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ひみつを話せる場所がほしいと思ってはじめました。悲しい話も楽しい話も安心してできるひみつの場所。

最近の記事

パリ、東京、行ったり来たり。(10)パリの成分

 しばらくパリに行っていないと、なんとなく毎日落ち着かなくそわそわした気持ちになってきます。そんなとき、今パリの成分が私の中からきれかけていると感じます。  頻繁に行き来をするようになってから、ときどき東京の自分かパリの自分かどちらが本当の自分なのか?と思うことがありました。もちろん、パートナーのF氏がパリにいるということは大きいですが、私は東京にいる時間の方が長いし、仕事も東京でしているし、友達もこちらにいるので、時間の長さだけでいえば、東京の自分が本当の自分なのかもしれま

    • パリ、東京、行ったり来たり。(9)ポワンゼロ

       パリのノートルダム大聖堂は、私のパワースポットのひとつなのですが、パリで生まれた人にとっても、また外から来た人にとってもノートルダムは特別なものなのだということが、あの火事のときによくわかりました。私にとってもそうだったのです。燃え続けている大聖堂を祈るように見守る人たち。聞こえてくる歌声。まさにノートルダムはみんなを見守るお母さんのような存在なのだと思いました。  大聖堂の前の広場の足元には「ポワンゼロ」(パリゼロ地点)があります。ここを起点としてパリから何キロかというこ

      • パリ、東京、行ったり来たり。(8)パリでバレエレッスン

         私は趣味でクラシックバレエを習っている、大人バレリーナでもあります。そんな人たちが間違いなくフランスで行きたいところ、オペラ座。実は私オペラ座でバレエを鑑賞したことは、まだありません。たぶんこれからもないかもしれません。だけど、パリに行ったときにはいつも、オペラ座のおみやげショップに立ち寄っています。ここには、オペラ座の名前が入ったグッズやレッスン音楽のCDやバレエのDVDや本など、見ているだけでもとても楽しいです。  なぜ、オペラ座でバレエを見たことがないかというと、私の

        • パリ、東京、行ったり来たり。(7)メトロ

           パリのメトロの切符が廃止になったとどこかで聞いたか読んだかしてから、まだメトロに乗っていないけれど、次に行くときは切符ではないなにかを私も用意することになるのかなとちょっとドキドキしています。日本のPASMOかSuicaみたいなものなのかなと想像しています。     パリのメトロはわかりやすいと言われています。自分が目指す駅の終点の駅の表示がでている方向のホームに降りて電車に乗るのです。フランス語が読めなくても文字を見て選べるのでなんとかなります。ただ、パリ市内を出るときに

        パリ、東京、行ったり来たり。(10)パリの成分

          パリ、東京、行ったり来たり。(6)街のこと

           ここ数年、パリの街の中を車で移動するのは、とても困難になり続けています。以前は、街のいたるところに路上駐車が出来て、(東京では考えられないですね!)そこからどこにでも歩いて行ったりできました。それが、どんどん駐車できる場所が減って、今では車で市内に入ると駐車できる場所を探してぐるぐるまわることになってしまいます。これは、エコの考え方によるもので、車に変わってレンタルの自転車やキックボードが普及していますが、事故が多く問題になっているようです。確かに乗ってる人のマナーもどうな

          パリ、東京、行ったり来たり。(6)街のこと

          パリ、東京、行った来たり。(5)フランス語とか

          無事にF氏と仲直りして、私のパリライフも復活しました。それからは、だいたい年に2回か多いときは3回パリ(正確にいうとパリ郊外、東京でいうと山手線の外側といった感じのところ)に滞在しました。この後のお話は、ほとんど時系列はめちゃくちゃになりますが、思い出しながら書いていきます。  F氏が仕事のときは、私はひとりで街を散策したり、買い物したり、カフェでお茶をしたりして過ごしました。  パリで買い物したりするときに、英語で話すと早口のフランス語で返事されるとか、通じないふりを

          パリ、東京、行った来たり。(5)フランス語とか

          パリ、東京、行ったり来たり。(4)研修旅行

          2004年からパリでの拠点がF氏の家になったのですが、ちょっとしたことからすれ違いがあり、F氏との交流が一時途絶えてしまいました。 F氏との仲もこれまでかと思っていた2005年、私は習い事の練習に励むことで、どうしてこんなことになったのかという後悔と悲しみをまぎらわせていました。  そんな時に、当時住んでいた関東某県の研修旅行の募集を見つけました。これは、地域でボランティア活動をしている女性たちを対象に行っていた、県が主催する海外視察旅行でした。その昔、一般人(特に女

          パリ、東京、行ったり来たり。(4)研修旅行

          パリ、東京、行ったり来たり。(3)次のパリ

           初めてのパリ旅行から帰ってきてから私はすぐに、また行きたいなという気持ちになりました。1週間の旅行は移動や時差もあってなかみは4日間くらいの感じになってしまいます。海外に行くと日本食が恋しくなるとかよく聞きますが、4日間では恋しくなる暇もないのです。それでも、恋しくなっている気分を味わうために(?)オペラ座近くの日本食が食べられる店でラーメンを食べたりもしました。スリにあわないように、わざともっさりとした格好をしたりして、そんなことも思い出しては友人と笑いあっていました。フ

