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「ジョブ型」に違和感を感じた時に読むべきもの

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【ジョブ型雇用】コロナ便乗の「新しい○○」なんて戯言に惑わされるな!

「ジョブ型雇用」という言葉が一部の界隈でバズワード化しているようですが(勘違いしないでほしいのは、こんな言葉がバズっているのなんてほんの一部であって、全体からしたらどうでもいいレベルの話です)、コロナと結び付けて、今後の日本の働き方が変わるなどという言い方をすれば、それに興味をそそられる人もいるでしょう。 結論から言えば、コロナごときで世の中全体の働き方なんて変わりはしないし、テレワークだなんだかんだいったところで、全国レベルでは所詮MAXでも3-4割しか実行されていないマ

本当は恐ろしいジョブ型雇用、ミスマッチの解消が運用の要に

人ありきで仕事を割り振っていくメンバーシップ型雇用に対して、仕事に対して人を割り当てていくジョブ型雇用で課題となるのは、ミスマッチが発生しがちなことです。足りない役割は外から採用すればいいのですが、問題はジョブからあぶれた人をどうするかです。欧米では契約解除とするのが一般的ですが、日本では解雇が厳しく制限されてきたとされています。 ジョブ型の「本家」の欧米では、実績があがらず会社が改善を促しても結果に結びつかない場合、契約解除になるのが一般的だ。これに対し解雇が厳しく制限さ

旬な時事ネタを、英語で話そう:日本特有の、ジョブ型雇用をアメリカ人に説明できる?

ジョブ型雇用を採用する会社が増えている。 KDDIも: 日立も: ジョブ型雇用、を英語で言える? 「ジョブ型雇用」とは、「年功序列などではなく、仕事の質や成果をより評価する人事制度のこと」。海外の文化では、こちらの雇用がポピュラーだから、英語で説明するのは本当に難しい。 ジョブ型雇用、と翻訳機械に入れると、"job employment"... これ、絶対外国の人にそのまま言っちゃダメよ、笑われるからw そもそも、ジョブ型雇用の反対はなに? 正解は:メンバーシ

ジョブ型という幻想を追うのはやめよう【日経新聞連動テーマ企画】

今回は日経新聞連動テーマ企画として、「#ジョブ型雇用で変わることは?」という募集がなされていたので、このことについて考察してみよう。 「ジョブ型雇用」が推進されるようになったきっかけは、なんといってもCOVID-19 による働き方の変革にある。 COVID-19でメスが入る雇用システムCOVID-19 の流行によるテレワーク拡大は、これまで先送りにしてきた伝統的な日本的経営や組織構造の改革を促す切っ掛けとなったようだ。このことは、長年、問題視されながらも放置されてきた、世