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Franz Josef 氷河

氷河!! というパンチあるタイトルが好きです。

今日はニュージーランドの南島のフランツジョセフという、氷河を見に行くことが出来る町からの冒険の話をシェアさせていただきます。

こんばんは。
地図を見てみましょう。

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フランツジョセフはどこにあるかと言うと、日本で言う所の新潟あたりかな。

(新潟は長いんだぞ!! 彼また、適当に言ってます。)

氷河を生で見るとは、どういう事でしょうか。

今日の僕のnoteの見出しの写真が氷河です。

一見、ただの雪が積もった山かな。とも思いますが、違うんです。

氷河なんです!!

ニュージーランドを旅していると、この前も書きましたが、もう僕が氷河を見たとか見てないとか、どうでもよくなってきてて。

このイメージが何かの偶然でもnoteの前の画面の方に届いていたらいいなぁと思っています。

本当に氷河があるのか確かめたかっただけかもしれない。

早速本編にいってみましょう。

今日もよろしくお願いします。

Franz Josef 氷河

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クイーンズタウン、ミルフォードサウンドを経て、ついに僕はアランが働いていた街、フランツジョセフに氷河を観に行くことにした。「氷河」、俺を歩かせるのはこの響きだけで十分だった。

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クイーンズタウンからフランツジョセフに行くにはあんまり道がないから、またこの前行ったレイクワナカを通ってく道が一番早いみたいなんだ。

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ネイキッドバスに乗って移動って言うか、それ自体がもう景色を見るアトラクションって感じ。途中レイクハウェアを高い丘から見渡した。この湖も透き通るくらい綺麗だった。

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山間の街で小休憩、簡単なご飯を食べて、コーヒー飲んで一息ついて、見渡す景色はのどかで空気はここでも澄んでいる。

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この道路はどこまで続くんだろうってぐらいまっすぐ伸びてく道をバスは走る。なんかさ、ドライバーさんがニュージーだったんだけど、やっぱ訛りがあって、むにゅむにゅ言ってて全然何言ってるかわかんなかった。ただの移動バスかと思っていたら、名所名所で停まってくれて、観光案内とかしてくれるんだ。

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ナイツポイントって所にも行ってさ、曇ってたんだよなぁ。小さな岩が見えたくらいで、そうだなぁ。まぁ。良かったは良かったな。

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フランツジョセフに着いたのは確か午後の4時前くらいだった。でさ、ぼやっとしているとマジで氷河を見られずにこの街を離れなくちゃいけなくなりそうだったから慌てて駆けてった。バスに乗りたかったんだけど、終わっていてさ、しかたないから歩いて行ったんだけど、やたら遠くて足がマジでやられそうになった。大きな橋も歩いて越えてってさ、川の水の色が少し青くて、こいつは氷河の雪解け水を含んでんだなぁって思った。

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フランツジョセフの氷河国立公園に入ってからも肝心の氷河までが遠くて困った。だんだん日が暮れかけてきてて、下手をすると帰る頃には夜になっちまう。それはちょっといくら何でも怖すぎる。あぁ。でも、俺は氷河を観に行く!

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一人で心細かったし、すれ違う人達ばかりで、氷河に向かって進んでいく人はいなかった。足場は石ころだらけで、たまにかけっこするんだけど、なんか一向に氷河との距離が縮まらなくてさ、息を切らして走っていたんだ。

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辺りはだんだん暗くなってくるし、曇ってもいたからいつもより暗いし、歩いてきた道のりを何にも得ずにまた戻るのも億劫だし。

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たまに石ころの道の上に立ててある目印の棒を目当てに歩いてく。息を切らして小走りでかけてくと、氷河が目の前に現れてきた。

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アランの写真で見てた氷河よりちょっと少なくなっていた。

生まれて初めて見る氷河に感動して、その勢いのまま思いっきり走ってルックアウトを目指した。

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よく日本にもある黄色い道路標識の看板で注意してってのあんじゃん。あれがここにもあって、表示されている絵が氷河が欠けて落っこちてくるものでさ、ギャグかましてんなーって思った。

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氷河は落ちてくる程近くにはこの時はなくて、ルックアウトからちょっと離れた所にあったよ。この目で見られた事に大感動で、もっとそれに浸ってたかったんだけれど、もう時間がマジでやばい。ここで日が暮れたら真っ暗闇の中、石ころだらけの道をなんの明かりもない状態で帰る羽目になる。それはマジでやばい。だって、川とか、石ころてんてんとしながら渡ってきたんだし。ぐっと目に焼き付けて、フランツジョセフに来た意味ってのをこしらえて、帰り道を急いで走った。

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遠くの空は夕日が沈んでいく色をしている。これはやばくて、もう太陽は山の向こうに落ちてんのかもしれないって時に、まだ俺は氷河の国立公園を抜けきってない。抜けてからも相当な距離を歩かなくちゃいけない、街まではたぶん5キロくらいはあったかな、2時間以上はかかっちゃった。

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帰り道、国立公園のぎりぎり出口の所で最後のバスを逃して、でも車は何台かあったからヒッチハイクをしたんだけど、悲しいかな全部叶わず。

そっから遊歩道は蛇行しているから歩かないで道路をとことこ歩いていた。周りはもう真っ暗な森、暗くて静かすぎてどうしよう。「ほっほっほ」、自分の声だけ聞こえる。焦ってる、そりゃあせる。

俺以外誰も居ない森の中、いやいや誰かいたらもっと怖い。誰も居ないはずだ。あれ、前に誰か歩いている。あいつは誰だ、人っぽい、でも絶対追いつきたくない、この真っ暗で会いたくない。あれは人だったんだろうか、これもまた疑問だ。

そんでもって怖いからただただ走って息を切らしていた。心臓が久しぶりに痛い、うう。こんなに怖い体験をしていたとは、これはもっと人に語るべきだけど、時間が必要だ。とにかく街灯がない山道は歩いちゃダメだ。

たまに後ろを振り返ったりする、真っ暗なだけで誰もいない。動物も出て来なくて、安全なのはわかっているんだけどやっぱり怖い。もう写真なんて取っている余裕なかったよ。真っ暗な道の中を慌てて走ったことはある? 

