ホリユウキ

主に舞台で俳優をやっています。

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最近の記事

mintons' session -test verison-を終えて

11月10日(金)にmintons' session -test version-なるものをやりました。これは稽古会とWSの間みたいな時間を目指して始めてみたもの。気軽に参加出来て、金銭的な負担も軽くて、もちろん楽しくて、なおかつそれぞれの演技を探求出来る場みたいなものを作れたらなと思ったのです。 それでtest versionを終えまして、「ちょっと興味あるかもなぁ」みたいな方の参考になるかもしれないし、特に参加は考えてなくとも「ホリそんなことやったのかぁ」なんて思っても

    • へらへらと創る ~mintons『温室の前』当日パンフレットより~

      本日はご来場頂きまして、ありがとうございます。ホリユウキです。 今年の6月に早稲田松竹で三宅唱監督の「THE COCKPIT」という映画を観ました。 それはヒップホップの楽曲の創作過程を追ったドキュメンタリーなんですが (サンプリングしてトラックを作り、リリックを書き、そしてラップする)、 何て言うか出てくる人たちが皆、基本ずっと楽しそうなんですよね。 「創作の苦しみ」とかはあんまりない……ように見える。 へらへらしながら、笑いながら、仲間を受け入れ、刺激を受けながら、創って

      • "演じるという事の最先端"という言葉から考えたこと(まとまってないです)

        先日観劇した範宙遊泳の「バナナの花は食べられる」がずっと心に残っていて、それで他の方の感想なんかもtwitter(まだこの名前から離れる気にはならない。いつか諦めてしまうのだろうか……)で検索したりしてたんだけど、その中で「大昔の生き物さん」という方(というこのインターネット上の仮名で顔も知らない誰かのことを名指す状況が何ていうかとても範宙遊泳の劇世界っぽいなと思いつつ……)がnoteに書いた感想に行き当たった。 この「大昔の生き物さん」は演劇をめったに観ない方らしい。むし

        • Small, Slow but Steady

          僕は「ケイコ 目を澄ませて」が去年観た新作映画の中で一番好きだったのだけど、その英語題が「Small, Slow but Steady」なのを昨日知って、「なんて良いタイトルなんだ……」と感動してしまった。そしてこのタイトルを単語一つ一つに分解して、もう一度味わってみたりする。Small。Slow。Steady。そういう風に芝居をしていけたらな、なんて考えたりもする。 3,4年前からジャズ喫茶という場所に足を踏み入れるようになって、個性とこだわりがあり、そして小さくとも経済

        mintons' session -test verison-を終えて

          ちょっとの休符

          先週の日曜日にワールド・シアター・ラボ「若造(チャマーコ)」が無事終演いたしました。 ご来場いただいた皆様、気にかけてくだった皆様、ありがとうございました!! 初めてのリーディング公演で、「リーディング公演ってなんぞや……?」という問いを持ったまま稽古がスタートし、しかし問いは問いのままでそれを携えながら舞台に上がることが大事なんじゃないか、という考えに行き着いた公演でした。 と同時にキューバという普段あまり触れることのない国の、しかもかなり苛烈な内容の戯曲ということで、色々

          ちょっとの休符

          日記 23/1/5-1/10

          やっぱり日記を書こうと思ったのは去年の暮れに観た「ケイコ 目を澄ませて」が素晴らしくて、その中で日記がとても印象的に使われていたからだった。それに日記を書くことで自分の生活を反射して、だらだらしがちなところを少しでも改善出来たりしないかなぁなんて思ったからでもある。 なにも自分の日常を余すことなく書く必要なんてなくて、むしろ演技や演劇に繋がることだけ書いていこう。 なんとかかんとか自分を俳優たらしめるために日記を書こう。 そしてついつい長く書いてしまいがちな僕だけど、それが続

          日記 23/1/5-1/10

          今年好きだった映画たち

          数えてみたら今年は71本しか映画を観なかったです。 ほとんどが映画館鑑賞とはいえこれは決して多い数字じゃないから、こんなことをわざわざnoteに書くのもどうなのかと思いつつ、でも年末に「今年観た映画で好きだったの何かな〜?」と振り返るのが毎年なんとなくの習慣になっているので、書きます。 あ、あと今年が終わるまでまだ1週間弱あるのだけど、ここから観る予定があるのは、31日に文芸坐でやる「ドライヴ」くらいです。 でも早稲田松竹の「ユリイカ」も観たいな。時間と体力があれば (3時間

          今年好きだった映画たち

          ガレキの太鼓「没愛」本番中にハッとなったこと

          先日、ガレキの太鼓『「没入すると怖いよね、恋愛」の略で没愛』が終演いたしました。ご来場いただいた方はもちろん、配信で観てくれた方、観るかどうか悩んでくれた方、心の中でひっそり応援してくださった方、ありがとうございました! ゲネの後に撮ったキャスト集合写真。 スタッフの方も入った写真があって、本当はそっちを載せたいんだけど、ネットに勝手にアップされるのは嫌だなぁなんて方もいるかもなので、ここはキャストのみのを。 しかし今回の俳優陣は本当にみんな魅力的でした。このメンバーで会話

