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働くこと、考えること、書くこと、 今日も一人で生きていること、 日記というより、思索…

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働くこと、考えること、書くこと、 今日も一人で生きていること、 日記というより、思索かな

最近の記事

日記 2022/11/20-11/26

11/20(日) いい歳をして、まだどこかで言葉を生業にしたいと願っている。何か特別な感性を持っているわけではないし、労働なしに生きていくことはおろか、時間に余裕なんてまったくない。何より眠ることを優先にしなければ、僕の体力は他人とは比べ物にならない体たらくだ。 だから、おそらくこのまま、今のまま、こんなふうに短い日記を続けながら、書きたいことも書ききれないうちにどこかで死ぬのだろう。それでもいい。書こうとすることを諦めたくない。 11/21(月) 目指さなければいけな

    • 日記 2022/11/13-11/19

      11/13(日) まったく何も書くことがない日もそれはあるだろうし、その理由を特に何もしていないからだと言ったって構わないではないか。 僕たちは成果というものに囚われ過ぎている。 僕は今日、何も生み出さなかったし、誰のことも考えなかった。 僕は今日、いつものように息の詰まる、断食中の修行者のような、叫びたくなるような思いをしなかった。 それ以外に望むことが他にあるだろうか。 11/14(月) 僕の運動は呼吸と歩行。 寝息と深呼吸と過呼吸。 部屋と近所と職場の徘徊。 これ

      • 日記 2022/11/06-11/12

        11/06(日) できることをやるのは簡単だ。 やりたいことをやるのは少し難しい。 してあげられることをしてあげるのは本当は一番簡単なはずなのに僕には一番難しい。 してあげられることをいつもしていて、ときにはやりたいことをやり、できることはいつでもできるから後回し。 いつかそんなふうに働くことができたらいいのにと思う。 11/07(月) 嘘みたいな時間に会議が終わった。ほんと嘘みたいだ。明日は何時に出社できるだろう。 限られたリソースでできる限りの計画を立て、右と左に並

        • 日記 2022/10/30-11/05

          10/30(日) 昨日に引き続き、今日も仕事。明日の計画審査ができるだけ円滑に進むようにパワポまとめ、成果物説明の論旨確認、審査会後の信頼性保証部門によるドキュメント審査に向けて部下の作成したドキュメントを添削、手直し、見る暇があるのかないのか判然としない上司に念のため確認要請メール、不足ドキュメントの作成にと諸々勤しんだ。 代わりにどこかで午前休でも取ろうかと思うが、一応自分の裁量で調整などできる自由度を感じながらも、暖をとりに南下してきた鳥たちに会う時間はどうも持てそう

        日記 2022/11/20-11/26

          日記 2022/10/23-29

          10/23(日) 踏まれても踏まれても立ち上がるという印象から逆境に立ち向かうことを喩えるのによく使われる雑草と言われる植物たちは、実際には踏まれることを想定して花を咲かせ、踏む人間の足に種子を付着させて命を繋いでいるとても合理的な生き物であり、もちろんひとつひとつに雑草ではないちゃんとした名前がある。 彼らはこうして他の植物とは違う生き方を見いだした。生存を巡って種のあいだで争わないように特定のものしか食さないようプログラムされた生き物はたくさんいる。 こうした生態的地位

          日記 2022/10/23-29

          日記 2022/10/16-22

          10/16(日) 日常とは形式的なものか、これが日常よね、ああそうだね、で通用する茶飯事か、それとも実際に周辺で起こることすべてか。 事故も祭りも、全部見たことがあるし、同じことが連続して起きればおそらく2度目の感動は1度目よりも小さくて、重ねれば重ねるほど形骸化していくし。 なら日常とは頭の中の全部ということでは。映像はいまやテープじゃないからいくら見ても擦り切れないし、見たもの、考えたもの何もかもが日常化していくのでは。すべてが日常に呑まれるのでは。 子どもはいつも感動

          日記 2022/10/16-22

          日記 2022/10/09-15

          10/09(日) 現役世代。イメージは働き盛り。親世代のように、周りのように、子どもを作って、マイホームを建て、みんなと同じように。 ところが雇用先は非正規、パート。 住宅ローンが返済できない、家を売るしかない、借金が残った、あれ、思ったようにいかない、将来が不安だ、お金は使ってはいけない。 本来、消費が盛んな現役世代をこんなに苦しめているのは?考えれば考えるほど身動きが取れず、考えずに親と同じように生きたらお金が足りなかった。彼らは就職氷河期以降、価値観を変えていくしかな

          日記 2022/10/09-15

          日記 2022/10/02-08

          10/02(日) 本と電子書籍のどっちが好きですか、と訊かれたことがある。 まず書くことで人は思考する。書こうとする時間のなかで考えを巡らせ、ときには想像を働かせたり、人生の経験と知恵から文字を紡ぎ、それを人に伝えるために整理しようと試みる。この行為によって生み出された中から他人に向けて価値あるものが商品として売り出され、僕たちの志向に合うものが買い物かごに入ることを許される。 その意味でこう答えた、"どっちも好きですけど、電子書籍ではコミックしか買ったことないです。" (

