きたがわ@ひいらぎ読書会

普段はTwitterで本のことなど雑多に呟いております。本、映画、音楽、旅、温泉、古本…

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普段はTwitterで本のことなど雑多に呟いております。本、映画、音楽、旅、温泉、古本屋などが好きです。多くの方と語り合えれば嬉しいです。よろしくお願いします。 https://twitter.com/@Sei47170108

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最近の記事

(洋楽和訳)Some might say / oasis

Some might say that sunshine follows thunder 雷のあとには陽の光が照らしてくれる なんてぬかす奴がいる Go and tell it to the man who cannot shine だったら暗闇から抜け出せない奴のところへ行ってそう教えてやれよ Some might say that we should never ponder On our thoughts today cause they hold sway over

    • (洋楽和訳)1979 / The Smashing Pumpkins

      Shakedown 1979 人生の慣らし運転だった1979年 Cool kids never have the time 格好つけた少年には 時間なんてなかった On a live wire right up off the street 通りの上を走る送電線の上で You and I should meet 僕らは出会うべきだったね Junebug skippin’ like a stone コガネムシが 石みたいに跳ねる With the headlights poi

      • 【はるにれ読書会 メンバー募集のお知らせ】

        noteやX(Twitter)でお世話になっているみなさま、こんにちは。ひいらぎ読書会のきたがわです。 2ヶ月にいちど友人と読書会を行っているのですが、それ以外の方とも読書会をしてみたくて、新しい読書会をつくってみようと考えました。 読書会の新設にあたり、会のメンバーを募集したいと思います。 以下に概要を載せますので、興味のある方はご一読いただき、DM等でお気軽にお問い合わせいただければと思います。 名称:はるにれ読書会 現メンバー:きたがわ+友人1名 開催期間:2ヶ月に1

        • ねこのくーちゃん

          ある日、家に帰ると、庭に一匹のねこがいた。 亜麻色と白色のはちわれで、足先の白い毛は、まるで靴下を履いているみたいだ。左の耳がわずかに欠けているから、恐らく雌の地域猫なのだろう。 彼女は青い瞳でじっと僕を見つめた。それから疑わしそうな表情を浮かべた。 僕は嬉しくなって、冷蔵庫からにぼしを取り出して、彼女を刺激しないよう、すこし離れたところにそっと置いてみた。彼女は近寄ってくんくんと匂いを確かめてから、にぼしをくわえて室外機の裏の死角に逃げこんだ。少し経ってから、魚をかじる微か

        (洋楽和訳)Some might say / oasis

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        • 洋楽和訳
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          10本
        • 詩のようなもの
          3本
        • 本のこと
          3本
        • 旅のこと
          3本

        記事

          (洋楽和訳)Let Down / Radiohead

          Transport, motorways and tramlines 輸送機関、高速道路に鉄道線路 Starting and then stopping 動き出しては止まり Taking off and landing 離陸しては着陸する The emptiest of feelings 虚ろな感覚 Disappointed people clinging on to bottles がっかりする奴らが 酒瓶にしがみついて And when it comes it's so

          (洋楽和訳)Let Down / Radiohead

          無題

          松のえだ ふうる ふうり ふうる 沖のしらなみ こり こり こり 空のくも に に に 海をみながら そんなおとをきいているとき ぼくはそこにいて ぼくはそこにいない せかいはまるで おおきなスープみたいだ そのとき きもちのいいかぜが ぼくのからだをなでて いなかったほうのぼくが いなくなる ぼくはうれしくて すこし かなしい

          子をもつということ

          なかなか周りに話しづらいことについて書いてみます。 独りよがりで、あまり気持ちのいい文章とは言えないと思います。また、性的マイノリティの方はご気分を害される内容かもしれません。 あるいは私は、単に赦しを請うているだけなのかもしれません。でもまあ、とりあえず考えていることを。 以下、本文です。  妻と結婚して数ヶ月経ち、子について話し合うことも増えた。妻は一刻も早く子どもが欲しいと思っているようだが、私は自分の子をもつということがかなり怖い。未来の情勢に対して希望がもちにくい

          ことばについて2

          かたちがあまり長く残っていないことば 枝をつかって 砂浜にかく絵のような 思わず出てしまった おならのにおいのような ドアを軽くたたく ノックの音のような そんなことば 毎日たべる お米みたいなことば かたちが残ることば 石にふかく刻まれたことば 心にふかく刻まれたことば シュプレヒコール そんなことばは ほんのちょっぴりでいい お米に塩をひとふり そんなかんじ そんなこんな考えながら 僕はきょうもせっせと ことばをよむ

