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自分が大人に一歩近づいた経験 〜 映画 「天国の口、終わりの楽園」 (メキシコ映画)🇲🇽


これまでの人生を振り返ってみて、ああ、あの時期、あの瞬間、あの経験を経て、自分がすごく変わったんだなあと思える時期がありませんか?

自分が一段と成長できたかのような
自分が大人に一歩近づいたかのような

そんな経験ってないですか?

僕は97年にスペインにしばらく滞在していたときがまさにそうでした。
あの、人生をとことん楽しむような国民性や、
あの、なぜか懐かしさすら感じる建築物たち
そして、陽気な友人たち・・・

彼らに囲まれてすごした日々を通して、新しい自分に脱皮できたなあ・・と思っています。

この映画の主人公たち。

”天国の口”という入り江を目指して、メキシコを駆け抜けていきます。

そして、その”天国の口”という素敵な入り江にたどり着き、そこですごした数日間。

そして、憧れの女性との永遠の別れ。

この数日を通して、少年たちは大人になっていきます。

ぼくは、この映画を見て、『アメリカングラフィティ』という映画を思い出しました。

学生最後の夏。

夢見がちな少年たちは、みんなでそろって最後の夏の夢を見る。夜明けと共に、目が覚め、現実世界にもどっていく。

このクラシック映画の夜明けの情景が、この『天国の口、終わりの楽園』のあの入り江の情景と重なります。

映画で映し出される現代メキシコの風景もとってもリアル。少年たちのどうしようもない幼さもとってもリアル。

切ないくらいの、懐かしさを体のどこかで感じることのできる・・・

そんな映画です。

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