          日記 2022/10/02-08

          日記 2022/09/25-10/01

          09/25(日) 休みのあいだ、職制間でメールが飛び交っているのを僕は飛行機雲を追いかける程度の心持ちで見ていた。まるで他人事、対岸の火事、どこ吹く風。もちろん無関係ではない。けれど何事にも順番があり、僕はもう十分に水の入ったバケツを持って別件で走り回ったという自覚がある。それを感じてか、だから課長のSさんは今回は僕を当事者にしなかったのかもしれない。でも最終的にドキュメントを確認したら僕の名前もちゃっかり使われていた。責任は等分ということか。 09/26(月) たしか

          日記 2022/09/25-10/01

          日記 2022/09/18-24

          09/18(日) 台風が夏を持ち去ってくれたら、また鳥見の季節がやってくる。双眼鏡をカバンに入れて、ほとんど一日中食べものを探している鳥たちの、木の実や虫を食す姿、尾羽を振ったり、うんちをする瞬間、さえずりに備えよう。 きっとまた彼らはしかし僕にカメラを構える隙を与えないだろう。それでもいい。僕は素人のまま、写真に残すよりもまずその時間のなかにいたいのだから。 09/19(月) 毎日決まった量ではあるものの酒を呑んでいることに変わりはないので十分依存しているのだとは思う

          日記 2022/09/18-24

          日記 2022/09/11-17

          09/11(日) もう自分は現役ではないのだと自覚したら、そのときに周囲の評価を気にしているのか胸に手を当てて聞いてみること。Noと言われたら、やはり現役ではない可能性が高い。そうなると次は経験から与えられたものを与え返すことを考えなければならない。例えば若いひとたちのナチュラルな効率の良さと結果の志向性に、ほんの少しプロセスの慎密さを感じさせるようアドバイスするとか。 09/12(月) 本日のメニューは前菜にプライオリティの下がったはずだった設計検証結果の審査会を次週

          日記 2022/09/11-17

          日記 2022/09/04-10

          09/04(日) 書くことの動機はダレか、でも、ナニか、でも構わない。書いていると知らないうちに自分に返ってくる。いつのまにか自分に書いている。一生のあいだ誰にも口にしないはずの自分さえ知らなかった自分の思いに気づくことになり、その返答を自分に向けて書いている。これはある種の祈りみたいな、とても切実で、人間にはパンだけでは生きていけないことがよく解る、孤独で幸福な対話だ。 09/05(月) 視覚障害では色を識別できないので、却って色に敏感になる。だから駅ですれ違う白杖の

          日記 2022/09/04-10

          日記 2022/08/28-09/03

          08/28(日) 新しいタオルは何度か洗ってサイクルを回さないと良い商品か評価はできないのだが、もったいない精神に目を瞑って、たまにはくたびれたタオル類を一掃するのも断捨離として生活に張りを与えてくれる。 他にもニオイの溜まるリネンなどを清潔に保つことは精神にとてもよい。 なお、それらが整然と収納され、周辺に埃がないのはさらに効果を高めるだろう。 08/29(月) 信用できない人間はどこにでもいるし、組織で生きていれば誰にだって2、3人は思い当たるだろう。 僕にとってそ

          日記 2022/08/28-09/03

          日記 2022/08/21-27

          08/21(日) ひとにより程度は違っても哲学するまでに運命によって翻弄されるひとは、彼自身にとって解決されない、決してされることのない問題を抱えている。それを抱えたまま死んでいくことが解っているから哲学するに至るのだろう。 ひとが解決しなければいけない問題はつねに社会が目指すのとは逆の方向に進むことを許容してやることで少し軽くなるのではないか。 08/22(月) 僕が気づいたときには部長も次長もいたし、ほかの庶務のひともいた。 たしかに状況は緊迫していたけれど、僕が駆

          日記 2022/08/21-27

          日記 2022/08/14-20

          08/14(日) よく生きることは自分の世界を構築することだが、僕にとってはまったく独りで眠りにつくことに等しい気がする。 つまり内省を繰り返し、外の幸福やモラルなど意に介さず、誰にも看取られることなく、宇宙を感じながら死んでいけるような。 08/15(月) 敗戦後77年。 この飽食の時代にあって太らないように食べないことを選択でき、働かないことを選択するひとさえいる。なにより悩む暇がある僕たちは、いまや組織の欺瞞を見抜くことができるだけの情報に手を伸ばせる。 愚かな為

          日記 2022/08/14-20

          日記 2022/08/07-13

          08/07(日) 工学的な規則、産業上の規格、再現性。 枠のなかで行ったり来たりしているとはみ出したくなる。予想できない動きをする生命に触れたくなる。だからあのひとは魚を釣り、僕は鳥を追いかける。背景にはいつも植物がある。 植物は花粉なり種子を飛ばすために動く。ゆっくり動く。虫のために花を咲かせ、鳥のために実を結ぶ。鳥が飛ぶとハッとする。これがいい。パズルのピースが埋まる達成感より思いがけず知恵の輪が解けたときの感動がある。 08/08(月) 昨日、定期点検してもらった

          日記 2022/08/07-13