牡蠣が原因なわけじゃないんだよ
まだ本格的な牡蠣シーズン入る前なんだけど、割と勘違いしてる人も多いような気がするので、今日はノロウイルスについて。
寒くなってくるとノロウイルスが活発化してくるので、本格的な冬が来る前に書いておこうと思います。
そもそもだけど、「ノロウイルス ＝ 牡蠣」みたいなイメージを持つ人ってどれくらいいるだろうか？？
そういうイメージを持っている人って結構多いよなあ。
いろいろ検索かけてみたけど、「牡蠣 などの二枚貝」と書いていることが多いわけで。その言葉が憎い……。。
二枚貝って牡蠣だけじゃなくて、アサリやハマグリ、しじみ。
どちらかといえば、家の味噌汁とかにも使いそうな食材にもノロって出るわけです。
一言目の「牡蠣とか…」がよくないイメージついている原因なのかもしれないなあ。言葉って恐ろしいなあ〜〜。
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とりあえず、そもそも牡蠣がノロウイルスを作ってるわけじゃないし、人間が感染を広めている原因でもある。
それだけは知っていてほしい。むしろそれがわかればほぼおっけー。
ノロについて、この5つがわかっていれば大丈夫じゃないかと。
ノロウイルスってなに？
⑴ ノロウイルスは牡蠣が作っているわけじゃない
⑵ 下水処理施設では熱処理は加えてないので、ノロウイルスは死なないまま川や海に流れていく
⑶ 人間が流した水を牡蠣が摂取することで、牡蠣からノロウイルスが検出される
⑷ 牡蠣自体が原因ではなくて、ノロウイルスの根本的な原因は人間
⑸ 石鹸手洗いとうがいはこまめにしましょう
補足の説明はここから下に続きます。
上の項目で充分な人は、ここまででおっけーかもしれません。
⑴ ノロは牡蠣が作っているわけじゃない
実はノロウイルスというのは人間以外には感染しないものらしく、人間の体に入ることで爆発的に増殖して感染するウイルス。
むしろ、人間の小腸でしか増殖しません。(牡蠣の中にいたとしても、そこから増えたりしない。)
なので、流行しているときはノロウイルスに触れる環境を自ら作ってしまってる場合があったりします。
よく石鹸を使った手洗いってよく言うけど、これはかなり大事です。
生活をしているといろいろな物に触れるので、知らず知らずのうちに菌のついた手でなにかを食べる、みたいなことが起きていることもしばしば。
こまめな石鹸手洗いで清潔にしておくと、感染を防げたりします。
⑵ 下水処理施設の処理だと、ノロウイルスは死なずに海に流れていく
下水処理施設では基本的に熱処理を加えているわけではないので、いろいろな処理がされて綺麗な水になったとしても、ノロウイルスは死なずに水中にいて、そのまま川や海に流れていきます。
ノロウイルスが海中や牡蠣から出てくるのは、熱処理をされていない浄化水が海に流れていくからなのです。
⑶ 人間が流した水を牡蠣が摂取することで、牡蠣からノロウイルスが検出される
牡蠣は海中にいるプランクトンや海水を大量に飲むことで栄養補給をするので、下水処理されて流れてきたノロウイルス入りの海水を飲むということもあったりします。
出荷をするために、毎週検査機関に牡蠣を出してノロウイルスや食中毒系の細菌検査をしているのですが、そこでノロウイルス陽性になると、その海域にはノロウイルスが海中にいるということになります。
それって要するに、⑵で流れた水が海まで来たってこと。
ノロウイルス検査で偽陽性などの結果が出た場合、次の検査で陰性になるまではその地区自体で出荷停止になるので、陽性になった場合は出荷はできません。安全管理の意味で言えば、検査で陰性反応のものだけしか出荷していないので、安全なものしか流通していないはずなのです。
⑷ 牡蠣自体が原因ではなくて、ノロウイルスの根本的な原因は人間
いろいろ書いたことを踏まえて。
牡蠣からノロウイルスが検出されたりすることもあるんだけど、そもそも人間の体内で増える菌なわけだし、人から人への感染が主。そして、人間が流した水をまわりまわって牡蠣が摂取するわけで。
はじめから「ノロウイルス ＝牡蠣 」というわけじゃないんだよね。
イメージの問題なんだけど、きちんと知識を持ってもらえるとうれしいなあなんて。
「そうは言われても不安だ…」的な感じな人は、充分に加熱してから食べるのがよいです。
⑸ 石鹸手洗いとうがいはこまめにしましょう
もうね、予防として1番大事なことです。
冬場になるとノロウイルスも活発化してくるし、風邪やインフルも流行ってくる時期でもあるから、みんな石鹸手洗いうがいはきちんとしましょう。
私の持っている知識以外にもなにかあるかなあと思って検索かけたら、この京都府のHPがもっといろいろ書いていたので、詳しく知りたい方はこちらをのぞいて読んでみてください。
京都府HP：
最後に一言でまとめると、ノロウイルスは牡蠣が原因なわけじゃない。
これだけは覚えておいてね〜！
私のnote、読んでくださってありがとうございます。 もしも「いいな」と思っていただけたら、感想と一緒にRTやシェアしていただけるとうれしかったりします。。