ひつじ渚

作家志望の利き酒師です。 小説、文章を書いています。 日本酒、哲学が大好きです。 読ん…

ひつじ渚

作家志望の利き酒師です。 小説、文章を書いています。 日本酒、哲学が大好きです。 読んでいただけたら幸いです_(._.)_ 何かございましたらこちらまで:1sheep2sleep3@gmail.com

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  • ✒️お勧めしたい詩文✒️

    noteクリエイターさんのお勧めしたい詩文を集めてみました✨

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  • 短編『テクノさん』

    短編小説の『テクノさん』をまとめたマガジンです📼🕺

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ひつじの自己紹介(後れ馳せながら)

 ひつじと申します。 小説家を夢見て、12年。 書いては捨て、書いては破き、 やっと人に見せられるかな?と自惚れ始めたのが 大学1年の頃でした。 そこから、今の今まで、 書いては文学賞へ投稿し、落選し、を繰り返しています。 そんななかでも、「第25回坊っちゃん文学賞」に最終ノミネートまで残れたことが本当にうれしくて。 (結局、なんの賞もとれませんでしたが😅) 壇上に上がれて、もう天にまで昇る思いでした😂 自慢にもならない自慢の話題は置いておいて、、 (子

    • 新年明けましておめでとうございます。という言葉を借りたひょっこりはん

      新年明けましておめでとうございます。 とは、いいつつ、もう明日で初七日。。。 皆さまは、七草粥はお食べになるのでしょうか。。。? 本当に、久々の投稿で、何を書いたらいいのか、けれど何かは書きたい!という衝動に駆られての投稿になります。 意味もなさないほどの私の愚痴になると思いますが、ご愛敬いただけると幸いです。 ひつじは、今現在、26歳。あと2か月で27歳になります。 (急に何の報告なんだって感じですね) 19歳のとき、「26歳までに結婚は一度したい」と決め、それが叶

      • 小説を書くってマスターベーションの何者でもないですよね٩( ᐛ )و 酒も進めば、タイピングも進む、ほぼ半月を取り囲む夜空。

        • 羊の徒然言#16

           投稿が一か月半空いてしまった……とぼんやりnoteを眺めていました。    ここ5日間ほど、禁酒をしていたのですが 満を持して解禁した今夜。シャンパン2杯でだいぶ酔い、顔が赤くなる始末。  継続は力なりとはよく言ったもので、少しでも何かを中断するとリセットされるのは本当に早いものですね。  そんな酒飲みの戯言は置いておいて、ここしばらく公募の作品提出に自分なりに取り組んでいた結果、noteの投稿ができていないでいました。 (この投稿も勝手な自己満ではありますが……)  

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        • 小説を書くってマスターベーションの何者でもないですよね٩( ᐛ )و 酒も進めば、タイピングも進む、ほぼ半月を取り囲む夜空。

        • 羊の徒然言#16

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          羊の徒然言『THE GREAT TAMER感想』

           ※タイトル写真は美術手帖より引用 『THE GREAT TAMER』概要演出家Dimitris Papaioannouとは誰か 個人的感想 席について暫くすると、照明が段々に暗くなっていきます。白熱灯が今にも寿命が尽きるときの潔くない「ジジッジジッ」とした電子音。右手には、ひとつの扉。そこから真っ黒な人型の何かがぞくぞくとご登場です。あれあれ、身体は大きいのに顔はあんなに小さい球体で、肘やら足やらの関節はどこか人間とは何かが違う。歪だけれど、たどたどしいその動き、ちょっ

          羊の徒然言『THE GREAT TAMER感想』

          #15羊の徒然言『面白ければALL OK人間との下らない話』

           知り合いとの会話。 「そういえば、またやられたんだよ。俺の後輩が。」  引き笑いでその人は言った。 話を聞くと「俺の後輩」は、女に入れ込むタイプで、クラブの女に貢いでは逃げられるというのを繰り返しているらしい。 「でも今回はちょーっと可哀想に思えたよ。」  その言葉とは裏腹に満面な笑みだ。  東京で出会った「俺の後輩」と水商売の「女」。店外でのデートを重ねていたが「俺の後輩」は単身赴任で地方に半年移動しなければならなかった。  女はしばらくの別れを名残惜しんだ。

          #15羊の徒然言『面白ければALL OK人間との下らない話』

          ショートショート#19『随想』2/2

           咲子は娘の名前だが、ちょうど娘はその日、小学校の遠足があり通常の学校よりも長く、家を空けるはずだった。そうなれば、私が仕事から帰ってきたときと帰りがちょうど同じ頃になる予定だったので 「私がいなくても咲子は寂しくないわよね?」    そう彼女は言ったのだ。しかし、遠足の日の朝、咲子は熱にうなされた。顔を真っ赤にし、口で息をふうふうして、とても苦しそうだった。私は、どうしたらいいかわからず、彼女に電話をしたが、つながらなかった。とりあえず、仕事場に休みの連絡を入れ、薬局で解