          (洋楽和訳)I Think It’s Going to Rain Today / Nina Simone

          Broken windows and empty hallways 割れた窓に からっぽの廊下 A pale dead moon in the sky streaked with gray 灰色の縞模様をした空には 蒼白く死んだ月 Human kindness is overflowing どこにいっても 人のやさしさだらけ And I think it's going to rain today だから今日は雨になると思う Scarecrows dressed in th

          (洋楽和訳)I Think It’s Going to Rain Today / Nina Simone

          10円玉と結婚のはなし

           お付き合いしているパートナーと2月に入籍することになりました。  まさか自分が誰かと結婚することになるとは思っていませんでした。一人暮らしの時間が長く、自分の生活の仕方というのがあまりに確立されすぎていて、誰かがそこに入ってくるというのが、上手くイメージできなかったのです。傲慢だよなあと自分でも思うけど、これが正直なところです。  周りの方に「どういうところが好きなの」とか、「なんで結婚しようと思ったの」とか聞かれることも多いのですが、どんくさい僕は、「いやあ、まあ…」と

          10円玉と結婚のはなし

          ことばについて

          いつだって僕たちは ことば探しに忙しい ことばの支えをもとめて でも そういうことばが 先に見つかるということは ほとんどないのかもしれない まっくらな洞窟を抜けたあとで 日のひかりに目を細め 明るい場所から しばらくその暗い穴を見つめ それから家に帰って いつもの椅子に座って 濃いコーヒーなんか飲んでいるときに ふと 思い出すのだ 暗闇のなかで ポケットに手をつっこんで 握りしめていた ことばがあったということを それはたぶん 化粧箱に入った 立派なことばなんかじゃ

          人間讃歌としての「ピンポン THE ANIMATION」

          松本大洋さんの大ファンで、彼の作品を毎回楽しみに読んでいます。今回、アニメ版「ピンポン」をまとめて観ました。原作から20年近く経ってからのアニメ化でしたが、ピンポンの世界の雰囲気そのままに、新しい要素も加わっており、ちっとも古さを感じさせない素晴らしい作品でした。 作品の解釈は観る人に委ねられるべきで、私があれこれ言うのも余計なことは分かっているのですが、覚書として、また、考察をまとめる手段として記事を書いてみました。 作品の内容に触れますので、原作・アニメ版をご覧になって

          人間讃歌としての「ピンポン THE ANIMATION」

          (洋楽和訳)Don’t Explain / Helen Merrill

          Hush now, don't explain 静かにして 説明なんてしないで Just say you'll remain 一緒にいるとだけ言ってちょうだい I'm glad you're back 戻ってきてくれたことが嬉しいの Don't explain 言い訳なんていらない Quiet, don't explain 静かにして 説明なんてしないで What is there to gain そんなの何にもならないわ Skip that lipstick 口紅の話なん

          (洋楽和訳)Don’t Explain / Helen Merrill

          自宅に絵を飾る

          美術館では鑑賞するのと同時に、「自分の家に持って帰るならどの作品だろう」と考えるのが好きです。「好きな絵だけどちょっと大きすぎるな…」とか、「これは玄関にいいな…」とか、「ちょっとウチのインテリアには合いそうもない…でも、欲しい!」とか、あれこれ妄想しながら観てまわります。一度友人と盛り上がりすぎて、学芸員さんに注意されたこともあります。その節は大変失礼しました… 学生の頃は売店でポストカードを買ったりして満足していたのですが、最近では我慢できずに作品を購入することもありま

          さよならを言ったあとに

          男は、あるいは女は…という議論は今日的ではないかもしれませんが、先日ふと感じたことがあったので、忘れないように書いておこうと思います。 もしかしたら人によっては気分を害されるかもしれません。そうであればごめんなさい。その気配があれば早めに記事を読むのを止めていただければと思います。 以下本文です。 祖母が亡くなったのは四年前だった。 心臓が悪くて長い間入院していたが、最後は老衰といっていいと思う。あるとき実家から危篤の報せが入り、私は慌てて帰省した。祖母は次の日の未明に亡く

          さよならを言ったあとに

          (洋楽和訳)Bonehead’s Bank Holiday / oasis

          ※You know I need a little break ちょっと休みがほしくって To get away for a holiday 休暇になったらここを出ようと思う So I can see the sun 陽の光なんか浴びてさ 'Cause in the sun they say it's fun If you can get some そうすりゃまた元気になるって あんたもどうだい? Well I could take a train or a boat or

          (洋楽和訳)Bonehead’s Bank Holiday / oasis