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晴れ時々かいご

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レビー小体型認知症と診断された父は80歳 ちょっと強めのキャラクターの花束は78歳 そして私はアラフォーのフリーランス。 コロナ禍で東京との二拠点から実家へ戻り生活しています。…
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晴れ時々かいご 47「3回目のワクチン」

晴れ時々かいご 47「3回目のワクチン」

ご無沙汰しております。
自分の仕事が忙しすぎてバタバタとしておりました。

フリーランスなので、定期のお仕事以外にも舞い込みますが、その波はコントロールできません。来る時はドバッと重なり、来ない時はもう地球から必要とされていないのか?と思うほど来ない。笑

で、何年振りかの大波で四苦八苦していました。

両親は相変わらず元気にしていますが、父は転ぶことが増え、ヒヤヒヤしています。大地震が起きたと思

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晴れ時々かいご 45「灯油」

晴れ時々かいご 45「灯油」

あまり笑えないストーブ問題続編です。

なんとか電気ストーブは出すことに成功したのですが、石油ストーブを出してくれません。

母は「灯油が2倍だから石油ストーブは嫌だ」と。
寒くて仕方ない時はエアコンをつけています。

我が家のリビングは田舎のため無駄に広く、加湿もできないため、灯油が高くても石油ストーブをつけて欲しいのですが、どう考えてもエアコンだと暖房効率が悪いので。

何が言うと寒くないの一

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晴れ時々かいご44「番外編」

晴れ時々かいご44「番外編」

私は、レビー小体型認知症の父とやや発達障害気味の母と3人暮らしのフリーランスです。

我が家は小さい頃から空気を読まない母の発言とそれを怒る父の怒鳴り声が飛び交いました。私は父の顔色を伺い、母が父にもっもとイラッとする言葉を、最もイラッとするタイミングで言うことが不思議で、怖くて仕方ありませんでした。

しかし、ある日合点がいく事件が起きたのです。毎月1回だけ出社する先の方が送り迎えに来られるので

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晴れ時々かいご40 「わすれないこと」

晴れ時々かいご40 「わすれないこと」

 朝起きると、ドアが開いており、父が自室の中でまっすぐに立って一礼していました。父は四男のため我が家には仏壇がないのですが、両親の写真が置いてあります。毎日ちゃんと手を合わせて挨拶しているようです。

 父はレビー小体型認知症ですが、すべてのことを忘れてしまう訳ではなく、症状には段階があります。忘れやすいことと、そうでないことがあります。すでに両親共に20年以上前に亡くなっています。それでも忘れず

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晴れ時々かいご39「ストーブ論争」

晴れ時々かいご39「ストーブ論争」

母は節約家だと思っています。「安かった」が買う理由になるため、時々我が家の冷蔵庫には食べられる予定のないキャベツが複数入っていたりします。

私は必要な分しか買ってほしくないタイプ。なんなら冷凍庫をフル活用して欲しいのです。

食材の話は私が管理しているからいいのですが、問題はストーブです。窓が多い我が家は寒いのです。しかし、テレビで灯油不足からの価格高騰を知るや、石油ストーブは何度出してとお願い