          ショートショート#19『随想』2/2

          ショートショート#18『随想』1/2

           娘は、よく上目遣いで私を見てから何かを話始める子だった。私が何を考えているのかをその小さな頭で一生懸命伺うように。  そして、あのときも。娘は、一度私のほうをじっと見つめてから嬉しそうにハンバーガーを口に頬張っていた。 「どう、かな?」 「美味しい!お父さんって、お料理できるんだね!すごいすごい!」 「いや、まあ。美味しいんなら良かったよ。頑張ったかいがあるってもんだ。」  私は、娘が口にケチャップを付けながら口をもぐもぐさせるその姿を見てなんとなくほっと胸をなで

          ショートショート#18『随想』1/2

          #14羊の徒然言『ただの自己満足な日記』

          帰りの電車が人身事故で運転を見合わせていました。 当分動きそうになかったので、とりあえず家の方に向かって歩きだした次第です。 7駅ほど越えましたが止めどきを逃しています。 いつの間にか電車は動いているようで、線路沿いを歩く私の横を電車が追い越していきます。車内は、たくさんの人がつぶれるように運ばれていきます。光の葬列のようです。 さてどうしたものか。 足は止まりません。 なんだか、優越感すら感じます。 懐かしいところいっぱい。 坂道いっぱい。 散歩楽しい。(ちょっと

          #14羊の徒然言『ただの自己満足な日記』

          ショートショート#17『路傍の戯言』②完

             不気味な発言をするホームレスに、しかし心のどこかで興味が湧いている自分がいた。きっと、仕事も探す気にもなれず、特段の趣味もなかった俺は、暇つぶし程度の感覚だったのだろうが。  それからはほとんど毎日、決まってその公園を訪れた。ホームレスはそこにいることもあれば、どこか配給品を求め出かけているのか、留守のこともあった。顔を合わせたときには、お互い暇をつぶすように生産性のない話をだらだら続けた。 あるとき 「仕事は見つけないのかい?」  ホームレスは尋ねた。そう言

          ショートショート#17『路傍の戯言』②完

          ショートショート#16『路傍の戯言』①

          「君には何て言えばいいのか……」  そう上司は言い淀んだ。俺は「ああ、来たか。」そう覚悟した。 「まあこんなご時世だしね……?こちらとしてももなかなか難しい状況でねぇ……」  奥歯に物の挟まった物言いが癪に障る。  俺は自宅近くの寂れた公園で、ブランコに腰を下ろして、上司の一方的な会話を思い出しながら空を仰いでいた。  俺は今日、職を失ったのだ。  言葉にするとぐっと現実感が増し、その重さが疎ましかった。  きっと、会社は妻帯者のある社員であったり、有能な人材で

          ショートショート#16『路傍の戯言』①

          ショートショート#15『Show to 小都』

          ※毎週ショートショート企画 ある国では、横暴な王様による圧制に民衆は悲鳴を上げていた。その暴君に耐えられず民衆は我先にと国からの脱出を試みたのだ。   民衆は西へ西へ歩を進める。道中、貧窮に苦しみ国に引き返す者、そのまま野垂れ死ぬ者も少なくなかった。    しかし、いく日もいく日も歩みを止めなかった者は脱出は成功したと確信するときを迎えた。そう未開の土地に行き着いたのだ。   その地にはいつしか数十人、数百人と集まり小さな国が出来上がった。 今までの教訓から王様も法律

          ショートショート#15『Show to 小都』

          #13羊の徒然言『コオロギについて』

          こんばんは。6月からちょっとした学校に通い出したのですが、同時に2つのことをできない私は、今回も例外なく学校の授業で精いっぱいで結果書きたい小説が全く欠けなくなる苦悩に頭を抱えております(笑) でも、目に入ったもので興味をそそられるとすべきことそっちのけで飛びついてしまうんですが…… で、この前目に留まったのは近くの公園を歩いていたとき、目にした「コオロギ」 ぴょんぴょん跳ねるその子を追いかけていたら、いつの間にか見失っていたのですが……  「コオロギについて知りたい!

          #13羊の徒然言『コオロギについて』

          ショートショート#14『水瓶』2/2完結

           待ち合わせた駅に着いたとき、私は「ごめんね。」と口にした。ふいに出てしまった。口にしてすぐに後悔の波が私を追い込んでいく。それだけは、彼に言ってはいけなかったのに。  付き合って1年が経ったとき、私の彼に対する態度が少しずつ変わっていった。表立っては何も違いがなかったかもしれない。けれど、何かものを言うとき、その言葉の端々にあった温かみみたいなものが徐々に冷めていき、きっと彼を見る視線にも表情にも、違和感が滲んでいたのかもしれない。2人でいるとき、私がふと目線を落とすと、

          ショートショート#14『水瓶』2/2完結

          ショートショート#13『水瓶』1/2

           時間が止まったように静かな夜。1本の着信音が鳴り響いた。  最初は、夢の中で鳴っているのか、それとも現実なのか判然とせず、ぼんやりその音を聞いていた。 しばらく鳴り続き、次第に「ああ、この音は夢じゃない。」と判断が付いた。瞼を擦りながら、ベッドフレームに置いてあったはずの携帯を手だけで探る。その冷たい矩形を指先に感じ、引き寄せるとボウと明るい液晶にその着信者の名前が浮かんでいた。 「雑崎正(さいざき ただし)」  私は、液晶の右上に表示されていた時刻を確認する。

          ショートショート#13『水瓶』1/2