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#コミック

芦原妃名子『セクシー田中さん』

芦原妃名子『セクシー田中さん』

 今日、夕方。

 わたしは何気なくニュースを観ていました。

 そして、先生の訃報を知りました。

 嘘だと思いました。

 きっとフェイクニュースだ。

 一体誰がこんな趣味の悪い冗談を?

 これ以上先生を追い詰めるのはやめて欲しい。

 ドラマの件で元気をなくしているのだから。

 …と。

 けれど…、残念ながらフェイクニュースでは無いようです…。

 繰り返し流される先生の訃報。

 

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右野マコ『田舎の美少年』

右野マコ『田舎の美少年』

 この漫画の1巻を数ページ読んだ時点で、わたしは心の中で叫びました。

 「この作品を今すぐ川端康成先生へお届けしたい…! どうやったらプレゼント出来るの!? 〝Amazonあの世便〟とか無いかな!?」

 と…!

 読み進めていけばいくほど、その思いは強くなり、

 「三島由紀夫先生にも送りたい…! 間違いなくお好きだと思う…!」

 と、どんどん贈りたい文豪が増えていきました。

 なぜか?

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岡野雄一『ペコロスの母に会いに行く』

岡野雄一『ペコロスの母に会いに行く』

 心が和むコミックエッセイ。

 ひとさまのお母さんを「可愛い」なんて言ったら失礼かもしれませんが、作者・岡野さんのお母さん・みつえさんがほんわか可愛いので、このコミックを読んでいると癒されます。

 認知症になった母の介護が大変だ! と嘆くだけというタイプのコミックエッセイではなく、むしろ、あとがきで岡野さんが「忘れることは、悪いことばかりじゃない」とおっしゃっている通り、認知症になった母もまた

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岩本ナオ『金の国 水の国』

岩本ナオ『金の国 水の国』

 「きっと〝両想い〟ってこういうことだよね」とわたしが思い描いているイメージをそのまま漫画化してくれたかのような作品です。

 今までに何度読み返したか分かりません。

 ストーリーを知っているのに、読む度に新鮮な気持ちになってキュンとします。

 この漫画に登場するナランバヤルとサーラ姫の様子を見る度、わたしはこう思います。

 「なんて素敵なカップルだろう!」と。

 二人とも穏やかで、優しく

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深谷かほる『夜廻り猫 1 今宵もどこかで涙の匂い』

深谷かほる『夜廻り猫 1 今宵もどこかで涙の匂い』

 不思議な猫・遠藤平蔵が主人公の漫画。

 遠藤は頭に猫缶を乗せ、「泣く子はいねが〜 泣いてる子はいねが〜」と呼びかけながら、二足歩行で夜の町を歩きつつ、辛い思いをしている人々のもとを訪ねます。

 遠藤は弱り切っている人間に「助け合って生きるのじゃ 元気になったらおまいさんからボールを投げなされ 誰かが必ず待っておる」と言い、頭の上の猫缶をくれることもあります。

 なんだかアンパンマンみたい…

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