          パリ、東京、行ったり来たり。(3)次のパリ

          パリ、東京、行ったり来たり。(2)初パリ

           初めてのパリ旅行は1週間だったと思います。高校の時からの友人と一緒に行きました。彼女は3回目のパリでした。私はその短い旅行中に彼と待ち合わせをしてどこかで会うという計画だけれど、どうしたらよいかまったく見当もつきません。彼はパリに着くまえにはイタリアにいて、その頃は通信の事情も今ほど便利ではなく、うまく連絡がとれるかどうかも心配でした。   パリ市内の移動について友人に聞いてみても、これまでの旅行は買い物メインで、ブランド店からホテルまでタクシー移動だったのでよくわからない

          パリ、東京、行ったり来たり。(2)初パリ

          パリ、東京、行ったり来たり。(1)はじまり

          フランス(主にパリ)と日本(主に東京)を行き来するようになって約20年。渡仏回数をパスポートの記録をたよりに数えてみたら45回になっていました。フランスと日本の違いを書いてみたらどうかと友人に言われたことをきっかけに、たしかにそういうのっておもしろそうと思いました。フランスといってもパリ、日本といっても東京という都会だけの話なのですが、人とのふれあいの中で感じたことを書いてみたいと思います。 初めてパリを知ったのは、4歳の時でした。4歳の誕生日かなんでもない日(私の親は誕生

          パリ、東京、行ったり来たり。(1)はじまり

          自分をほめてあげよう

          ふと見てみるとnoteの記事を最後に書いたのは2021年の秋だった。もうそんなにたってしまったのかとちょっとおどろいた。 過去の記事を読み返したみたら、なんとなくしみじみとしてしまった。 ああ、あの頃はいろいろつらかったなとか、どんな思いで書いていたかがよみがえってきた。 文字にすることで、自分の気持ちを落ち着かせてたのかもしれない。がんばったなあ。 1月末で、長く所属していたコミュニティを離れることになった。急な展開で1年前には想像もしていなかったことだった。とはいえ、潜在

          自分をほめてあげよう

          私は融通のきかない人

          私はいわゆる融通のきかない人だと思う。自覚がある。他の人から見るとめんどくさい人とも言えるかもしれない。ひどい偏食だし、協調性もないので、大人数での行動も苦手。人の好き嫌い、好き嫌われも多い方じゃないかなと思う。自分が気にならないことはほんとに気にならないけど、譲れないものは絶対譲れない。自分でもよく「それは、違うと思うんだよね」と言ってる気がする。そんなだからか、交友関係は結構狭い。だけど、その数少ない友達はみんなちょっと変わってておもしろいし、友達との関係はとてもいいと思

          私は融通のきかない人

          時間というクスリ

          できればほぼ毎日公園まで歩きに行きたいと思っている。歩いているときは、瞑想のような感じになり、自分の中のモヤモヤに答えがでたり、手放せなかったネガティブな気持ちがすっきりとすることがある。今日もそんなことがあった。 しばらく前にあった出会いでうまくいかなかったことがあった。その時私はすごく傷ついて被害者意識を持っていた。どうしてこんなことが起こったのだろうと思った。だけど、最近とくにそのときのことをたびたび思い出すようになっていた。気持ちは被害者意識とは少しちがっていた。そ

          時間というクスリ

          母の打ち明け話

          この頃母が「もう私も長くないのかな」などと前置きしながら、過去の話をすることがある。今日もちょっとしたことからその話が始まった。昔から人の話をちっともきかない父が、最近としをとってもっとその傾向がひどくなったとのこと。「としをとるとなおるもんじゃないのかな」と母がいうので、「としをとると元々の性格がもっと強烈になるって話なら聞いたことがあるよ。ほら、だってそうじゃない。Mおばさん(父の妹)とか、A子(私の妹)とか」と、私がそんな風にいったのは、その二人とも最近おなじような感じ

          母の打ち明け話

          敬老の日に思うこと

          買い物に出かけたら、和菓子屋の前に行列が出来ていた。なんだろうと思って見ていたら、おはぎのポスターが。そうか、お彼岸で敬老の日、おはぎを持っておばあちゃんの家にいったりお墓参りしたりするのかな。私も3時のおやつはおはぎにしようかな。 「おばあちゃんの家」と書いたのは、私にはおじいちゃんがいたことがないから。おじいちゃんは、父方も母方も私が生まれた時にはもう亡くなっていた。だから私の人生でおじいちゃんという存在があったことがない。その代わりにというのもおかしいが、おばあちゃん

          敬老の日に思うこと

          ネガティブなときは気づかなかったこと

          ネガティブなときは自分がいまネガティブだということにも気づいていなかったということがこのまえわかった。すごくネガティブになっているときは、自分は被害者だという意識が強すぎて、むしろ自分が正義だと思ってるからきっと気が付かないんだと思う。 恋愛でも友人関係でも、うまくいかなかった人とのことを突然思い出した。どうしてうまくいかなかったのか、その時はすごく悩んだり後悔したりもしたけど、けっきょくはいろいろなタイミングとかそれぞれのプロセスが合わなかっただけなんだろうなと思った。私

          ネガティブなときは気づかなかったこと