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私は融通のきかない人

私はいわゆる融通のきかない人だと思う。自覚がある。他の人から見るとめんどくさい人とも言えるかもしれない。ひどい偏食だし、協調性もないので、大人数での行動も苦手。人の好き嫌い、好き嫌われも多い方じゃないかなと思う。自分が気にならないことはほんとに気にならないけど、譲れないものは絶対譲れない。自分でもよく「それは、違うと思うんだよね」と言ってる気がする。そんなだからか、交友関係は結構狭い。だけど、その数少ない友達はみんなちょっと変わってておもしろいし、友達との関係はとてもいいと思う。

私の妹は私と全く正反対の性格で、交友関係も幅広く、友達がとても多い。以前「嫌いな人はいない」と言っていたことがあって、私は内心とても驚いた。すごいな、そんな人もいるんだと思った。でも、嫌いな人がいないってことは、すごく好きな人もいないんじゃないかと思ったり、私にとっては謎だった。そんな妹から見ると、私は不器用で生きづらく見えてたのかもしれない。若い頃 、よくアドバイスされた。「お姉ちゃんは、〇〇だからいけないんだよ。そういうところが相手から見るとかんにさわるんじゃない?」とか。この〇〇の部分にはいろんなことが当てはめられたけど、今具体的には思い出せない。
多分、融通がきかないとか、頑固だとか、人に合わせないとか、そんなところだと思うけど、もっと細かいこともあったような気がする。
だけどその度に私は、「でも、私は誰かに気に入られるために、誰かに嫌われないために生きているんじゃない」と思っていた。口には出さなかったけど。もちろん、私だって出来れば人に嫌われたくないし、気に入られたら嬉しいと思う。だけど、それは私の目的ではない。私は、人に好かれることや気に入られることよりも、自分らしく生きたいと思っていた。自分らしさって何かと言われたらわかんないけど、とにかく人にどう見られるかを気にし過ぎていたら、自分が無くなってしまうと思っていた。
そうは言っても、20代くらいの時はまで、そういう融通のきかない自分を持て余してたかもしれない。そういう内面を変えなければ、変えられないなら隠さなければ、うまく生きていけない気がしていた。だから妹にも言えなかったのだ。「私は誰かに気に入られるために、誰かに嫌われないために生きているんじゃない」って。
今はとっても気が楽になった。大人になるってある意味とても楽ちんだ。いまは自分を偽らずに生きていきたいということが、一番大事だと思うし、そんなことも素直に言えるようになった。このまま突き抜けて、ゆくゆくはガンコばあさんになるのもいいかもしれない。

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