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パリ、東京、行ったり来たり。(3)次のパリ

 初めてのパリ旅行から帰ってきてから私はすぐに、また行きたいなという気持ちになりました。1週間の旅行は移動や時差もあってなかみは4日間くらいの感じになってしまいます。海外に行くと日本食が恋しくなるとかよく聞きますが、4日間では恋しくなる暇もないのです。それでも、恋しくなっている気分を味わうために(?)オペラ座近くの日本食が食べられる店でラーメンを食べたりもしました。スリにあわないように、わざともっさりとした格好をしたりして、そんなことも思い出しては友人と笑いあっていました。フランス語ももう少しできるようになりたいとやる気も出てきました。

 その後は、私はテレビフランス語講座で独学しながら仏検を受けることにしました。最初は5級、そのあと4級までは合格し、フランス語学習はなんとなく楽しくなってきました。
 そしてある時、メールでの語学学習を通してある人と出会いました。その人とはその後現在にいたるまで長いおつきあいになるのですが、最初はふしぎな偶然のような出会いでした。最初私は何人かの学生の人とメールの交換をしていましたが、私のフランス語があまりにもひどくて長続きしませんでした。そんな中でただ一人残ったのが今の彼(F氏)でした。思えば一番最初にメール交換をはじめたのもF氏でした。私はF氏の名前を一目見た時からとても気に入ってたので印象に残っていました。F氏は日本が大好きで日本に住んでいたこともあったので、日本語はすでにある程度(というか、かなり)できました。なので、語学学習はほとんど私が教わる方でした。
 メールのやりとりをしているうちに話が合って、けっきょく日本語でやりとりをしたほうが早いということになり、いつのまにか日本語でのメール交換になってしまいました。

 メールのやりとりをはじめて半年くらいたった頃、私のフランス語はまったく上達していませんでしたが、二度目のパリ旅行にいくことになりました。パリではF氏にはじめて実際に会うことにしました。そして、今回はバイト先のカフェの友人が一緒に行くことになりました。
 今回もまた日程は1週間。派遣社員とはいえ、日本の会社に勤めていたら1週間連続で休暇が取れたらよいほうでしょう。それでも私の派遣先の会社は有休を取りやすかったので、その会社にいる間は、その後だいたい年2回10~12日くらいずつ有休をとっていました。
 その時泊まったホテルは、パリ北駅の近く、少し歩くとサンマルタン運河がありました。何も知らずに予約したけれど、そのあたりはけっこう治安がよくないとか・・・。(でも、今はその頃よりもっと治安が悪化しているようです)
 ついた日の夜、F氏の仕事が終わってから滞在先のホテルに迎えに来てもらって、セーヌ川の方に散歩に行きました。そういえば、はじめてのパリ旅行ではセーヌ川の近くをまったくあるかなかったんですよね。なので、はじめてのセーヌ川。そのあと、サンジェルマンでプレの有名なカフェドゥフロールに連れて行ってもらいました。テラス席で周りの景色や歩いている人を見ながらお茶を飲んでいると、これは現実なのか!?というくらい素敵な気分になっていました。
 この時の旅行では、現地の人のご案内ということもあり、日本人観光客はあまり行かないような中華街とか、個人ではなかなか行けなかっただろうと思われるフォンテーヌブローの方にも行くことができました。前回一緒に来た友人もそう言っていましたが、パリは買い物だけで来るのはもったいないなと思うような体験でした。(つづく)

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