へらへらと創る ~mintons『温室の前』当日パンフレットより~

本日はご来場頂きまして、ありがとうございます。ホリユウキです。
今年の6月に早稲田松竹で三宅唱監督の「THE COCKPIT」という映画を観ました。
それはヒップホップの楽曲の創作過程を追ったドキュメンタリーなんですが
(サンプリングしてトラックを作り、リリックを書き、そしてラップする)、
何て言うか出てくる人たちが皆、基本ずっと楽しそうなんですよね。
「創作の苦しみ」とかはあんまりない……ように見える。
へらへらしながら、笑いながら、仲間を受け入れ、刺激を受けながら、創っている。
悩む瞬間はたくさんある。トライ&エラーもめちゃくちゃ繰り返す。
本当に、何度も何度も試しては失敗し、試しては失敗し、を繰り返す。
でもそれすらも楽しそう。そして出来上がった楽曲はとってもかっこいい。
「あぁこんな創作をmintonsでもやりたいな」と映画館で僕は思いました。
僕は10年くらい前から読んだ本、観た演劇と映画をノートに記録しているのですが、それによると今年6月12日の出来事です。

それからほぼ4ヶ月後の今。
中途半端な稽古準備や努力ではへらへらできないってことを学びました。
自分の準備不足や取り組みの甘さが分かった瞬間、顔の筋肉は緊張してしまいました。
だけどやれることをやりきった上での「上手くいかなかったぁ!」ならへらへらできる。
もちろんもっと良くなるように、刺激的な芝居になるように真剣に考えはするけれど、でもむしろそれが創作の楽しい部分ですらある。
そんなことを学ぶことが出来た稽古期間でした。
そして稽古時間の大半は皆でへらへらできていたように僕は思っています。

繰り返しになりますが、ご来場本当にありがとうございます。がんばります。

ホリユウキ

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