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『NETFLIXの最強人事戦略』を読んで、自由と責任の組織文化についてゼロベースで考えてみよう

2年前にNext Culture Summitというイベントで主催のNewsPicksさんからいただいた本ですが、2年ぶりに読み返しました。当時私は組織開発室に着任したばかりで、等級制度や評価制度などの「伝統的な人事制度」を理解するので精一杯で、なかなか本書の内容は頭にスッと入ってきませんでした。というか、「シリコンバレーの企業とは違うから」などとシャットダウンしてきた気がします。

それから2年が経ち、人事制度改革なども指揮していく中で、「伝統的な人事制度」というものは、経営が考える未来事業や未来組織図のサポートになっていないだけではなく、阻害要因になっていることも感じるようになっていきました。特に非線形、非連続に成長していこうという企業においては、それが顕著に感じられる場面が多いと思います。

経営と組織の連動(整合性)を取っていくのが、人事の仕事であると感じはじめ、そういう中でコロナ禍で事業環境と組織管理に関する課題感が変わっていく中においては、より複雑な連動が大切になってきていると思います。そういう状況において、複雑な状況をシンプル化させていくという意味でも、未来の事業を可能にするために本質的な人事をしていく意味でも、この本は示唆に富んでいます。

多分、この本に書いてある施策をそのまま導入しても何の意味もないと思います。パクるのではなく、経営と組織を連動させるため、どういう施策を考えたのか、既存のルールにとらわれず、ゼロベースで連動させていこという姿勢を見習うべきだと思います

同じ本を読んで、2年間でこれほど受け取り方が異なるものかと驚きました。経験7割、薫陶2割、研修1割と言いますが、この3つも連動しているのだと改めて感じた次第です。

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著者のパティ・マッコードさんを呼んでしまうNewsPicksもすごいなと思いましたが、パティさんの力強さと優しさにはとても驚きました。経営とがっぷりよつで組んで、事業にコミットしていくには、これくらいのパワーが必要だということが感じられました。

その後枠で楽天の小林正忠さんや、ワークデイの荒井一広さんと登壇させていただいたのは、とても素敵な思い出でした。改めて、企業文化とビジネスについて考えてみようと思いました。

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