          ガレキの太鼓「没愛」本番中にハッとなったこと

          くじら座なごや本番終わりつらつらの回

          くじら座なごや「ふぶきのあした」の本番が終わって、そういえばnoteを放置していたなと思い出してしまったので、つらつら最近考えたことを書いてみるの回。 3日ほど前まで、「TRUTH」というアメリカのアクティング・コーチであるスーザン・バトソンが書いた本を読んでいて、そこに書かれていた演技の組み立てかたを面白いなぁと思いながらの読書だったのだけど(僕はすぐこういうの試してみたくなっちゃうから、ちょうど本番中だったくじら座なごや「ふぶきのあした」の吉沢基という役をこの本に書かれ

          くじら座なごや本番終わりつらつらの回

          日記 3/1〜3/5

          3月1日(火) 3月になった。もちろんやることは変わらず「ゴドーは待たれながら」を読んでいく。読む中で、生々しさみたいなものを今回演じるにあたって大事にしたいなと感じる。だけれど生々しさって一体何だろう。別に自然主義的な、現代口語的な演技でやりたいというわけではない。あくまで切実だったり切迫しているものを内側のエンジンとして、言葉や動きを抽出していく、そういうやり方でこの戯曲に立ち向かいたい。その上での生々しさとは……? 瞬間瞬間ちゃんと言葉を探していくこと、だろうか。その

          日記 3/1〜3/5

          日記 2/24〜2/28

          2月24日(木) 日記を再開しようと思う。 つい先日「シラノ・ド・ベルジュラック」が終わった。しかも唐突に。東京の千秋楽を無事に迎え、この後は大阪だという時にコロナの感染により公演中止、なんだか宙ぶらりんで投げ出されてしまったような気持ちだった。と同時に、正直東京公演を完走出来ただけでも相当運の良いことだったのでは、なんてことも考えてしまう。キャスト・スタッフ合わせて40人近いカンパニーだったもの。それだけ感染のリスクは高くなる(単純計算的に)。このことに関しては踏み込んで

          日記 2/24〜2/28

          日記 12/27〜12/31

          12月27日(火) 昨日は久々にワインを飲んだらたったの一杯だけだったのに結構酔っ払ってしまい、深夜1時を過ぎた頃からは頭が痛くなり始めたため、ベッドに倒れ込んでそのまま寝てしまった。だから日記は書けなかった。仕方ない。 日中にカーヴァーの「大聖堂」を読み切ったのだけど、その短編集の最後に登場する表題作がとてもとても良くて、いや良いことは今回初めて読むわけじゃないから知っていたんだけど、ただ理性や感情による共感ではとうてい辿り着けない繋がりを生み出す身体的共感を描いたとも言

          日記 12/27〜12/31

          日記 12/21〜12/25

          12月21日(火) 今日は僕が高校での演劇WSアシスタントを担当する最後の日だった。例によって5時50分に起きて、6時20分に家を出ると、外の世界はちょうど日が昇り始め、明るみを次第に増していく時間帯だった。ケニー・ギャレットがアルバムごとジョン・コルトレーンにオマージュを捧げた「Pursuance : The Music of John Coltrane」を聴きながら西川口駅まで歩いたのは、昨日コルトレーンのドキュメンタリーを観た影響もあったけど、数日前にケニー・ギャレッ

          日記 12/21〜12/25

          日記 12/18〜12/20

          12月18日(土) ここ2日ほど日記を書く気力がなくて、それはきっと睡眠不足のせいだった。一昨日、昨日と高校でのWSアシスタントの仕事で朝は5時50分起き、というわけで前日11時半にはベッドに入るのだけど、普段夜型の生活をしているというのもあって、日付が変わるまでに眠りに入ることがなかなか難しく、もし入眠出来たとしても身体が仮眠と勘違いするのか2,30分で起きてしまうということを2日繰り返し、夜は夜で昨日は自分が受講する側のWS、一昨日はその準備をしていたから、「ストーナー

          日記 12/18〜12/20

          日記 12/11〜12/15

          12月11日(土) 珍しくお風呂に入ることなく寝てしまった昨日だったから、まずはお風呂に入るところからスタートした今日だった。 それから「読書の日記」を読み、「スタン・ゲッツ 音楽を生きる」を読み、そして神田にある映画や演劇を専門に扱う古書店・矢口書店で先月買った「傷ついた性 デヴィッド・ルヴォー 演出の技法」を読み始めた。デヴィッド・ルヴォー演出の作品を僕は観たことがないのだけど、でも長谷部浩さんが書いたルヴォー作品の劇評を集めたその本には興味を惹かれたし、きっと矢口書店

          日記 12/11〜12/15

          日記 12/6〜12/10

          12月6日(月) 今日は10時45分に起きて、11時から来年の出演に関しての電話をした。11時にお電話しますと先方から事前に連絡をもらっていて、だから僕は10時55分ぐらいから電話を握りしめ、そんな必要は全くないのにやたらと緊張してしまった。電話は昔からあまり得意じゃなかったし、きっと一生そのままなんだろう、それに別にこの苦手意識を克服したいと強く願っているわけでもなかった。もちろん苦手意識はないに越したことはないけれど、それよりもメールやLINEの返信を早く出来るようにな

          日記 12/6〜12/10