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息子語録

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ひとりで楽しむにはもったいないので息子の1言を呟いています。
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#息子の一言

お風呂中、水泳授業に備え練習の息子さん。
水着、水泳帽、ゴーグルでお湯に顔をつける。練習後、ゴーグルをおでこまであげて鏡を見て一言。「かっこいいって言われてみたいんだよね」と何やらポーズを決めている。とは言えまだ何がかっこいいのか模索中らしい。
大いに悩んでかっこよくなってね。

環境フェスタをやっていてスタンプラリーに参加。説明を聞いてクイズに答えるのだけれど頑張ってコンプリート。終わった後、息子さんは「人類は火星に行く計画もしてるよ」と言っていた。地球を守ろうと活動したり、新たな場所を探したり人類は相変わらず矛盾しながらもがいてると考えてみたわたし。

2週間程前、たまたまスクール水着が売っているのを見て「お母さん、買っておいた方がいいよ。みんな僕と同じサイズだからなくなるよ」と言われたのにまだ早いわよと買わずにいたら、水着の用意をするよう学校から連絡が、買いにいってもサイズがない…息子さん正解。数件回ってようやく買いました。

「透明人間になったら悪いことをした人の家に行っていたずらを仕掛け懲らしめるんだ」と言った数秒後、「やっぱやめる」と言うので訳を聞いてみたら、「悪いことをされたから悪いことで仕返ししてると、無限ループになるから、悪いことはしない」返す言葉が思い付かず感心するしかなかった。

体調不良に続き、ホルモンバランスの乱れか、イライラがとまらなくなってしまった。
なんとか気分を落ち着かせようとしていたら「お母さん、怒ってたらいいことが逃げちゃうんでしょ。楽しくね」と声をかけられる。反省…。そうなのだ、怒っていたっていいことなんてありはしない。まずは深呼吸だ。

時々、なんのことない会話の中で大きな優しさをくれることがある。お手伝いなどして小銭をせっせと貯めている息子。「僕、けっこう、お金あるよね?お母さんの好きなもの買ってあげる」欲しいものがあるのに、きっと思いつきなんだろうけど、こんなことを言われるとまた、頑張ろうと思えてくる。

昨夜、寝る前に「お母さんは今日、眠れないと思うよ」と根拠のない予言をされたからか眠れなかった。更に「寝れないときにゲームしてるでしょ?僕にはわかるんだよ」と見てるかのような指摘。時々、こんな風に鋭い観察力で何かをいってくるのでついつい先生と呼んでしまう。侮れない5歳だ。

息子が使う「ベタつく」はひと味違う。ベタベタする状態を言うのではなく、抱っこしているような感じでくっついて寝ることを意味している。こんな風に甘えてくれるのも今だけだと毎晩、ベタついてくる息子に感謝しながら寝ている。朝まで寝れるようになって1年半ぐらいかな。随分と成長したものだ。

最近、聞き間違い、言い間違いがないと思っていたら、「お母さん、スリムまんてんでしょ?」と階段の下を指差す。わたしが高い所が苦手なのを知っていて、あえて見せたら、怖くて痩せちゃうぞと言う話ではなく、スリル満点と言いたかったらしい。この微妙な間違えがツボで高所を忘れさせてくれる。

凄くお腹が空いてくると「1500もお腹が空いてるの!」と訴えてくる。彼にとって1500はきっととんでもないくらいの数なんだろう。疲れた時も「今、体力0なの。動けない。」と訴える。こうやって数値で教えてもらえると分かりやすいと密かに感心している数字が苦手なわたし。

英語をどうやって覚えれば良いのか、勉強すれば良いのかと言う話をしていたら「僕、分かるよ」と話に加わってきたので、どうすればいいか聞いてみたら「一つ一つ覚えていくんだよ」
「知らなかったり、分からないことはできないけど、覚えればできるでしょ」恐るべし5歳。名言だ。

雲、1つない青空を見上げて気持ちがいいねと話しかけたら「えーっ、雲がいないから空が寂しがっているよ」そんな見方もあるんだね。もしかして、雨を空の涙と言うのなら、それは悲しい涙ではなくたくさんの雲と一緒にいられる喜びの涙かもしれない。寂しがり屋の息子は空のために雲を探していた。

最近、わたしの顔をまじまじと見て「メガネの時の方がかわいいね。」とか「今日はメガネがない方がかわいいね。」とか言ってくる。かわいいかどうかはさておき、かわいいねと言われるのは悪い気はしない。メガネをかけて数十年。こんな風に言われる日が来るとは思ってもみなかった。

幼稚園へ向かう道中、木が風に揺れるのを見て「お母さん、今日は木たちが歌を歌っているよ。ほら、見て。」どんな歌か訊いてみたら「♪シャワシャワシュッシュ、ジャンガジャーン」と歌まで披露してくれた。
やっぱり彼は生まれながらの詩人だ。この感性を磨く手伝いができるのが幸せだ。