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#感想

記憶を泳ぐ魚 「金魚絵師 深堀隆介」展

記憶を泳ぐ魚 「金魚絵師 深堀隆介」展

金魚絵師伝説

深堀隆介展、と〜ても良い個展でした。現代作家展の良い形という感じ。
「だまし絵の人でしょ」と思ってふらりと立ち寄る程度だと、思いがけぬ掘り出し物にほくほくして帰れますよ!

もしかして色々できる?

おっ?と思ったのは六本木で開催されていたサンリオの展覧会。

どう見ても金魚絵師のひとの技法だけど、どう見ても作風が違って、めためたに可愛くないか!?え!?と。
この日正直これが一番見

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2021振り返り コンテンツ(後編)

2021振り返り コンテンツ(後編)

やっていくよ〜
ジャンルは
・とてもよかった展覧会/美術館
・テレビいいやんねとなったドラマ/番組
・ベストステージず(ミュージカル/舞台)
・心を支えた海外サブスク系作品
・出会ってしまった芸能人たち
・ほかコンテンツ
です。

前編はこちら。

とてもよかった展覧会/美術館振り返って心の安寧を感じたもの、ほぼ全て立体作品でした!
全然意識していなかったし、詳しくもないので驚きだ〜!

藤戸竹喜

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展覧会21連発

展覧会21連発

いや先生終わらないです流石に…溜めすぎましたって…駆け足で行くしかないです…

俵万智展 #たったひとつの 「いいね」/角川武蔵野ミュージアム

2021年、自分を変える体験になった展覧会のひとつ。
作品は元から少し知っていたものの、あまりの表現力に圧倒され、短歌という文学の良さに完全に目覚めされられた日になった。
本棚目当てで行って思いがけず観れたという偶然生も手伝ってとても有り難い時間に感じられ

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冬のステージ11連発

冬のステージ11連発

秋以降の観劇記録です。年内間に合わなかったよおかあさん〜。

マドモアゼル・モーツァルト

和製オリジナルミュージカルとしてかなりよかった!
「衛星」と迷うけど2021年でかなり上位に入るかと…。私が明日海りおのにわかファンであることを差し引いてもかなりクオリティの高い作品だと思った!
原作未読だけれど、「モーツァルトが実は男装の女性だったら」というワンアイデアだけに頼らず飽きない展開で、多層的に

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初夏のドーム&アリーナ 3連打

初夏のドーム&アリーナ 3連打

今日の私は下書きの昇華に燃えている!!!
・アクターズリーグ
・JSB
・ヒプライ です!

ACTORS☆LEAGUE 2021もう2.5次元好きは推しが出ない人のほうが珍しいというくらいの大優勝イベントでした。あんな人気者たちが一堂に会しているのを見られるなんて…ああ楽屋にケータリングで入りたい…お願いです入れてください…

正直野球分からないので何がすごいのかあんまり分からないし推しはちっ

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初夏のシネマタイムズ 5連打

初夏のシネマタイムズ 5連打

あんまり見てないけど…備忘録で!
ネタバレありでやんす。
・ロックストック&トゥースモーキングバレルズ
・竜とそばかすの姫
・インザハイツ
・花束みたいな恋をした
・アメリカンユートピア です!

LOCK, STOCK AND TWO SMOKING BARRLES家でサブスク配信で。
このあいだ公開されていた『ジェントルメン』見れていなくて、いうてもガイ・リッチー作品てちゃんと映画館で見た記憶

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心安らぐかたち ~「イサム・ノグチ 発見の道」展~

心安らぐかたち ~「イサム・ノグチ 発見の道」展~

結構前ですが‥気になっていたやつにやっと行けました。ぴーす!

行こうと思った理由
北海道・札幌の「モエレ沼公園」に高校の修学旅行で行って以来、イサム・ノグチが好きになった。在学中、慶應にゆかりがあると知って親近感も抱いた。そして卒業後、インテリアを探すうちに彼のアカリシリーズが国際的に評価されていて嬉しくなった。そんなノグチの作品をもっと知りたかった。

写真を撮った作品たち

入ってすぐのイン

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GARMENT GARMENT! ~ファッションインジャパン 1945-2020 流行と社会展~

GARMENT GARMENT! ~ファッションインジャパン 1945-2020 流行と社会展~

厚みのある展示!

・めちゃくちゃ雨の降っているときに行く国立新美術館ってちょっと辛いよねえ。駅から微妙なアクセス!千代田線しか勝たんよ。

・ファッション展は、予想の3-5倍くらいの量のボリュームの実物展示で殴ってくる感じ。「きもの展」「ポールスミス展」「デビッド・ボウイ展」」とかの比じゃない。印刷物系の資料やCM、写真とかでなくとにかく全てを現物で示してくる。

・コシノジュンコ、タケオキクチ

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Show Must Go On! ~コンサート『SHOW TIME』~

Show Must Go On! ~コンサート『SHOW TIME』~

ミュージカルコンサートってキャバレーみたいにしても良いんだな。エンタメだった。
※ネタバレを含みまする

★コンサートというより「ショー」・ミュージカルコンサートをたくさん見ているつもりだったけど、クラシックではなくジャズ系のビッグバンド編成で、ネオンサインにたくさんのダンサー‥これはまさに地下へ降りていくタイプの劇場である晩に出会う魅惑のショーだね
・ニューヨークで観たアポロシアターの舞台とか、

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皆川・ジャック=ブラック・猿時 ~舞台『3年B組皆川先生』~

皆川・ジャック=ブラック・猿時 ~舞台『3年B組皆川先生』~

笑った。やっぱり本多劇場って裏切らない。
※ネタバレを含みまする

箇条書きで行く!

★好きな物語の筋・全体として映画『スクール・オブ・ロック』のオマージュなのではないか?
・本来教師ではない落ちこぼれの夢追い人が、ひょんなことで反抗的な生徒の学級をお金のために臨時で受け持つことになり、交流のなかで絆が生まれ心が癒えていくという筋がだいたい一緒(笑)
・全編ふざけ通しても時間の無駄には感じない完

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そこにお芝居がある限り! ~舞台『夜は短し歩けよ乙女』~

そこにお芝居がある限り! ~舞台『夜は短し歩けよ乙女』~

原作と脚本・演出に惹かれて行ったら、舞台とキャスト皆を好きになって帰った。
※ネタバレ含みまする。

まず、森見登美彦の原作小説がとにかく大好きだ。
中高生の時に同世代の間で爆流行りしていたけれど、なかでも私は特に響いていた方なのではないかと思う。森見登美彦というメルヘンおじさんは、京都という土地を摩訶不思議な魅惑の舞台に仕立てあげ、現代日本語がかけ得る限りの魔法で物語を飾った天才である。原作は、

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