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改札で待つあなた

あのね、今日ちょっとおもしろいことがあったんだよ。
たまたまね、ある駅に降りたの。
その時に「あぁ、わたしはあなたのことが好きだったんだ。」って思ったの。


それはなんのゆかりもない駅。
もちろんあなたとの思い出がある駅でもない。
思い出の駅には、もう行く理由がなくなってしまったし、降り立つ用事も、偶然通るタイミングもずっとなかったから、もうしばらく足を運んでなかったの。

だけど今日ね、たまたま降り立ったその駅の、改札からの外の景色、漂う雰囲気、もしかしたら気温や時間もあったかもしれない。
そこで感じた色々なものが、あなたのいる、あなたがいつもわたしを待ってくれていたあの駅の、あの改札みたいに思えたの。

あぁ、いないや。
そうだよね。いないよね。って思った。

そしてちょっと「今ここにいてほしかったな」って。
そう思った。

だから気づいた。
わたし、多分あなたのことが好きだった。


それを知って、どうするわけでもないんだけど。
なんだかちょっと嬉しくなったの。
だから、ありがとう。

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