大丈夫?大丈夫じゃないよ


大丈夫?


…大丈夫だよ。

無言のルールのような、この応対は何なのか。


大丈夫?だなんて。
相手に心配されるような時点で、
そんなもん当の本人はとっくに限界なんだ。

限界を迎えてそれが周りにも伝わるくらい大丈夫じゃないんだ。

それなのに、なんで、
大丈夫?って聞かれたら、
大丈夫だよって答えなきゃいけないかのような暗黙なルールがあるんだ。

「ほんとは、ほんとは、もう大丈夫じゃない。」

君はとても頑張ったんだ。

もう休んでていいんだよ。

君はもう頑張りすぎたんだ。

君は死にたいって思ってるんだね。
もう自分ではどうにもならないくらいに苦しんでいるんだね。
生きたくてリストカットするんだね。
生きたくて必死に今をやり過ごしているんだね。
本当は死にたくても、死ぬことは自分が止めているんだよね。
本当は怖いんだよね。
死ぬのも怖くて、生きるのもしんどくて、
ただ今を過ごすだけで必死だったんだ。

もう安心してよ。
私が救ってあげるから。
皆んな君のことを思っているんだから。

君は自分のことを軽視するくせに、
周りの人には生きてほしいって。
そんな優しい子なんだ。

でもね、
君が周りに対して生きてほしいって思うのと同じくらいに、
私も君に対して生きてほしいし、とても大切な存在なんだよ。

優しい君ならわかるんじゃないかな。

同じ思いを私は君に抱いているんだよ。

だからね、
とにかく私は君が大好きなんだよ?

なんでもしてあげたい。
君がもし男でも、もし女でも、そんなのも何も関係なく
人として大好きなんだ。

だから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?