周りには何もなくて、道の隣を流れる川の「ゴオォォ」って暗く深い音だけが聞こえる。もう誰にも会えないんじゃないのかなって気になってくる。

バッパーに帰ってきた頃はもう夜中だった。シャワーを浴びて、くたくたの体を引きずってアランが働いていたっていうバーにお酒を飲みに行った。

俺はいていないようなもんで、ここにいるのが不思議で仕方ない時だってある。

ニュージーランドを旅していると、ふと、これは日本を旅していた時と近い感覚を覚えることがある。地図上で見ると地形が似ているからってのもある、山とか川とかもちろん細部は違うけど。

その日の夜は、ドミトリーなのに部屋には他に誰も泊まっている人もいなくて、一人部屋みたいだった。

朝早くにバスに乗って、ネルソンそしてピクトン、それから一気にウェリントンまで目指すことになる。

宿も取っていなくて、土地勘もないのによくやるよなぁ。

まだまだ想像を超えてってくれ。

編集後記

お疲れ様でした。

たまにはこういう過酷な旅もありますよね。(自分のせい!!)

どうか、皆様にはしっかり計画を立てて公共交通機関を乗り継ぎ、安全な旅をして頂きたいものです。

例えば、こんなサイトもありました。

きっと何かツアーに参加するともっと氷河と戯れることが出来るようですね。ヘリコプターに乗って上空から見たり、氷河の中を歩いたり。

この旅の青年の様に、真っ暗な氷河国立公園の中を息を切らして走ってる場合じゃない。

皆さんはもっと優雅にお楽しみください。

はぁ。こわかったぁ。

そんな自然いっぱいのニュージーランドと、これから行く台湾の民の皆さんに囲まれまくった台湾の旅の話が書かれているのがこちらです。

旅の中で本当に起こった、奇跡のような実話で構成されています。

タイミングばっちりな、嘘だろそれ、な旅満載です。

めちゃくちゃラッキーな旅の青年の話、どこのガイドブックにも載ってませんし、もう二度と起こりません。

日記書いておいてよかった。

今はどこにも行きにくい時代ですので、イメージだけでもここで共有出来たら嬉しいです。きっともっともっと、僕等の知らない世界がある。

大丈夫。だんだん出来るようになる。

今日は半月ですので、遠慮なく僕の電子書籍のことをお伝えさせていただきます。

この前の満月に発表した最新作、旅のダイジェスト版『光の中を旅してた』-The World Needs You-僕の旅の中で書き溜めた日記や、撮りまくった写真からイメージを混ぜてこねて、寝かせて発酵させて、書きすぎちゃった旅の煌きを掬って電子書籍にしました。

君と分け合うから、また思い出させておくれ。

Kindle Unlimitedの会員の方でいたら無料で読み放題です。

noteでも公開してるので、お時間ありましたら読んで頂けると嬉しいです。

ここら辺から始まって行きます。

どうしたら-The World Needs You-まで行くのか、全部書いてます。

NZの地図を手に入れた話はここかな。

すごい時間がかかると思いました。

それって時間かけたら出来るともとれる。


なら楽しみながら学びながら働きながらやったら、死ぬ前に振り返った時、後悔しないって本読んだんだよなぁ。

世界を旅した話が電子書籍になってて、そいつがバンド齧ってる奴。

びびって何もやらなかった時の罰の方がこわい。っていう意味わからない恐れにびびってどんどん旅に出た。

いつもどこかから聞こえてくる、しっかり日本で働け、旅から帰って来ても日本で働けないぞ。就職しろ。旅の先に何がある。

それが抜けなくて、僕だって怖かったですよ。

そんな葛藤と、霞んでく希望の中、どうしたもんかともんもんとしている一人の青年の気持ちを編んだのが、今年の春の満月に電子書籍で出版した、『光の中を旅してた』-Only Time Will Tell-今年の秋にnoteでもシェアしていくことになるクライマックスのヨーロッパ編があるんですが、その旅の中で出会ったブラジリアンのギター弾き、ヒューゴの言葉をそのままサブタイトルにさせてもらってます。

Only Time Will TellもThe World Needs Youも、俺のアイデアと言うよりは、旅の中でシンクロしたイメージです。そこからもらってる。

この旅の青年の話は殆どそうかもしれない。

俺には本を書ける実力なんてない。なら、行動してくれ。

全部吸収して、学んでいくしかない。

勝手に旅をして、勝手に助けてもらっていた。

未だにこわいけど、僕も頑張りますので、一緒に頑張りましょう。

心身の健康が一番です。

スキ、フォロー、頂けると嬉しいです。

ありがとうございました。

明日もニュージーランドの話をシェアしていきます。

旅の青年は南島から北島へ移動するようですよ。

スキです。またね!!

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