#即興小説
【小説】逆さまの日(真夜中の会社がカオスで猫かわいい話)
はっと目覚めて枕元の時計を見る。七時十五分。やばい。遅刻だ。
普段の三倍のスピードで歯を磨いて顔を洗って髪をとかす。ろくに鏡も見ずにファンデーションとチークとアイシャドウと口紅を載せる。「化粧した人」という属性が付けばそれでいい。
クローゼットの手前のほうにあった服を適当に着て、駅へ走る。いつも同じ方向に向かっていく人たちの姿が今日は見えない。そんなに遅くなってしまっただろうか?
息
はっと目覚めて枕元の時計を見る。七時十五分。やばい。遅刻だ。
普段の三倍のスピードで歯を磨いて顔を洗って髪をとかす。ろくに鏡も見ずにファンデーションとチークとアイシャドウと口紅を載せる。「化粧した人」という属性が付けばそれでいい。
クローゼットの手前のほうにあった服を適当に着て、駅へ走る。いつも同じ方向に向かっていく人たちの姿が今日は見えない。そんなに遅くなってしまっただろうか?
息