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【採用広報】採用担当が持っておきたい広報視点とノウハウ

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採用広報とは何か?アフターコロナもビフォーコロナでも変わらない本質をお伝えします。
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採用担当が持っておきたい広報視点とノウハウ(1/5)-採用広報は概念だ-

採用広報という領域にきづいたきかっけ2019年くらいからカンファレンスでの講演やパネルディスカッションにお声かけいただけるようになって、サラリーマンとして会社から許可される範囲で、登壇しています。登壇することによるメリットは、いただいたテーマを事前に(僕は前日の夜が多いですが)ガリガリと掘り下げられることです。掘り下げていくと、実は自分たちに足りないことに気づいたり、実はものすごくスゴイことをしていたりすることに気づいたりすることができます。登壇直前にいろいろと気づきがあった

採用担当が持っておきたい広報視点とノウハウ(2/5)-新卒採用ルールの奇妙さ-

採用広報を考えるようになったきっかけ前職でアメリカマイアミにいたときに、メキシコのモントレイ工科大学の大学生をインターンシップとして受け入れるために、面接をしたり、カリキュラムを作成したりしたことがあって、採用というのはそれ自体が社会貢献というか、育成の一環なんだと思ってきました。 なので、2013年にニトリ入社して、2015年にニトリ志村三丁目駅前店長から新卒採用のマネジャーになった当初は、「日本の新卒採用の異様な慣習」にとても当惑しました。就職協定という、「学生の勉強時

採用担当が持っておきたい広報視点とノウハウ(3/5)-ひっかけときっかけ-

採用活動のゴールイメージは学生が「きっかけ」を得ること採用活動のゴールイメージはどこでしょうか。「内定受諾」?「内定式参加」?「入社」?「その後の活躍」?どれでしょうか。人によっては答えが異なってくると思いますが、僕はこの中に答えはないと思っています。あえて言うなら、「その後の活躍」なんだと思いますが、これはあくまでも「ゴール」であって、状態を示す「ゴールイメージ」とはまた別の文脈だったりします。 良い採用をしようと思ったときに持つべき、採用活動のゴールイメージは、「学生が

採用担当が持っておきたい広報視点とノウハウ(4/5)-インターンが最大の広報-

インターンシップが最大の広報になる 毎年10,000人以上の学生にいらしていただいているニトリの5Daysインターンシップ(*最大日数)は、学生の就活に関わる困りごとをゼロにすることを目標に設計されていて、毎年好評をいただいています。すべての学生の「きかっけ」づくりを最大のゴールイメージにしています。 参加してもらった学生が、結果としてニトリではない別の企業を就職先に選んだとしても、就職先や就職活動のパートナーとしてニトリを考えてくれるようになれば、「就活はニトリのインター

採用担当が持っておきたい広報視点とノウハウ(5/5)-レバレッジド採用広報-

企業ブランドとは異なった採用ブランド構築 企業の現在取り扱っている事業、商品、サービスや、カテゴライズされている「業界」によって、企業ブランドと採用ブランドが不一致を起こしている場合があります。 例えば、当社はロマン(経営理念)である「暮らしを豊かさ」を世界で提案して、売上高3兆円(現在の5倍!)を2032年までの長期計画と定めていますので、現在のニトリの企業ブランドイメージである、「家具や雑貨をコーディネートして国内で販売するニトリ」にだけ興味がある方の集団になってしまう