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晴れ時々かいご 37「平行線」

レビー小体型認知症の父と母とフリーランスの3人暮らしです。

老夫婦にはルーティンがあります。

朝7時半にパンとフルーツとお茶を飲みながらニュースを見たり、新聞を見る

12時に麺類メインのランチを食べながらお昼のニュース

17時にお夕飯を食べながらお相撲

お行儀悪いのですが、家業で常に一緒にいた二人には食事は話さなくていい時間なのです。

しかし、最近父はこの番組視聴ルーティンを破って、ビ

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晴れ時々かいご36「テレビへの執着」

晴れ時々かいご36「テレビへの執着」

レビー小体型認知症と診断されている父。

それはアルツハイマーでは?というご指摘もいただいたことがありますが、ダブルだったり、同じ症状でもかなり個人差があるようです。

父は元々テレビっ子です。脳梗塞をしてからは、車の運転も後に免許返上したこともあり、家で過ごすことが増え、さらにテレビへの執着が増したように思います。

しかし、大嫌いなのがコマーシャル。なので、ほとんどの番組をビデオ録画しています

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晴れ時々かいご 35「想像力の欠如」

レビー小体型認知症の父です。念のためお財布には住所、自転車にはairtagをつけています。自転車をどこに止めたかわからなくなる時が時々あるからです。

まだ帰宅できなかったことはありません。

父の場合直前の記憶が曖昧なのと、夕方機嫌が悪くなる以外にはまだ大きな症状がありません。

出掛けに父が寒いと言い出しました。ウィンドブレーカーがあるのですが、父はそれがあまり好きではないのです。しかし、母は

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晴れ時々かいご 34「お家にまっすぐ帰りたくないお父さんの気持ち。痛いほどわかります」

晴れ時々かいご 34「お家にまっすぐ帰りたくないお父さんの気持ち。痛いほどわかります」

 私が一日中家にいると、母といざこざが起きます。

 なので、コロナでリモートになった仕事が多数ですが、なるべく外の仕事を作るようにしています。

 まっすぐうちに帰らないお父さんの気持ち、今ならとてもわかります。待ち構えるダメ出しと、理不尽な対応に帰るという行動へ移すには少しの癒しとエネルギーチャージが必要だからです。

 昨夜野菜をたっぷり蒸し煮にして残りをハヤシライスにすると伝えました。しか

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晴れ時々かいご 33「薬チャレンジ」

晴れ時々かいご 33「薬チャレンジ」

レビー小体症認知症の父とやや暴走気味の母。そしてフリーランス独身の私との3人暮らし。

新しい情報がインプットできない父。姉が遊びに来るよと伝えても、忘れてしまうため、姉が実際に来たら、聞いてないと怒ってしまいます。

そこで、紙に書いておくようにしています。ほら、ここに書いてあるでしょう?と見せるのです。やや父には酷かなと思いますが、激怒してしまうので、紙に書いておくことで、聞いたけど忘れちゃっ

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晴れ時々かいご 32「#最近の学び」

前回投稿の「祝!パッカーン」をしたのは、実は2週間ほど前のことです。

いい娘であろうとし過ぎた結果、自分が犠牲になり、一人で四苦八苦していました。かといって、同じ状況でご両親の文句を言いまくっている人の中にて、愚痴りまくるのは嫌。弱音を吐きすぎるのも、心が折れてしまいそうでしたくありませんでした。

振り返れば私の人生は常に誰かの役に立っていたいと頑張ってきたように感じます。それで「ありがとう」

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晴れ時々かいご 31「祝!パッカーン」

晴れ時々かいご 31「祝!パッカーン」

レビー小体型認知症の父と母とアラフォーフリーランスの私の3人暮らしです。

突然ですが、いい娘でいることをやめてみました。

東京都の2拠点をやめ、実家へ戻り、生活費や家のこと。もろもろめいっぱいサポートしなければと、リモートワークが続く中で、無理して頑張っていました。しかし、コロナ禍から行動制限が解除されはじめ、リアルでお仕事へ行かなければいけないケースも増えてしまい、身も心も正直かなりハードで

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晴れ時々かいご 30「時計」

晴れ時々かいご 30「時計」

レビー小体型認知症の父。

症状の変化はとてもゆっくりながら、日によってかなり違います。

モデルナの2回目で気絶したいと思うぐらい体中が痛く39℃台の熱が出ていましたが

母は私が体調悪いと、自分も悪いと言い出すタイプ。父は熱があると言えば理解しますが、5分後には忘れてまた同じことを聞いてきます。

こんな日は出かけずに家にいて欲しいのに、母は毎週出かける日だからと、午後から外出。

泣きそうに

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晴れ時々かいご 29「小さな贅沢」

晴れ時々かいご 29「小さな贅沢」

元来母は節約家。

安いという理由が買う理由になることが多いため、マヨネーズの銘柄はいつも違う。

私は数十円なら同じ調味料を買って欲しいが、母は値段しか見ていない。

そんなこんななので、私が買うものにも非常に厳しいのです。しかし、唯一怒らないのは毎週末にテイクアウトのお寿司を買うこと。

お魚屋さんがお寿司を販売していて、とにかくネタが美味しいのです。

お出かけもままならず、父の症状から外食

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