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たくさんの優秀社員を組織に抱えているのにイノベーティブにならない組織は、『「越境企業」のはじめ方』から始めてみよう。越境を目的化してもいいと思えました。

人事や組織の本質的な部分だけが精撰されている、CELMさんの機関誌である『CELM BELIEF』を愛読している関係で、意見交換などをさせていただいていた瀬戸口さんの近著です。
ニトリの有望な若手を越境学習『TEX』に参加させていただいたり、色々と企業が一皮剥けるための相談をさせていただいていました。

ここまで大胆にノウハウを出してしまうのかーというのが、拝読させていただいた感想です。
特に第4章の「リーダーシップ・エクスペリエンスをデザインする」は、とても大切な考え方で、共感します。著者がいきなり「若手リーダー育成にフォーマットは存在しない」と言い切ってしまうあたりが、とても良いと思いました。

よく企業教育担当者の悩みで、「役員報告のため、教育の効果測定をしたいんですが・・・」という質問を受けることことがあり、「そんなケチくさいこと言っていたら、リーダーなんて育たないでしょ」なんて返していたりしますが、この第4章を読めば、そうだなーと思えるように思います。

これまで、グローバルこそが越境と言われていて、なかなか越境経験を多くの社員に積んでもらうことができなかったのですが、実は組織から一歩出ればそこは越境の世界なんですよね。組織が本気になれば、目の前にも越境体験はあるのだなーと勉強させてもらいました。

デジタル時代、キーボードの手触りしか感じていない社員が増えていてい、コロナ禍がそれに拍車をかけました。越境して、「現場」の手触り感を得て、そこにいる人と同じ空気を吸いながら、お互いのスキルを持ち寄って、課題を解決していくということの大切さ。
もう、あちこちにイノベーティブな電子が走り始めるように思います。

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