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アントワープ王立芸術アカデミー・ファッション学科、合格体験記
はじめにこのnoteを書こうとした理由は、自分の受験を振り返ってみて、バイアスのかかった情報や主観的なアドバイスによって不必要な時間を浪費してしまい、それを削減できたらより効率的に合格できると思ったからです。
また、ネット上で「アントワープ王立芸術アカデミー 受験」と検索しても10年以上前の情報や先入観によるデマが多数見られるので、実際に合格した私だから分かる確かな情報を発信して、留学を悩んでい
Skirt project のコンセプトとその根底にある思考「アイデンティティの不在とハイパーフラット(笑)」
はじめに
私は物心ついた頃から自分は一体何者か、自分のアイデンティティとは何かという事を自分自身に説いてきたと思う。そして最終的には逆説的な答えである寺山修司の「人間の行動はすべて演技的である」と言う思想や平野啓一郎の分人主義などを踏まえ、アイデンティティとは産業革命以降に生まれた個人を分類し作業を効率化するための概念であり、そのものは相対的なものであると言う結論に至った。
しかし、ものを作
アントワープ王立芸術アカデミー内部事情
はじめにこんにちは、HIBIKIです。
アントワープに入学してから三ヶ月が経過しました。
さやさまざまな方面からのプレッシャーによっって体感では一年ぐらい経っている気がしています笑
入学してすぐに、日本で得た情報と学校の現在のようすがかなり異なっている印象を受けました。
と言うのも、以前記事で書いた通り、日本人在校生がほとんどいなく、日本は韓国や中国に比べて海外受験用の予備校が発達してい無かっ
FFPで得たファッションに対する見解 「身体性の再構築とアイデンティティの拡張」
初めに
現代のファッションは絶えず変容する流れにおいて新たな表現の可能性を模索し、その進化を継続的に追求している。この進化の中で新たな芸術形態のへと移行しつつあるファッションの抽象性をポストフーマンボディーズの視点を交えながら洞察する。
身体の再構築とアイデンティティ
ファッションデザインは、従来の身体の形態やアイデンティティに挑戦し、その拡張と再解釈を積極的に探求している。このプロセスは、