の組織文化についてゼロベースで考えてみよう

          『人材マネジメント用語図鑑』を使いこなして本質的な人事課題の発見と解決をしていこう。

          セミナー登壇でもご一緒させていただいている伊達洋駆先生の『人材マネジメント用語図鑑』のご紹介です。 人事の仕事は、理論と実践のスピーディな行き来が本当に大切だと思っています。用いる手段(制度設計手法、ツール)は比較的限られているが、目的や適応課題が会社それぞれに全く違うからです。 他社事例や理論や知識がそのまま使えることはあまりないですが、それを知って引き出しを増やしておかないと、自社の適応課題を目の前にしても、手の打ちようがないという事実も一方ではあります。 特に未来

          『人材マネジメント用語図鑑』を使いこなして本質的な人事課題の発見と解決をしていこう。

          経営・人事にお勧め書籍 #1

          日本の大学の卒業生のGPA上位5%の学生さん84名との実際のインタビューと、適性検査結果をベースに、GPA上位者の特徴を解き明かしながら、議論が進んでいくので、うんうんうなづきながら、とても興味深く読ませていただけました。過去に面接をした色々な顔が浮かびました。 本書は、その中でも「GPA上位者」の人物像(ペルソナ)やその背景にあるナラティブ(物語)までも明らかにしていこうというとてつもなく難しいチャレンジをデータを持ち寄りながら行っています。 採用担当者だけではなく、学生さ

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