『人材マネジメント用語図鑑』を使いこなして本質的な人事課題の発見と解決をしていこう。
セミナー登壇でもご一緒させていただいている伊達洋駆先生の『人材マネジメント用語図鑑』のご紹介です。
人事の仕事は、理論と実践のスピーディな行き来が本当に大切だと思っています。用いる手段(制度設計手法、ツール)は比較的限られているが、目的や適応課題が会社それぞれに全く違うからです。
他社事例や理論や知識がそのまま使えることはあまりないですが、それを知って引き出しを増やしておかないと、自社の適応課題を目の前にしても、手の打ちようがないという事実も一方ではあります。
特に未来が見通せない現代の人事にとって大切なのは、現場にズッポリ浸かって、何が課題なのかを明確にして、未来課題と未来組織(仮説)をたて、世の中に数多あるセオリーや事例を組み合わせて、自社に当てはめて(制度設計)、ぐるぐるPDCA的に回す(運用)をするしかないのではないかと思います。
▲事前打ち合わせなしで、「無理目な質問」が来るので、恐々な私です。
一企業の人事として、抽象と具体を行ったり来たりするのはとても難しいのですが、そのサポートをされているのがビジネスリサーチラボの伊達洋駆先生です。先生の実証研究をベースとしたセミナー、記事や書籍は、ベースになるセオリーを普遍化一般化した形で紹介していただけるので、目の前の事象を課題に落としたり(理解と言語化)、課題解決の手法を検討する際にとても役立ちます。
世の中には、「ジョブ型」とか「HRテック」とか商業バスワードが氾濫しているわけですが、そういうワードに翻弄されず、自社の課題にちゃんと向き合い、自社の事業や人に寄り添った人事をしていきたい方にぴったりな書籍を伊達先生が世に出されましたので紹介します。
「人事コンサルタント殺し」ともいうべき、『人材マネジメント用語図鑑』は、経営学、組織行動論の研究知見をとてもわかりやすく(人事の実務課題に合わせて)紹介してくれます。原典からファクトチェックされたため、とても長い期間の執筆期間がかかったそうです。
「キャリア開発」の項目だけでも、1冊分の情報量はあると思いますので、ぜひ手に取ってみてください。